晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

文房具屋さん 7/22

2013-07-23 | 日記・エッセイ・コラム

2013.7.22(月)曇り

 明日再度園部町内林町の八幡、厄神社を訪れようと思っている。鳥居の前回判読できなかった銘の部分を拓本を使って判読しようというもくろみである。手水鉢だって年号が入ってるかもしれない。
 インターネットで拓本の取り方を調べてみるが、面倒な行程があり道具もなにかと必要なようだ。こりゃあかなわんと思っていたら、乾拓(かんたく)という方法が書いてあった。
子供の頃に10円玉などに紙を当てて鉛筆で擦ると文字の輪郭が浮き出る遊びをしたことがあるだろう、その原理である。鉛筆の代わりに松煙(しょうえん)をロウで固めた釣鐘墨(つりがねずみ)というのを使うらしい。何で釣鐘かって、、、釣鐘を平たくした形をしているのだ。しかもご丁寧に釣鐘の柄も入っている。
P1040919P1040921_2

 



 問題はそれをどこで買うかだ。スーパーやホームセンターの文具売り場でおいているはずがない。京都などの都会なら墨の専門店もあるだろうが綾部では望むべくも無い。まあ一般的にはネット通販ということになる。種類は多くないので同じ商品だろうが500円台から売っている。ところが1日で届くものはなく、商品以上の送料を払えば届くものもあった。
 ばかばかしいから今回はあきらめてゆっくり購入しようかと思ったが、綾部の老舗の文具屋さんに電話してみる。少し待ってご主人とおぼしき方に代わられて、「ありますよ、釣鐘墨ですね」という返事だ。いやー正直これは驚きである。値段を聞いてなお驚き、360円というのだ。ネットで最も安いのが525円(送料込み)なのである。
 喜び勇んでお店に行くと、奥から木箱を出してこられて、中には拓本道具が紙も含めて詰まっているのだ。
「よくぞおいておられましたねえ」
「(商売としては)度胸のいることです、売れるかどうかわからないものを仕入れるのですから。それでも聞いてこられる方があるものですから。拓本についても勉強したんですよ」
 拓本について書いてある冊子も入っている。将に商売人の鏡である。
 「値段についてもネット販売より安いのですけど」
 「それは商品が違うのでしょう、ネット販売なら320円ぐらいで出せるんじゃないですか、うちが決して安いと言うことは無いです」
 と言っておられたが、帰宅後品番を調べると同じ商品であった。
 つまりこの店だと、現物が見られて、説明も聞けて、すぐに手に入って、しかもネットより値段が安い、といういいことづくめなのである。P1040918

 なんでもネットで買ってしまう風潮になって、小売店の良さを忘れてしまっている。
店の方だってネットにお客を獲られて充分な品揃えやサービスも出来なくなってくる。こういう悪循環が余計小売店の立場を悪くしている。
 だけどこうやって頑張っている商店もあるわけだ。こういう嬉しい店が地元にあるのは幸せなことである。文房具屋さんって子供の頃行くのがすごぐ楽しみだった記憶が誰でもあるんでないかい。

【作業日誌 7/22】
トウモロコシの防鳥ネット張り
P1040922



鹿ネットに防鳥ネット、将にネット社会になってきたじょんのびファーム。

【今日のじょん】
植木屋さんはいいけれど、枝や葉を片付ける暇が無い。じょんの通路だけでも開けてやらないと、、、。P1040916
P1040917




葉っぱひらひらコワイノヨネ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植木屋さん、柳影を?んでかい... | トップ | 飯盛山(13) 西光密寺(... »

コメントを投稿