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東福寺4 開山堂、普門院、仏殿(東山南部散策4)
写真は、開山堂の伝衣閣(でんねかく)
通天橋を渡りきった突き当りの右に、緩やかな登りの石段があります。
この上に開山堂があります。
正面に開山堂の伝衣閣、右手に小さな池のある苔の庭園、左手に白砂の庭園と普門院があります。
まず正面の開山堂に向かって真っすぐ参道を進みます。
開山堂にお参りをして、左手の普門院に向かいます。
そして普門院の縁側に座ってゆっくり庭園を眺めます。
ここにはもみじはなく、白砂と苔や松の緑ばかりです。
手前が枯山水の白砂、奥が池泉式風、そして左手には伝衣閣の雄姿となかなか面白い庭園です。
江戸中期のものだそうで、なるほどクラッシックにとらわれていない感じです。
しかも紅葉に一旦ここに入ることで、目が紅葉の赤からリセットされます。
再度洗玉澗に戻った時に、赤が新たな鮮度で飛び込んできて紅葉がより一層鮮やかにみえます。
仏殿
仏殿(本堂)には堂本印象作の蒼龍図や猫の描かれた大涅槃図があり、内部は公開されていませんが正面の荒い格子から蒼龍図はしっかり見えます。
3月14日~16日の春の大涅槃会で、内部が公開されます。
南側(三門側)から入ります。
正面に須弥壇があり、その後ろに明兆筆の大きな涅槃図が掲げられています。
涅槃図の下に猫が描かれているのが珍しいですが、これは正面からみていても見つかりません。
向かって左側に回り込み須弥壇の横から見ると、涅槃図の1番下中央あたりに猫が描かれており、ご丁寧に”↑猫”の案内まであります。
また仏殿の左右には、開山の円爾弁円像や創建当時にあった高さ15mの釈迦如来像の手”仏手”などがお祀りされています。
2016年の春の禅寺一斉公開(4/29~5/22)でも内部が公開されました。
須弥壇の中央には2mを超える釈迦如来像、左には阿難尊者、右には摩訶迦葉尊者(まかかしょうそんじゃ)の像がお祀りされていました。
またそれらの前には四天王像もありました。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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東福寺や泉涌寺の涅槃図は、真如堂や本法寺と違って涅槃会の3日間ほどしか公開されていないので、タイミングが合わないと見れないのが残念です。
…と思ったら、今年はこの後も涅槃図公開があるらしいです。秋の京博での東福寺展の時期にも公開予定があるとのこと。
(なお今回はあくまで修復終了によるもので、東博で東福寺展やっている時期に合わせて、ではないそうです)
脇侍の迦葉さんと阿難さんは東京国立博物館にいらっしゃいます。
東福寺では遠くに見上げるだけで分かりませんでしたが、近くで拝見すると思ったより大きくてびっくりしました
。
先日の日曜美術館で学芸員さんが「涅槃図も展示したかったが、充分な高さの展示室がないので断念したと」いう趣旨の話をされていましたね。