▲<174本の中には、旧作も含まれている>
2012年1月~12月に、私が観た映画は174本だった(昨年比+22本)。内訳は、国内映画は昨年並みだったが、外国映画が20本増加した。TV観賞が31本増えた(TV録画機能が要因)。DVDも昨年並みだが、劇場観賞が13本減少した。
年齢の影響か、「ベスト13」の作品を見ると、「老人問題」や「近親者の死」がテーマになっている作品が増えた。「エンディングノート」「ロボジー」「あなたへ」「ロッキー・ザ・ファイナル」等がそれに当たる。以下、追加の3作品を加えてベスト13位まで紹介する。
一位「エンディングノート」(劇場) がんで亡くなる前の父を娘が撮影した家族の記録。企業戦士の主人公の人間と家族が素晴らしい。
▲<私の2012年ベスト1に選ばれた「エンディングノート」>
二位「ロボジー」(劇場) SFXを一切使わない実録ロボット映画。ミッキーカーチスが好演。最初からネタバレなのに、最後まで引っ張ってくれる。
三位「テルマエ・ロマエ」(劇場) 撮影不可能と思われた漫画の原作に限りなく近づけて娯楽大作に仕上がっている。
四位「あなたへ」(劇場) 亡くなった妻の故郷を訪れ解った事。久し振りにスクリーンで観た、高倉健さんの抑えた演技に泣いた。
五位「哀しき獣」(劇場) 痛々しいほどの暴力の韓国映画だが、スピード感に加え生身の人間が見事に描かれていた。
六位「ミスター・ノバディ」(DVD) 人生は選択の連続で、その時の判断で、人生も大きく変わる。映画でしか表現出来ないテーマだ。
七位「阪急電車」(DVD) 同名の原作本の映画化。電車で出会う人達の人生が交錯してドラマが生まれる。宮本信子の上品なおばあさんの啖呵がスカッとした。
八位「12人の怒れる男」(TV) 名作中の名作。何度見ても、12人の人間これほど深く描かれている作品は他にない。
九位「招かざる客」(TV) 黒人差別があった当時、これだけ説得力のある映画製作を評価。シドニー・ポワティの聡明な人物がハマり役。
十位「ヒューゴの不思議な発明」(劇場) 高度な映像美に感服。内容も緻密に創られていた。100年前のイギリスに生きていると思えるような描かれ方だった。
10位以下でもいい作品があった。
十一位「小さな哲学者たち」(DVD) インドの幼稚園児が先生の質問に対して答える内容が大人顔負け。
十二位「セント・オブ・ウーマン夢の香り」(DVD) 主演のアル・パチーノがアカデミー主演男優賞の名作。
十三位「ロッキー・ザ・ファイナル」(TV) 他のシリーズ作品にない、年老いたチャンピオンの悲哀が出ている。スポーツ映画の分類に入れたくないくらいの出来。