カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
講演依頼等連絡先は、tenki@air.ocn.ne.jpへどうぞ

出戻り台風14号 再び先島諸島へ接近

2012-08-28 11:53:38 | インポート

引用図は8月28日10時の気象庁発表台風14号の進路予想図です。気象庁HPより引用。

121400

8月23日~24日にかけて先島諸島に接近した台風14号ですが、一旦、台湾から香港の沖合いに遠ざかりつつも、進路を反時計回りに取り、再び、先島諸島に接近する恐れが出てきました。

今月23日以降、台風14号と台風15号が、およそ1000km程度離れつつも、南西諸島に接近してきました。台風が2つ以上あると、台風同士、お互いに干渉しあって、複雑な動きをするもの(藤原の効果と呼ばれるものです。)です。この藤原の効果については、本ブログの平成18年10月4日の記事にて紹介していますから、どうか、ご参考ください!(ちなみに、今回の場合、台風14号と15号の2つ同士、追従型と言えるでしょう※台風14号の後を台風15号が合いかける形ですからね。)

引用図より、台風14号、このままの進路ですと、28日夜に先島諸島を通過する予想です。

台風14号は28日10時現在 就寝付近の気圧が970hpa 中心付近の最大風速が35m毎秒となっていますが、先島諸島周辺の海域の表面水温は、引用図にはありませんが、29℃~30℃程度と高く、台風14号は、勢力を維持(場合によっては発達することも考えられます。)しながら先島諸島に接近・通過する見込みですね。

今後、石垣島や与那国島など、28日夜から29日未明にかけて、暴風警報クラス(風速30m毎秒以上)の非常に強い風が吹き、海上では猛烈な時化が予想されます。

さらに、通常、台風の進行方向右側からは、暖湿流が大量に進行方向へ流れ込んでくるものですから、引き続き、四国から九州、南西諸島にかけては所処で強い雨が降り続く状態が続きますし、関東以西の太平洋沿岸では、うねりが引き続き高まりますから、海のレジャーには充分注意してください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。