ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

流氷を見に:流氷はいずこへ・・・

2016年01月08日 00時11分56秒 | Weblog
宗谷岬から「クッチャロ湖」を目指しバスで移動した。
日本最北端という特別な地であることから、ややテンションが上がってはいたが、体調はすぐれず、胃腸の具合がおかしいままだった。

白鳥が飛来することで有名なクッチャロ湖であるが、鳥類の苦手な自分にとってはあまり立ち寄りたくはないところというのが本音だった。
「俺、このままバスの中にいようかな・・・」
「ちょっとだけでも降りてみれば。せっかく来たんだから・・・。」
体調がすぐれないことを理由に、できるだけ白鳥には近づきたくはなかったのだ。(ただし「雷鳥」だけは別)

外気に触れることで、冷たくとも新鮮な空気を吸えば気分だけでも少しは良くなるかな・・・。
そんな思いで湖へと歩いた。

やっぱいるよ~。うじゃうじゃいるよ~。

かえって気分が悪くなりそうだった。

ここからはひたすら南下し、紋別へと向かった。
いよいよ今回の旅行の第一目的である流氷を見に行くのだ。

左手に海を見ながらの車中であったが、海岸近くには時折ポツンと氷の固まりが見えるだけで、お世辞にも流氷とは言えない程度だった。
「残念ながら今日は期待できませんね。」という添乗員さんの言葉に「やっぱりか・・・」と思った。

紋別の手前で昼食となったが、ホタテ尽くしの昼食にはほとんど手をつけられなかった。
食欲がまったく出なかったのだ。
だが「ここまで来て北の味を堪能できないとは・・・。」
という思いにはならなかった。
それほど胃腸の具合は悪かった。

吸い物だけを無理に胃に流し込むのが精一杯だった。
本当は体を横たえ寝ていたかったのだが、そうしてしまうと女房に余計な心配をかけてしまう。
ましてや北海道の旅行が台無しになってしまう。
この時はやせ我慢を通した。

昼食後、少し時間があったので外出をしてみた。
すぐ近くが港であり、海まで歩いた。

こんなところにもロシア語の文字が・・・。(もちろん読めないし意味不明)

紋別での流氷砕氷船「ガリンコⅡ号」に乗船する前に、ゴマアザラシを観に行った。
体に触れることができると言うのでちょっと楽しみだった。

思っていたよりも滑らかな肌触りで、目を閉じた表情が可愛い♪
一頭一頭に名前が付いているのだが忘れてしまった。

さて、いよいよガリンコⅡ号への乗船となった。
やはり今日は流氷が沖に流されてしまっており、残念ながらただのオホーツク海観光船となってしまった。

「まぁ自然を相手にするってことはそういうことだよ。山も同じ。」
女房にそうは言ったものの、自分もこの上なく残念でならない。

乗船し10分程は船内の椅子に座っていたが、窓ガラスが潮風でかなり汚れており曇りガラスの様になっていた。
「寒いけどデッキに出ようか」
そう言って外へと出たが・・・肌を突き刺すような寒風に一気に襲われた。
それでも厳冬期の3000m近い雪山の時と比べれば気にはならない程度のものだ。


添乗員の方にシャッターをお願いしてオホーツク海をバックに一枚。
これで流氷が写っていれば・・・。

帰港前に船は突然航路を変えた。
一体どうしたんだろうと思ったが、船長さんが気を利かしてくれ、港近くの凍った海の方へと進路変更してくれたのだ。
氷に近づくと、突然「ガガガガガー」というけたたましい音と共に表面のぶ厚い氷が砕けていった。

少しは流氷砕氷的気分を味わうことができた・・・かな。

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