嫌われる勇気 (27)

2015年04月04日 10時00分00秒 | 沖縄の生活

▲<4月3日の空。入道雲のような形の雲が出始めた>

アドラーの「嫌われる勇気」 岸見一郎+古賀史健著より 270~272P

第5章 「いま、ここ」を真剣に生きる

k.「今、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ

アドラー心理学の「エネルゲイア的生き方」は、後ろを見る事も前を見る事も否定する。

我々の人生は、舞台の上で、自分に強烈なスポットライトが当たっている状況。

人生全体に薄らぼんやりとした光を当てているからこそ、過去や未来が見えてしまう。

しかし、「今、ここ」に、強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる。

過去が見えるような気がしたり、未来が予測出来る気がしてしまうのは、あなたが「今、ここ」を真剣に生きていない証拠です。

人は、過去や未来を見る事で自らに免罪符を与えようとする。

過去にどんな事があったなど、あなたの「今、ここ」には、何の関係もない。未来がどうであるかなど「今、ここ」で考える問題ではない。

フロイト的な原因論に立っていると、人生が因果律に基づく大きな物語として捉えてしまいます。

確かに、人生を物語に見立てる事は面白い。ところが、物語の先には「ぼんやりとしたこれから」が見えてしまい、その物語に沿った人生を送ろうとする。私の人生はこうだから、その通りに生きる以外ない、悪いのは私でなく、過去であり環境なのだと。ここで持ち出される過去は、まさしく免罪符であり、「人生の嘘」に他なりません。

人生は「今、ここ」の話であり、自らの意思で変えて行けるものなのです。

すべての人にとって、これから先の人生は、まったくの白紙であり、進むべきレールが敷かれはなく、そこに物語は無い。

人生は、「今、ここ」にスポットライト当てると言うのは、今、出来る事を真剣かつ丁寧にやって行く事なのです。

人生は「今、ここ」の話であり、自らの意思で変えて行けるものなのです。人生は、「今、ここ」にスポットライト当てると言うのは、今、出来る事を真剣かつ丁寧にやって行く事なのです。『今ここに生きよ!』です。