晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

続・耳石 5/1

2011-05-01 | 歴史・民俗

2011.5.1(日)曇

 上林名物春の大風が吹き荒れた。例年この時期に強風が吹くのだが、常に吹き荒れるわけでなく、突風というか息をする風である。天気図を見ると日本海に移動性の低気圧があり、これに向かって南風が吹き込んでいる。上林の谷は北東から南西に向かって流れており、偏西風の影響もあって南西の強風が吹くこととなる。この風は各峠で丁度鞴(ふいご)の役目を果たし、瞬間的に強烈な風となるのだろう。古代において野たたらがこの地で行われていたとしたら、この強風は非常に重要な要素となるのではないだろうか。
 さて耳石のことだが、私は子供時代に穴の開いた石を耳石と読んでいた記憶があるのだが、辞書を調べてもこの言葉は出てこない。耳石(じせき)といって脊椎動物の内耳にある炭酸カルシュームの結晶は生物学的な単語として出てくるのだが、耳石(みみいし)として穴の開いた石は出てこない。私の幼い日の記憶は勘違いなんだろうか。一般には穴開き石とか言われていて、なんとも風情がない。耳石(みみいし)という方が最もらしくて情緒もある。とりあえず耳石と呼んでみよう。
 田舎の家の前栽(せんざい)には大小の庭石があって、よく穴が開いているのだ。なぜかこの石が好きで、興味深かった。穴が貫通しているか、針金を通したり水を流し入れたりして確認したが、どうしても確認できない大きな石があった。中で穴が曲がっているので、針金でも水でも貫通しているのか解らない。何日か考えたあげく、良い考えが浮かんだ。二人で行って糸電話よろしく穴のこちらと向こうで小声でささやくのだ。小さな声がはっきり聞こえたとき、子供心にやったという達成感と満足感が感じられた。あの石はひょっとしたら持ち主の家人も穴が開いてるなんて知らないんじゃないかという優越感が今でも残っている。
 上林川で耳石を初めてひらったのは2009年の秋で、いつものように磁鉄鉱を探しているときに、4cmぐらいの耳石を見つけ、泥を洗い落としたらとても立派な形で宝物のひとつになっている。Img_3316あまりに立派なので、大水で上流の薬師さんから流れてきたのではないかとまで思った。つづく


【作業日誌 5/1】
玉切り

今日のじょん:よっこらじょん音頭
4.誰より先に飯食って
  後で人のをねだり食い
  「おかーよりようけ食べとるがな」(おとーセリフ)
※ よっこらじょん よっこらじょん よこらじょん音頭

5.ナイター放送は超苦手
  おとーの罵声がおとろしい
  「こらっ久保田なにしとんねん」(おとー)
  「じょんに怒ってんのんちゃうで」(おかーセリフ)
※ 繰り返し

6.じょんのび村の一日は
  じょんの寝顔で暮れてゆく
 「のびも飼うちゃらなあかんなあ」(おかーセリフ)
※ 繰り返しImg_2832
  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 耳石 4/30 | トップ | もろかん 5/2 »

コメントを投稿