晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「2038年 南海トラフの巨大地震」 12/26

2016-12-26 | 雨読
2016.12.26(月)雨


  昨今奇をてらうタイトルの本が多く出版されているが、本書はショッキングなタイトルだがその類ではなさそうだ。
「2038年 南海トラフの巨大地震」尾池和夫著 マニュアルハウス2015年3月初版 府立図書館借本

尾池先生の2冊目
 「南海トラフに起こる次の大規模な地震は2038年頃になると予測されている。このような長期予測が巨大地震について公表されている実例は今のところ一つだけで、そのような地域は世界的に見ても珍しい、というよりも他にはない。」序文の冒頭に書かれているものである。
公表というのは、地震調査研究推進本部の発表で、
地震の規模 M8~9クラス
地震の発生確率 2013年から30年以内に70%程度
平均発生間隔 88.2年
地震経過率 0.77
というもののようだが、尾池先生は過去の南海地震の規模と時間的経過、歴代南海地震の際の室津港の隆起量と時間間隔の関係を基にした時間予測モデル、他の論文などを勘案して2038年とされている。第一部ではこの予測の根拠や概要を述べられており、本書の核心部である。
 第二部では高知新聞に63回にわたって連載されたエッセイを再録されたもので、地震にまつわるエピソードや世界ジオパークに関することなど多彩であるが、やはり確実に来る南海大地震に備えてどうするかという心構えが主眼のようである。先生の講演を聴いてから、京都新聞に掲載されるエッセイを楽しみにしている。地震とは関係のないものも多いが、ユニークな発想が実に楽しい。

【今日のじょん】いやはや何がつらいってじょんの元気の無いのが一番つらい。たまらずキャドックに連れて行ったのが、23日。血液検査やエコーなど調べるが原因が特定できない。腎臓の値はよくなったが、肝臓、貧血、白血球など問題多し。一番心配なのはやはり溶血性貧血である。発症はしていないようだが赤血球の値はかなり悪い。相談の結果、翌日からステロイドの投与を始める。ところがどうだ一晩で元気回復、食欲も出てきたし、動作も機敏、第一目の輝きが違う。いったい何に効いたのかわからないが、逆に怖いものを感じる。
22日と25日の差、この違いわかるかな?
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