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表千家 不審菴2 残月亭 不審菴(西陣散策19)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/99/07f599a382720068d7ffcf3550ec9152.jpg)
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写真は、パンフレット(この中にはカラー写真付きでそれぞれの解説があります)
祖堂を出て、萱門を進みます。
右手には内露地に続く梅見門が、正面には“残月亭”があり、ここの縁から上ります。
残月亭は10畳に2畳の上段の間があります。
上段のかど柱に太閤秀吉がもたれて、突上窓から月を眺めたため、この柱を太閤柱というそうです。
欄間は桐の透かし彫り、襖にも胡粉で桐の紋が入っており、よく見ると少し立体的に膨らんでいます。
残月亭の奥が、“九畳敷”、九畳敷の左手に“七畳敷”と“無一物”、右手には“不審菴”があります。
初釜など大人数の時は、残月亭と九畳敷をひと間にして使われるそうです。
七畳敷はかつてのお稽古場だそうです。今はさらに大きな松風楼を造られたので、お稽古では使用されないそうです。
この七畳敷の縁側の廊下が“鞘の間”で、ここからお稽古を見学されていたそうです。
そしてこの鞘の間の奥がさらに仕切られて、“無一物”になっています。
ここで正月に若手の方が、宗匠御一家にお手前をされるそうです。
元々緊張している上に、ここは逆勝手なので、一層混乱してくると笑われていました。
そして、不審菴へ向かいます。
ここは宗匠以外お点前が出来ません。
3畳に台目構えの点前座だけなので、入る時は狭そうですが、入って座るとそうでもないのが不思議です。
視線の高さに下地窓や連子窓たくさんありますが、それでも障子が閉まっていると結構薄暗いです。
そこで突上窓を開けられます。
するとスポットライトのように光の筋が入ったかと思うと、全体も一気に明るくなります。
そして客座と点前座の間にある古渓和尚筆の“不審菴”の扁額が浮かび上がるのです。
あのたった3畳台目の空間が、幽玄で恐れ多いような威厳を発しているのを感じることが出来ました。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )
« 表千家 不審... | 2021 3/12の... » |
京極堂さま、毎日見て頂いているようでありがとうございます。
ここ数日は要注意だと思うので、よく見ていてくださいね!
私もますます不審菴を拝観してみたくなりました。
でも、だいぶ先になりそうです・・・
amadeus様のブログを拝読することがいつの間にか日課となりました。
これからも楽しませてくださいませ。
こちらにはしばらく掲載できなそうです。
ほとぼりが冷めてからにします(笑)。