2010.9.29(水)曇
吉右衛門の努力の結晶である稲の天日干しに感動したところだが、実は彼にも不安というか腹立たしい事態が起こっている。その稲が何者かに荒らされているのだ。稲木に架けた束が引っ張り落とされて地面に散らばっている。籾を食べられている様子は無いようなんだが、周囲に鼻で掘ったような跡もあるのでアナグマかハクビシンかというところだ。吉右衛門は本当に悔しそうだった。今までも野菜を動物にやられたこともあったろうが、今回は力の入れ方が今までとは違うから余計悔しいのだろう。
都市生活をしていると絶対に気づくことのない獣害という災いは、実質的な損害もさることながら心理的な被害は相当なものである。やっと実った田んぼをイノシシに踏み荒らされた人、今年はよく育ったなあと喜んでいた小豆を総て鹿に食べられた人、手塩に掛けて育てたハウスの野菜をヌートリアにすっかりやられた人、例え補償制度があったとしても、お金には換えられない心理的な損失は償えない。
立派に育っているようでも、頭を鹿に食べられている。
生産農家だけでなく、畑で自家用の野菜を作っている人、庭に花木を植えてガーデニングを楽しんでいる人などもひどい目に遭っている。鹿、猿、猪、アナグマ、アライグマ、ハクビシン、ヌートリア、そして今年多いのは熊、獣以外にも鳥類、昆虫類など無数の敵がいるわけだ。人間の生活そのものが自然破壊であり、農耕自体がそうであるからには、敵だらけになってしまって戦わざるを得ないのだが、鳥獣保護とか動物愛護とか色々あって、自分とこの畑を荒らした動物を捕獲しても罰せられたりするもんだからいかんともしがたい。
アライグマにやられた秋ナス。
今日のじょん:涼しくなって朝の散歩が完全復活、そろそろ河原に降りようかと思っていたら一昨日の雨で増水、でも泥が流れてきれいになるかも。
まだ河原には降りられないワン。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます