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大徳寺4 通常拝観2 大仙院 古渓忌


写真は、玄関

門前の左手に見事な五葉松を見ながら表門をくぐり、玄関に向かいます。
普段から拝観でき、拝観料は400円です。
通常の塔頭ですが、ここは方丈が国宝、庭園が特別名勝庭園です。

その方丈を1周するように枯山水庭園があります。
南から反時計回りに回ります。

最初の方丈裏の庭園は、石組みが多く白砂も荒々しい感じです。
蓬莱山から落ちる滝や宝船などを石組で表現しています。

方丈裏から表へと進むに行くにつれ、広く緩やかな大海を表現する庭園となります。
迷いから悟りの境地に達する過程を表現する、禅宗の枯山水庭園のパターンです。

方丈の襖絵は狩野之信の四季耕作図や狩野元信の紙本著色花鳥図などであり、いずれも重要文化財です。

方丈の裏に書院があります。
書院の拾雲軒は7世住職の沢庵和尚が、宮本武蔵から剣の極意受けたところだそうです。

毎年3/17は当院3世住職の古渓和尚を偲んで古渓忌(こけいき)が催されます。
古渓和尚は切腹した千利休の首を持ち帰り、丁重に弔ったと云われています。

まず玄関で1,500円を納めます。
方丈の右手を回り込んで、方丈は背後の書院で記帳をします。
そこが待合で、9:10頃から1席目に呼ばれます。
方丈から書院に向かって左手奥の廊下を進んだ裏に離れの茶室”かこい亭(かこいは、口の中に力)”があります。
6畳間が2つ並んでいる細長いお茶室で、奥側1/3は化粧屋根になっています。
お菓子は菓子切りと共に杉皿に乗せて1人ずつ下さるので、懐紙などはなくても大丈夫です。
約30分で終了です。
かこい亭から用意された草履を履いてさらに奥に進むと古渓のお墓があり、この日はお参りが出来ます。




コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
拾雲軒って (WAN)
2012-10-04 17:28:29
副住職さん等が堂内を案内していたりすると、柵をあけて入れたりしますよね。誰もいらっしゃらないときは、柵が置いてあって自由には入れなかったです。(それとも、拝観時間的なものなんですかね。)
一応、拾雲軒の特別拝観時期というものがありますが、通常でも上記のような場合は見られるし、なんか不安定な拝観場所です(笑)。まあ、よほど忙しくなければ、一声かけたら案内してくれるんでしょうね。
大仙院に行かれた方、拾雲軒の中は拝観されてますか?って、アンケートとりたいぐらいです。(笑)
まあ、特に内部も禅関係の掛け軸(心は丸く腹は立てずに的な)の販売物などが置いてあるぐらいですが。
 
 
 
WANさま (amadeus)
2012-10-04 20:41:24
拾雲軒は僕も、NHkカルチャーの講座で孤篷庵と大仙院がバーター!?だった時に初めて入りました。

一応柵があるので入れないですが、一声掛ければ入れてくれそうな感じですね。
 
 
 
屈指の名庭 (満月)
2014-05-04 22:41:22
大仙院は方丈(附:玄関)が国宝ですが、
なんといっても史跡・特別名勝の庭園が有名ですね。
室町時代の枯山水庭園を代表する名庭として紹介されているのをよく見かけます。
初めて拝見した時は「写真と一緒!」と感動しました。

拾雲軒は2月末に訪ねたときはご案内いただきましたが、
GWは立入禁止の青竹が置いてありました。
外国人のお客さんがたくさんいらしていて、お寺の方はてんてこ舞いのご様子でした。

方丈の襖絵は書院の間の小襖を含め、すべて複製とのことです。
 
 
 
Unknown (WAN)
2014-05-04 23:51:04
上記懐かしのコメントですね(笑)
因みに、方丈襖絵本物は建仁寺方丈と同じく、現在は襖にではなく、掛軸上に改装されてしまっています。
 
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