2月9日、午後から浦添市「てだこホール」にて、グッジョブおきなわ推進事業局主催のセミナー&シンポジウムがあった。基調講演に藤原和博(ふじはらかずひろ)君の名前があったので、13:30まで那覇市内で顧問先の研修を行っていたのだが、終えて急ぎで会場に向かった。
藤原和博君は、私の会社の後輩で部署は異なったが、同じフロアで仕事をした仲間だったので懐かしい。会社を辞めた後、杉並区立和田中学で、民間出身初の校長になり、「よのなか科」という新しい授業を考案し、さらに地域を巻き込みアイディアを駆使し、そのやり方で日本の教育界を変えた人物であり著書もたくさん出すスーパーマンでファンも多いと聞く。
最近の動向は、マスコミからしか知る事が出来なくなったが、沖縄に来たのであれば、是非話を聞かなくてはならないと思った。
1時間30分の基調講演は、つかみから進行まで、「日本有数の講演力」がある人になっていた。
参加者約1000人は、ほとんどが教育関係者だったので、話の中心は、学校・教員向けの教育論だった。
20世紀は、成長社会で『情報処理力』や【明確な正解】を求められる時代だった。
21世紀は、成熟社会で『情報編集力』や【納得解】を求められる時代で、多様化・変化・複雑の時代は、他人の情報を組み合わせて修正して行く事でしか【解】はない。
今も正解を求めている日本の教育は、世界でもまれで発展途上国のやり方だ。
思考する脳(拡張する脳)にしなければ、現代社会では太刀打ち出来ない。
ネットワーク脳の時代で、一人で勝負する時代ではない(教員も一人で教育する時代でなく、地域を巻き込んで斜めの関係を有効活用すべし)。
明快で、ユーモアに富み実に解り易い講演だった(会場の聴衆者を巻き込む技術には感心した)。
※和田中学の「よのなか科」の授業についてはHPを参考にして下さい。
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