事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「アイス・エイジ2」Ice Age: The Meltdown(’06 FOX)

2008-09-15 | アニメ・コミック・ゲーム

 おやおや、そんなに悪くなかったのにどうしてヒットしなかったのだろう。それともわたしの知らないところで評判になっていたのだろうか。

 あいかわらずドングリを求め続けるスクラットがおかしい。山寺宏一の吹替はやはりさすが。久本雅美と中島知子の袋ネズミコンビは邪魔。優香はおみごとです。

そうです。えこひいきです☆☆☆★★

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靖国

2008-09-15 | 事務職員部報

Yasukuni02  かつて少年犯罪の凶悪化にからんで「どうして人を殺してはいけないのか」が議論になったことがあります。無邪気に犯罪に走る少年たちに、オトナはどんな理屈で対抗できるのか。

ある弁護士の見解はこうでした。

「もし人を殺しても罪に問われないとすれば、ひとりひとりが身を守るために重装備を行わなければならず、必然的に社会全体が高コスト化する」

身も蓋もない言い方のようです。でも、同時多発テロ以降の、ブッシュ~ブレア~小泉の「なんでもありトリオ」(勝手に命名)のおかげで、世界が一気にコスト高になったことは、日々感じとれるのではないでしょうか。工事現場には「テロ警戒中」の看板があり、駅からはゴミ箱が撤去され、海岸線の警備は……

 必要なのは、ある行動をとることでどんな影響が生ずるのかを想像する力でしょう。「オレが正しいと信じるから。その方が国民のウケがいいから。」こんな理由で一国の首相が軽率な行動をとれば、国民がのちのちどれだけ迷惑をこうむるか。

 首相の靖国参拝において、徹底して欠けているのがこの視点。日本は、真の意味での友好国が存在せず、結果的に「自国民にしか愛されない国」になり果ててしまいました。まあ、任期切れが近いものだから周辺国からほとんど相手にされていなかったのは運がいいというか……

06年8月23日付事務職員部報「交渉②任用・採用」より。
小泉の靖国参拝は、国益を損なう以上に、他国に脆弱な喉元を突きだして見せたという意味で国辱ものではなかったか。心ある右翼ですらその外交センスのなさに慨嘆していたのだ。

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「正しい戦争は本当にあるのか」藤原帰一著

2008-09-15 | 事務職員部報

080406_e ノドン、テポドン、テポドン2とあの国も忙しいことだ。しかしだからと言って日本はアメリカに期待して批判ばかりしていていいのか。「実際に北朝鮮が攻めてきたらどうするんだ」「これだからアメリカのイラク攻撃に自衛隊出しておいてよかったんだ」とかね。

至言てんこ盛りのこの書で藤原は言う。
《日本は〈平和〉という色眼鏡をもって世界を見る状態から、一転して軍隊に対する希望的観測でものごとすべて見る方向にひっくり返っちゃったんですよね。世の中は危ないんだからガツンとやるしかないっていう。これは逆の軍事崇拝みたいな感じで、教条的ですよね》

北朝鮮で言えば、冷たいようだけれど国際的には拉致家族よりも核の方がはるかに大きな問題で、現実に他国はそう見ている。六カ国協議の重点もそこにあったのに、民族的熱狂による拉致問題への傾斜が日本を孤立させ、行く末をむしろ暗澹たるものにしてしまった。

正しい戦争など存在するはずがないことを今こそ認識し、戦争への可能性を「めんどうくさいけれど、ひとつひとつ潰していく」努力にしか平和への道はないと納得できなければ、日本はいつまでも「すぐに逆上する子どもの国」でしかないとわたしは思っている。

2006年7月12日付事務職員部報「昇格基準④」より。

 

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「静寂の叫び(上・下)」ジェフリー・ディーヴァー著 ハヤカワ・ミステリ文庫

2008-09-15 | ミステリ

Maidensgrave 聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、三人の脱獄囚に乗っ取られた。彼らは、廃屋同然の食肉加工場に生徒たちを監禁してたてこもる。FBI危機管理チームのポターは、万全の体制で犯人側と人質解放交渉に臨むが、無残にも生徒の一人が凶弾に倒れてしまう。一方、工場内では教育実習生のメラニーが生徒たちを救うために独力で反撃に出るが…

ディーヴァーの旧作。原題は「処女の墓」。アメイジング・グレイスを読唇術でメイドゥンズ・グレイブと読んでしまうことに由来している。こんな細かいネタが満載。特に聾唖者内部のヒエラルキーなど(生来の聾唖者の方が尊敬される)、よくぞここまでつめこんだものだ。また、この作品から読者をひっかけるテクニックをディーヴァーは会得したらしく、つまりはディーヴァーらしさはこの作品からスタートしたのだ。ネゴシエーターの数多いタブーもお勉強になる。例によってプロ対プロの激突のストーリーはひたすら読ませます。

ただし、ラストには納得していない☆☆☆☆

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「王と鳥」Le Roi et l'Oiseau(’79 仏)

2008-09-15 | アニメ・コミック・ゲーム

Longrun 監督:ポール・グリモー 原作:ハンス・クリスチャンセン・アンデルセン

幻の名作として有名な旧版のタイトルは「やぶにらみの暴君」。宮崎駿の「ルパン三世/カリオストロの城」の原型が、ここまでカリオストロだったとは(笑)。完全にパクリじゃないですか(それを配給しているのがジブリなのが意味深)。ストーリーは渋い。作り手は、革命もまた信じていないのだ。

ヒトラーは暴君の方なのか、自由を主張する鳥の方なのか……☆☆☆★

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