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表千家 不審菴1 祖堂(西陣散策18)

写真は、表門

不審菴(ふしんあん)は、三千家の1つ表千家の家元邸内にあるお茶室です。
ここは事前に予約しておくと、拝観が可能です。

場所は堀川今出川のさらに北、堀川寺之内を寺之内通に右折します。
宝鏡寺の前を通過し、最初の左折路を左折して小川通を進みます。
するとすぐに写真のような表千家 不審菴の表門が見えます。

拝観
紀州家から拝領した表門から入ります。
内部は広い石畳で、右手に供待、右手奥に露地口、左手奥に本玄関、左手に内玄関があります。
供待で先方が用意された草履に履き替えます。
団体で露地口から露地庭園に入ります。
入ると下は一面の苔で、木立が結構高いので視界は遮られます。
左手に外腰掛があり、その前に中潜(なかくぐり)があります。
中潜は板の真中が四角く繰り抜いてあり、露地の景色を額縁のように切り取ります。
露地口の正面にある空堀にかかる石橋を渡り、進んでいきます。
山里を表現しているので、ここは少し登って下ります。
すると左手に萱門が、正面に“祖堂”が現れます。

躙り口から祖堂に入ります。
正面が上段の間になっており、その奥の円窓の中に利休居士像がお祀りされています。
上段の間の天井は丸太の格天井、中央は網代天井、入口付近は掛込天井(傾斜した天井)です。
祖堂自体もお茶室で道安囲いになっています。

祖堂の隣に“反古張りの席”(1畳台目)があります。
室内の壁には昔の手紙がびっしり張られています。

祖堂の裏には総水屋があります。
長炉があり、鍋をつるす鎖が左右上下に調節できます。
隣には簀子の流し、壁の側面には折りたたみ収納できる配膳台が造りつけられており、システムキッチンさながらです。




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