事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「スチームボーイ」STEAMBOY(’04 東宝)

2008-09-14 | アニメ・コミック・ゲーム

Steamboy 製作期間9年!製作費24億円
圧倒的な質感。計算された脚本。特に小西真奈美の絶妙の吹替……それでも、それでも興奮させてくれないのだ。こちらの期待が高すぎたのだろうか。大友克洋が借金を背負っていなければいいのだけれど。

あ、だからカップヌードルのCMで稼いでんのか☆☆★★

「AKIRA」特集はこちら

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「泥棒は深夜に徘徊する」THE BURGLAR ON THE PROWL ローレンス・ブロック著 ハヤカワ・ポケミス

2008-09-14 | ミステリ

211802 「泥棒は詩を口ずさむ」特集はこちら

ということで新作が出れば読むさ。ワイズ・クラック(警句)の多いブロックの小説でも、特に多いバーニィもの。その中でもとびきり多いのがこの作品。というか、ワイズ・クラックをのぞくと意外にシリアスなストーリーがかいま見えるはず。なぜ自分は泥棒をやめることができないのか、の独白には爆笑。

登場人物をすべて集めて犯人を発表。こんなミステリ今はなかなか☆☆☆★★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「泥棒は詩を口ずさむ」The Burglar Who Liked to Quote Kipling

2008-09-14 | ミステリ

2542 おなじみ泥棒バーニィ・ローデンバーのシリーズ。ウィットは健在だけれど、どうもプロットがごちゃごちゃし過ぎている。キプリングの駄作本をめぐる争奪戦……これはどう考えてもドナルド・E・ウェストレイクの領分なので、彼への言及もちゃんとある。なるほど。ブロックとウェストレイクって仲がいいのかな。

まあ、いちゃもんをつけながらもファンだから出るたびに読むわけだけど☆☆☆★

殺し屋ケラーマット・スカダーの特集はそれぞれクリックを。次回は「泥棒は深夜に徘徊する」特集。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「災いの古書」ジョン・ダニング著 ハヤカワミステリThe Sign of the Book

2008-09-14 | ミステリ

2007_07_29_01 「死の蔵書」Booked to Die
幻の特装本」The Bookman's Wake
失われし書庫」The Bookman's Promise
につづく古書探偵シリーズ第4弾。午前5時まで一気読み。クリフ・ジェーンウェイのサイン本をめぐる活躍は、前作の不調を一気に払拭した。ひたすら待ち続ける古書探偵が、しかし終盤いつもマッチョになってしまうのには苦笑。

この、“待つ”描写が泣かせる。新作を読者も待ってるぞ☆☆☆★★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「殺人の追憶」(’03 韓国)

2008-09-14 | 事務職員部報

7d777003 監督 ポン・ジュノ 音楽 岩代太郎 主演 ソン・ガンホ
86年~91年、韓国のある農村で10人の女性が殺された。三千人の容疑者が取り調べを受け、180万人の警官が動員されたが、たった一人の犯人はまだ捕まっていない……

韓流、これでハンリュウとみんなが読める時代。もうブームとか何とかいう以前に完全に韓国ドラマは日本に定着した。でもくたびれた中年男にとっては、メガネをかけた男の純愛ものとか、日本とは微妙に肌合いの違うコメディとかはどうも苦手。画面もチープなのが多いし。

 しかしそんな認識をこの作品は吹き飛ばした。犯罪の何ものも描かないのに、時代だけはゴリゴリに描写している。すごい。一瞬だけ出てくる真犯人が壮絶に怖いし、事件が実話というのもなお怖い。病んだ現代を、こんな形で語れるとは韓流おそるべしだ。いや、もうそんな前置きなしに、ポン・ジュノの天才に脱帽。新作「グエムル」に期待。息苦しい閉塞感が、小泉治世下の日本にだけあるのではないことをまた教えてくれるだろう。

2006年7月4日事務職員部報「定期大会’06」より。
そしてまた「グエムル」が傑作だったわけだ。ポン・ジュノおそるべし。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする