事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いなほにて

2008-09-06 | 事務職員部報

酒田の支部長時代、情宣の裏側を利用して与太話をかましていたのだが、そのなかでわたしとしては不本意なことにいちばんうけたのは「新幹線タッグ・オブ・ウォー」という、陸羽西線と羽越線の綱引き特集にくっつけたこんなネタだった。初対面の組合員からまで肩を叩かれ「あんたバカだったのねえ」と呆れられたのは情けなかったなあ。

学生時代、上野~酒田間においてどの時点から庄内弁に切り替えるかは結構むずかしかった。あまり意識し過ぎて無口になり、ほとんど地元に近づいてから隣の女性(落ち着いたOL風)に「どちらまでですか?」と声をかけたら「ホリヒロシだろ?」と返されて大恥をかいたことがある。高校の同級生だったのだ。いやはや女性は数年で激変するのであった。

06年1月13日付事務職員部報「決着」より。

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決着~いなほに乗って

2008-09-06 | 事務職員部報

Pic_i 06年1月13日付事務職員部報より。
タイトルは「いなほに乗って」
文中の“不幸な事故”とは、羽越線における特急いなほの脱線転覆事故をさす。現在、この事故は一種の竜巻が発生したことによるとされている。

 不幸な事故によって全国的に有名になってしまったいなほ。バスの代行運転でしのいでいる現在、庄内の人間にとってはまさしくライフラインであることを痛感させられています。そのいなほに乗って参加した中央行動では、例によって四省(文科・財務・総務・行革)および議員要請行動が組織され、わたしは政党要請として公明党を担当しました。まだ参加したことのない部員のためにリアルに描写してみましょう。

 会場は衆議院第一議員会館。
公明党担当は山形・長野・兵庫・高知・岩手。相手をしたのは先日の日比谷でもお目もじした池坊保子衆院議員。名刺交換すると「あら酒田?わたくし酒田には何度も行ってますのよ」ちなみに、高知の参加者だけが名刺を持っていなくて恐縮していた。政治家は名刺が財産みたいなものだし、これから陳情に参加する人は“お名刺”を忘れないように。
そして彼女は日比谷野音のとき以上に語る語る……

……わたくしはね、今回の国庫負担の問題では日教組の方々といっしょにがんばらせていただきました。自民党だけじゃなく、公明党のなかにも一般財源化した方がいいんじゃないかという議員は確かにいるんですのよ。でもね、教育はだいじでございましょう?国がちゃんとやることが必要なんだって何度も言わせていただきましたの。(財務省)主計局にも、定数改善をよろしくと釘をさしておきました。

わたくし安倍さんに言っておりますのよ。「あなたが総理になったら国庫負担を100%にしてね」って(笑)。それにね、わたくしにお話に来る前に、そちらとそちらの方、高知と岩手の方でしたわよね。そちらの知事さんたち(改革派)にちゃんと言ってやってくださいませんこと?だってね、三位一体改革で残っているのは地方交付税の改革でしょう?要するに削減するっていうことじゃないですか。そうなったら高知や岩手の方へ行く交付税って担保できないはずなのに、あの方たちは「こっちに寄こせこっちに寄こせ」の一点張りで、わたくしはとってもたまらない。理解が足りないっていうのかしらねえ。

文科省と日教組って長い間闘ってきたわけですけど、まあ、イデオロギー闘争って言うか、おおいなるエネルギーの損失だったと思いますのよ。いい先生とめぐりあうことが子どもたちにとっての幸せだし、人確法の精神ってやっぱり大切。教師は聖職なんだっていう気持ちを捨てないでいただきたいわ。

公明党はね、比較的、というより全面的に教育のことを考えていますのよ。夢と希望とエネルギーを、教育に抱いておりますっ!

……めいっぱい語られたわれらオヤジ軍団は、ぐったりと疲れてその場を後にした。
「なんか、怒られたって感じだったね(笑)」隣にすわった長野の参加者と。
「いやー語りますねえ」
「しかしさあ」
「うん?」
「あの人の秘書をやっていくのはしんどいだろうねえ……」
そのあとわたしはとき経由いなほで、長野の参加者はあさまで東京をあとにした。こんなに中央行動は楽しいんです(^o^)。来年度もぜひ参加を。

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うまい店ピンポイント検証篇その8~材木亭

2008-09-06 | 食・レシピ

Zaimokutei02 やまなか家篇はこちら
前からわたしが通っていた店も紹介しておきましょう。

材木亭……山形市あさひ町

っていうか県庁のすぐ真裏。なにがすばらしいといって県庁での交渉開始20分前までここで食べてられますもの(^o^)。しかも駐車場が広大。あ、県庁のなんですけどね。他にも建設会館の駐車場だって平気で使ってますわたし。すみません。

「早い・安い・量が多い」と前に紹介したけれど、でも味だってけっこういけてる。タンメンはくせになってます。なによりサラリーマン向けの店だから新聞やマンガがちゃんとあるし(これ、わたしにとってはわりと重要なファクターなんですよ)、タバコだって吸えるのである。こりゃ、オヤジ県庁マン御用達だろ。それにしても、この店の名前は不思議だ。どんな由来なんだろう。

次回はいよいよ「龍上海」篇。

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「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦著 角川書店刊

2008-09-06 | 本と雑誌

04873744  わたしが連ドラを毎週見ることができない人間であることは、前からお伝えしているとおりだ。決まった曜日の決まった時刻にテレビの前にすわって“前からのつづき”を楽しみにする、という一種の律儀さに欠けているんだと思う。

それでも、そんなわたしが今年唯一見続けたのは「鹿男あをによし」(フジ)。万城目学の原作を玉木宏主演でドラマ化したあれね。「医龍」と「ラスト・フレンズ」にはさまれた、いわば恵まれた枠でありながら視聴率は低迷した。でもわたしは大好き。神経を病んだ東京の人間が奈良の女子高に赴任し、自分にある役目があることを鹿に告げられる……要するに「坊っちゃん」の奈良バージョン。綾瀬はるかと多部未華子が実にいいし、“翻弄される”役をやらせたら玉木宏は一級品なのだと思い知った。加えて音楽は今年のベストだと思う。

 でも原作を読もうとまでは思わなかった。万城目に代表される“へたれ京大卒作家”たちが描く古都の、なんちゅうか癖の強さが肌に合わないと感じたから。同じことが森見登美彦にも言えて、ベストセラーになっていることは知っていても、わたしのジャンルではないと思っていた。

 しかし何かのまちがいで「夜は短し歩けよ乙女」を手にとって……しまったぁ!もっと早くに読んでおけばよかった!と後悔。まさかこんなに面白いとは。

 ストーリーはいたってシンプル。貧乏学生である「先輩」が、京都の街を縦横に「黒髪の乙女」を追いかける……それだけ。「何を語るか」よりも「どう語るか」で芸を見せるわたし好みの作品。古都が舞台であるだけに、人名や地名がいい雰囲気を醸し出しているし、達磨や天狗の登場は京都ならでは。乙女と先輩の独白でつづられる一夜の地獄めぐり……つまりは京都版「キャッチャー・イン・ザ・ライ」であるタイトル作のラストはこんな感じ。ぜひ、味わって。

わたしは暗い先斗町の石畳を歩き始めました。
そもそも自分がなぜこのような夜の旅路に出たのであったか、その時の私にはもはや分かりませんでした。それというのもなかなかにオモシロく、学ぶところの多い夜だったからでありましょう。それとも私は何か学んだ気になっているだけなのかしらん。けれどもそんなことは、もうどうでもよいのです。ひよこ豆のように小さき私は、とにかく前を向いて、美しく調和のある人生を目指して、歩いてゆくのであります。
冷たく澄んだ空を威張って見上げて、李白さんがお酒を酌み交わしながら言った言葉を思い出しました。愉快な気分になり、我が身を守るおまじないのようにその言葉を唱えてみたくなりました。
かくして私は呟いたのです。
夜は短し、歩けよ乙女。

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「雪之丞変化」(’63 大映)

2008-09-06 | 邦画

Daba203 監督:市川崑 主演:長谷川一夫 山本富士子 若尾文子 市川雷蔵

長谷川一夫主演300本記念映画。って軽くいうけど300本ってすごい。しかも主演で。市川崑の才気走った演出はさすが(この作品に惚れこんだ銀行家が『犬神家の一族』に出資した)。しかし女形を演ずる長谷川一夫に現代の観客はなじめない。いくらなんでも歳をとりすぎ。しかし伝法な山本富士子はびっくりするぐらい色っぽい。大映の底力。

長谷川の色香に狂うお嬢さん役が若尾文子。かなりきわどい描写☆☆☆★★

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「黒の超特急」(’64 大映)

2008-09-06 | 邦画

B_chotokkyu_600 原作:梶山季之 監督:増村保造 主演:田宮二郎 船越英二 藤由紀子

あったんだろうな、こういうこと。山陽新幹線の用地買収をめぐる陰謀。使いっ走りを演じる加東大介がすばらしすぎて、他の俳優がすべてかすんでしまう。

ヒロインの藤由紀子はのちの田宮夫人。ものすごい美人だ。未亡人となった彼女は、マンションのオーナーとして余生を過ごしているとか。大映には底知れないほど美女がそろってたんだなあ。

今だって利権に群がる連中は似たようなことをやってるわけだ☆☆☆★

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