晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

どらほー睡眠法(11) 3/14

2022-03-14 | 健康

2022.3.14(月)曇り
 人間にとって適切な体温を保つことが必要なのは脳と重要な内臓が存在する身体の中心部で、そこのところの体温がコア温(深部体温)で37℃±0.3℃となる。コア温が下がったときは血管を収縮させて血行を悪くし、熱の放散を防ぎ、ふるえなどで熱産生を行う。極端な例は凍傷で、コア温を確保するために末梢の血行は止まり、遂には末梢部分が壊死してしまう。逆にコア温があがりすぎると、皮膚の血行はよくなり、発汗して放熱する。睡眠をとるときなどコア温を下げる必要があるので、手足が温かくなるのはこのためである。通常の場合皮膚温は32~33℃と言われている。
 わたしの平熱は腋下で36.5℃であり、額で34~35℃、手の平で32~35℃程度である。これで発熱時の37.5℃以上という体温が手指体温計で測れるのだろうか。感染症などで発熱し、腋下体温が37.5℃となったとき、手のひらの温度が37.5℃となるのだろうか?否である、発熱の際だけ手のひらの温度が腋下体温と同等になるとは考えられない。

これで感染症の発熱が検知できるか?
 病原体が侵入すると免疫細胞の活動を高めるため発熱する。ふるえなどの代謝量が増加して体温が上がり、皮膚血管は収縮し、末梢の温度は下がる。これは本書にあるとおりだが、つまり発熱すると逆に末梢の温度は低下する。感染症による発熱を手指体温計では発見できないということだ。これでは様々な施設で使われ始めている手指体温計は無意味なこととなる。こんなことが問題にならないのだろうか?新聞やテレビでは見聞きしたこともない。ネット上で検索してみると、手指体温計は出てくるが、機能や使い勝手の宣伝ばかりでわたしの指摘するような問題点は出てこない。

体温に関する科学的、医学的な記事が満載。
 37.5℃以上の熱がある人が温泉に来ることもないだろうからまあいいかと思うけれど、本書を読んで深部体温や皮膚温度についてよく解ったから出てきた疑問である。
 そうこうしているうちにわたしの利用する温泉では、手指タイプが故障して額で計るタイプに戻り、「体温正常」とコールされるようになった。
【今日の”のびちゃん”】NO. 63
3月8日(火)五老ヶ岳に行ったんだけど、遊歩道はこの雪で散歩不能、残念だワン。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする