晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

文化に触れよう 3/12

2016-03-12 | 文化に触れよう

2016.3.12(土)曇り 小椋佳コンサート

 今年の文化に触れようシリーズもなかなか順調で、春画展、狂言鑑賞に続いて小椋佳コンサートに行ってきた。中丹文化会館はこちらではそれなりの会館で、それなりのアーティストが来られる。小椋佳なら行ってみようと昨年からチケットを購入し、待っていた訳である。ご高齢だけに(72才)盛り上がらんコンサートやで、、、と聞いてはいたのだが、もともとエキサイティングなコンサートではなく、巧く仕上がったコンサートだったと思う。
 小椋佳 歌紡ぎ 「闌(たけなわ)の会」 3月12日(土)17:00~ 京都府中丹文化会館

 小椋佳は生前葬をしたり、生前葬コンサートを開いたり風変わりなアーティストなんだが、タイトルの闌は2013年にだされたアルバムのタイトルで、本人曰く最後のアルバム、遺作となるアルバムだそうだ。最後のアルバムとあってすべて新曲でカバーしようとされたそうだが、1曲だけ既存の歌を入れられたそうで、それが東京キッドブラザースのミュージカルのために作られたかという「次の街へ」という曲である。なんでこの曲だけが遺作になろうかというアルバムに入れられたか、もっと有名な曲があるのになあと考えるのだが、どうやら親交のあった寺山修司さん、東由多加さんへの思いのようである。天井桟敷や東京キッドブラザースのミュージカルなどに実に200余りの曲を作られたそうである。曲の中に「人生長いか短いか」というフレーズがあり、どうも寺山さん、東さんへの思いがあるのかなと思われる。また、コンサートの冒頭で、「生きていることの後ろめたさ」みたいなことを言っておられたことが気になった。ちなみに寺山さんは47才、東さんは54才でなくなっておられるようだ。東京キッドブラザースに縁のあるかみさんは小椋佳との繋がりに驚いていたが、わたしは毎日リセットしては次の街に向かっていた自転車旅行の時を思い出していた。「じんせい ながいか みじかいかっ 」口癖になる歌だ。

 

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