カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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今日から師走。だが、冬将軍は、あー 何処!

2009-12-01 20:44:16 | インポート

①12月1日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②12月1日9時の本州付近上空200hpa(およそ11980m付近)の気圧高度と風向風速分布図(12月1日9時気象庁発表AUPA20図を加工したもの) 日本気象予報士会HPより引用

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今日から師走。激動の2009年もあと1ヶ月となりました。

が、天気図上は、引用図①より、どこが師走だよ!と言いたくなるような気圧配置ですね。冬の象徴である、西高東低の気圧配置ではなく、冬将軍は何処行ったの?と言う感じです。

引用図①より、地表付近は、等圧線が混んでいる箇所は少なく、本州付近では、比較的穏やかな天気(南海上は別として)と思われますが、本州付近の上空に目を向けると、上空5500m付近より上側では、西から西南西風で50ノット以上、300hpa付近(およそ上空9000m)~200hpa(およそ上空11980m)付近では、特に風速が帯状に強まり、おおむね140ノット以上、一部では200ノット(風速に換算すると、およそ110m以上)となっています。

これは、ジェット気流と呼ばれるもので、通常、冬季には、本州の南海上に南下するもの。本州上空にジェット気流が走っていることは、およそ冬には似つかわしくない。と言えます。

本州上空にジェット気流が走っていると

◆高気圧や低気圧の移動が早いが、関東以西の本州南岸沿いの地域から見ると、高気圧が北に偏りやすい。本州の南海上に前線が停滞しやすい。

と言った傾向があります。

私自身、冬は冬らしい寒々しいほうが好きなのですが、そんな陽気は、はたして、いつになることやら。

さて、私は、今日、東京のカエデとイチョウの標本木を見てきました。

◇カエデ(気象庁敷地内)

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◇イチョウ(気象庁すぐそばの内堀通り沿いの公園内、和気清麻呂像のある近く)

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東京では カエデの紅葉日が11月26日 イチョウの黄葉日が11月30日(ちょっと変則的ですね)となりましたが、丁度、現在が一番の見頃といった感じですね。