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裏千家 今日庵2 咄々齋 梅の井 又隠 今日庵(西陣散策16)

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写真は、大玄関への露地庭園
前述の十字路に戻ります。
次にさらに奥に2部屋並んでいます。
手前が“大炉の間”(6畳)、奥が“咄々齋(とつとつさい)”(8畳)です。
咄々齋は家元から稽古を付けて頂くお部屋で非常に格式の高いお部屋です。
床柱には五葉松、床框(とこがまち)は蔦が使用されており、床脇には利休が秀吉から拝領したとされる銅鑼が吊ってあります。
また部屋の天井が格天井(ごうてんじょう:格子状の天井で格式が高い)なのですが、これが丸太を用いて造られているため、普通の格天井よりやわらかな印象を与えます。
隣接した大炉の間に移ります。
ここはお稽古待ちの方の待合の役割です。
冬には大きな炉を付けることができ、これで待つ方が暖を取れるようにしたそうです。
さらにこの2部屋の間の欄間が“香狭間(こうざま)透し”といって、平たく言うとかぼちゃのような形で大きく透かし彫りされていて通気性が良くなっています。
大炉の間の暖気が、咄々齋に伝わるようになっています。
またこの間の襖は、反古襖(ほごぶすま)といい、襖に茶道具や点前作法などがびっしりと書かれた紙が貼ってあります。
十字路の右手を進み突き当りを左へ。
正面に水屋があり、正面奥に又隠が、右手の2畳間の奥に今日庵があります。
又隠は4畳半で窓が少ないので非常に暗いです。
突き上げ天井を開けると、ようやく楊枝柱があるのが分かります。
今日庵は2畳で、点前座の奥側は中板になっています。
2畳は袖壁で一部仕切られ、右手奥に躙口がありました。
十字路に戻ります。
角の奥右手には“梅の井”があります。
桶を上げる滑車が“梅”の形をしています。
当日頂いたお茶もこの井戸水を使用されたそうです。
この梅の井の脇に手水鉢があり、至る所に菊のような紋様があり、菊花石という珍石だそうです。
この庭の向こうには、”宗旦イチョウ”といわれる大きなイチョウが、表千家との境界にあるのが見えます。
そしてこの廊下の左手突き当りに、御祖堂があります。
茶祖利休居士と三代宗旦居士がお祀りされています。
入口からお参りしましたが、中には入っていません。
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