「花よりもなほ」（’06 松竹）監督、脚本：是枝裕和

岡田准一、宮沢りえ、加瀬亮、遠藤憲一、寺島進、原田芳雄、香川照之、田畑智子、古田新太、キム兄、千原兄、夏川結衣、國村隼、勝地涼、石橋蓮司、絵沢萌子、中村賀津雄、浅野忠信……ここまでそろえてこれしか面白くできないか是枝！

もちろん、めざしたのは「誰も知らない」の是枝のことだから血湧き肉躍る“面白い”映画ではなく、戦争職人であったはずのサムライたちが、平和な世の中で「仇討ち」に拘泥することの虚しさなのだろうけれど。

美貌の未亡人として宮沢りえはやっぱりすごい☆☆☆

「スーパーマン・リターンズ」Superman Returns(’06 ワーナー)

　ジョン・ウィリアムスのあのテーマソングと、スキャニメーションをつかったタイトル。昔のまんまだ。前シリーズに感動したであろうブライアン・シンガーと同世代的共感。「X-men」続篇の監督を蹴ってこちらに集中した気持ちはわかる。同じワーナーでなければ（マーロン・ブランドの出演！も含めて）ここまで前シリーズとのリンクは貼れなかったろうし。

でも、もうちょっと軽く作れなかったかなあ。主演のブランドン・ラウスはすばらしいが、ロイス・レイン役の女優（ケイト・ボスワース）の魅力のなさはいったいどうしたことか。お母さん役はお久しぶりエヴァ・マリー・セイント。わたし、好きでした。確かヒッチコックもご執心だったはず。

前シリーズのロイス・レイン、マーゴット・キダーも好きでしたー☆☆☆★★★