晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

飯盛山(13) 西光密寺(5) 7/23

2013-07-24 | 飯盛山

2013.7.23(火)晴れ 

 再度西光寺を訪れる。何としても明治記念碑の鏡とやらを見てみたいという気持ちと荒井神社が元々その地に遷座していたという情報を確かめてみたかった。前回訪問時に西光寺住職から、道が荒れているとか、マムシがいるかもとか聞いていたので、登山靴にステッキと完全装備で臨む。自宅で熊に遭遇して以来ナーバスになっている。
  庫裡の横のところみに「明治記念碑」の案内板があり、軽トラが停まっている。山仕事している人が居るのかなと思っていたら、廃車のトラックだった。そういえば以前来たときも停まっていたようだ。坂を少し登ると広い尾根道が真っ直ぐに登っている、倒木も下草もなくきれいな道だ。すぐに前方に白っぽいものが見える、どうやらそれが記念碑らしい。なんてことはない、ものの5分で着いてしまった。拍子抜けだ。
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 明治記念碑は3段の基壇の上に乗った5mほどのオベリスク状の塔である。壇の周囲に西南戦争で亡くなられた方の氏名が市区、郡ごとに書かれている。長文の銘があるが、「明治二十四年三月 京都府知事云々」とあり、明治24年に京都府によって建てられたことがわかる。
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銘文と鏡

 さて問題の鏡であるがオベリスクの上部に円盤の鏡がはめ込まれている。西光寺住職の話によると、元々ガラスの鏡がはめ込まれていたが自然現象か子供達のいたずかで割れてしまってそのままになっていたのを、あるとき有志で補修しようということになり、ステンレスの代用品をはめ込んだそうである。ここでコンパスを持ってこなかったことを悔やむ、鏡がいったいどの方向を向いているか知りたかったのだ。
 基壇の上に登って老の坂方面を望むが、植林が成長しており、隙間から桂川方面の里が少し見えるのみである。鏡は桂川方面より北を向いていたように思うし、登ってきた尾根の方向だったので地形図で確かめると、どうも愛宕山の方向かもしれない。老の坂から反射光が見えたという伝承があったとしてもなにも鏡が老の坂を向いていなくてもいいわけだ。
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唯一景色が見えるのは東南の方向で、しかも枝の隙間だけである。
 

 愛宕山の方向を先に進むと京都御所に突き当たる。ひょっとするとこの鏡は京都御所に向けられたものかもしれない。
 もう一つの懸案は荒井神社の元々の位置がこの場所であるということだ。つづく

【今日のじょん】最近暑さのせいか集中力が無くなっている。もちろんじょんのことである。以前のぽんぽこぽんならボールをとってすぐに帰ってくるのだが今ではぽいっと放りだしてくんくん嗅ぎ廻っている。もうワンワン運動会もあきらめた。P1040923

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