カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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台風3号は紀伊半島沖を北上中 今後東海道沖で停滞気味か? 関東~東海~近畿の南東斜面中心にで雨量まと

2013-06-11 23:56:26 | インポート

①6月11日21時の天気図 気象庁HPより引用

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②6月11日21時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③6月12日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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                     ↓

④6月13日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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台風3号が紀伊半島沖を北上中です。

引用図①②より、雲画像図上では、台風を取り巻く雲の集団は、渦巻きがしっかりしていなく、台風の目は不鮮明となっています。これは、台風自体、勢力は比較的弱い状態であることを示すものですが、それに、台風の進行方向である北側の 北日本~日本海にかけて、雲画像上、雲があまりない部分(暗域)がひろがっており、こういう状況は、台風の進行方向に高気圧がありだし、台風の行く手を妨げつつある状態と言えるでしょう。

、さらに、引用図にはありませんが、気象庁HPより、台風の進路にあたる紀伊半島沖~東海道沖では、海水温は23℃~24℃程度という状況です。

台風が、その勢力を維持し、発達する場合には、台風周辺の海水温が27℃以上であることが必要条件となります(筆者調べ)から、この台風3号、現状以上に勢力を強めることなく、次第に、台風自体の勢力が弱まってくる見込みですね。

今後、台風3号は、引用図①③④より、東海道沖で停滞気味になるそうで、こうなると、台風の周辺を廻るようにして、暖湿流が同じ方向に長時間流れ込む(今回の場合、南東風~東より風となってですが)見込みです。

こうなりますと、関東~東海~近畿地方では、地形的に南東~東よりに開いた斜面となっている地域を中心に、雨雲が発達して停滞しやすくなりますから、こういった地域では、雨量がまとまりそうです。土砂災害や河川の増水などには、充分に注意してください!


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