晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

のびのルーツを探る 3/4

2022-03-04 | Dog

2022.3.4(金)晴れ 【今日の”のびちゃん”】NO. 61

 のびはじょんのびに来て2年6ヶ月となる。大逃走劇があったり、ひとやものに怖がって懐かないなど一体どうなるかと思っていたが、少しずつ慣れてきてすっかり我が家の一員になってきた。それでも子犬の時から一緒に暮らしたじょんと違って、なにかよそよそしく遠慮がちに暮らしているようだ。生まれ育った環境がのびの現在に影響しているのは間違いない。のびはいわゆる多頭飼育の崩壊により、保護センターや保健所によって保護され、10数匹の仲間と共に保護センターにいた。2019年の6月に保護されて、9月に我が家に来たわけだけど、名前もまだ付いていなくて13番という番号が付いていた。毛づやも悪く、体重も7Kg余りで(現在は9Kgを超えているが保護された当時は5Kg余りと聞いている)元気も無く、眼に力が無かった。

初めて逢ったのび、このときは13号だった。(2019.9.3)
 じょんは野犬の子で自然の中で生まれ、保護されてからひとの愛情に包まれて育ったわけだが、のびは最初からひとに飼われているのだが、愛情をかけられていたとは思えない。放ったらかしか下手すれば虐待されていたかもしれない。想像していても不安が募るばかりだし、生まれ育ったところを見に行こうということになった。ところが保護センターではどこのお家なんて事は教えてくれない。それは当然のことなんだけど、それでも大まかな地名は聞いていた。あとは現地に行って一軒一軒尋ねるしかない。まるで雲をつかむような話だけど、幸いなことにそのあたりは随分田舎で、地域のことは地の人なら解ってそうだ。

2019.9.16、じょんの生まれたところへ供養に行く前にのびに逢っていった。

じょんの生まれた巣穴、生まれた場所の解る野犬の子も少ないだろう、須田さんのおかげだ。
 2月15日、初めての捜索に行く。地域のことを聞くのは、商店が一番いいのだがそれらしいものがない。地の人らしい農作業のひとに聞いてみる。沢山の犬が居て問題を起こしているとなるとだれでもが知っているはずだ。ところが「聞いたことが無いなあ」という返事、谷毎に集落があって、その谷ではないらしい。道で作業をしているひと、郵便局でも聞いてみるが同様の返事である。この谷ではないなあと思い、隣の谷に移動する。その間は峠道なんだが、その道がものすごい、急で狭くて、曲がりくねっている、「ぽつんと一軒家」のアプローチみたいな道をいやと言うほど走って隣の谷に出る。そこで犬の散歩中の人に出会う。聞けばかつては保護犬を9匹も預かっていたというではないか。こんな犬通のひとなら知っているかもと期待したがやはり聞いたことがないという返事だった。時間も無くなってきたので、この谷もあきらめて
帰路につく。どこか他の地域だったのかなあ、探し出すのは無理なんかなあとあきらめムードになってしまった。つづく
 

コメント
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