免疫力(3)

2015年10月09日 00時05分00秒 | 健康

▲<我が家のベランダから見える空の「雲」>

人間の腸内には、全身の「細胞(約37兆個)」よりはるかに多い数の「細菌(約1000兆個)」が住み、日々増殖を繰り返している。

「腸内細菌叢(そう)は、「花畑のよう」なので「腸内フローラル」と呼ばれ、その数は1000兆個以上、1000種類以上に及ぶ。

この「腸内フローラル」が、下痢や便秘などの便通異常だけでなく、身体全体の健康状態まで関係する事が最近の研究で解ってきた。


「腸内フローラル」は、大きく分けると、「ビフィズス菌」など、体に良い働きをする「善玉菌」他。ブドウ球菌などの「悪玉菌」と、連鎖球菌など身体が弱った時に悪さをする「日和見菌」に分かれる。

健康な人と、腸や身体に病気がある人とでは、これらのバランスや種類の多さなどに違いがある事が解ってきた・・・。

近年、健康な人の「腸内細菌」を患者の体内に「移植」して「腸炎」を治す治療が試みられている(薬では3割程度の治癒率が、移植では9割以上の治癒率)。

移植する細菌のもとは、患者の家族から提供された便で、移植する前に、「血液検査」や「感染症」や「寄生虫」などの問題が無い事を確かめてから移植する。



「腸内細菌」が変わると、「免疫の働き」にも影響がおよび、異常な細菌の働きを改善させる。

「腸内細菌叢」を良いバランスにする事が病気予防に繋がるので、普段から「腸」に良い食事を心掛ける事が重要だ

「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などの「善玉菌」は、「ヨーグルト」や「発酵食品」などに多く、腸内で増えると、免疫力は増加する。

腸内で、「善玉菌」のエサになる食品には、「オリゴ糖」や「植物繊維」で、特に、「水溶性食物繊維」を分解して作られる成分が注目されている。

「水溶性食物繊維」が、多く含まれる食べ物には、「アボカド」、「オクラ」、「きのこ類」、「海藻類」、「こんにゃく」、「やまいも」、「ごぼう」、「納豆」などがあります。また、ネバネバした性質のある「オクラ」、「納豆」、「やまいも」、特にきのこ類の「なめこ」や海藻類の「めかぶ」などは、糖分が吸収されるのを抑える働きがあると言われている。



※参考資料:日経新聞7月19日「体内菌ミクロの医師団」、8月1日「腸内細菌で体が変わる?」


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