カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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各地で秋晴れ 帯状高気圧は縁辺の等圧線の走向に注意

2007-11-04 23:46:58 | インポート

①11月4日15時の天気図 気象庁HPより引用

07110415

1159時の予想天気図 気象庁HPより引用

07110409

4は、本州付近は東西に広がる帯状高気圧に覆われたため、日中は各地とも秋晴れとなり、絶好の行楽日和となりました。

本日のように、東西に広がる帯状高気圧に覆われた場合、晴天が続くことは定石ですが、注意するべき点があります。

それは、帯状高気圧の周辺の等圧線の走向に注意!という事ですね。

帯状高気圧というものは、言うまでもなく、勢力の強い高気圧なのですが、高気圧というもの、勢力が海上に及ぶ部分が広範囲に及ぶほど、当該高気圧の南縁辺を廻るようにして、暖湿流(悪天の原因)となり、この、暖湿流の流れ込む具合が大きいほど、雨雲が発達するようになります。

丁度、本州付近から見ると、高気圧の後面にあたり、等圧線が東西方向から南北方向へ変化するようになる場合(気圧の鞍部に入ることです)、南海上からの暖湿流が入り込みやすく、特に注意が必要です。紀伊半島や四国東部 それに、九州南東部では、この暖湿流が東より風となり、地形的に気流が上昇しやすくなりますので、帯状高気圧の縁辺で、前記したように、等圧線が東西方向から南北方向へ変化するようになる場合、局地的に大雨となりこともあります。要注意ですね!

引用図①と引用図②とを見比べると、5日には、西日本の南海上で、等圧線の走向が、東西方向から南北方向へ変化しつつあります。まさに、天気は変わり目となってきますが、紀伊半島や四国東部 それに、九州南東部には、この暖湿流が東より風となって吹き付けることも予想されますから、前記したとおり、大雨には注意が必要です。


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