今年最初にみた映画、「天外者」です。昨年亡くなった三浦春馬さんの主演作ということで話題になっていますが、そういうことがなくても、彼の魅力が画面から溢れ出てくる作品でした。本当に惜しい役者さんを失ったと思います。
彼が演じた五代友厚は、NHKの朝ドラ「あさがきた」で大ブレイクした、ディーン・フジオカさんが演じたことで知った方も多いのではないでしょうか。五代が友好を育んだ坂本龍馬、伊藤博文は、映画を見ながら「ああこれが龍馬か、これが伊藤博文か」ということはわかったのですが、西川貴教さんが演じたもう一人の友が誰なのか、かなり後になるまで分からず、架空の人物なのかと思っていました。途中で「やたろう」と名を呼ばれるシーンがあったので、もしかして岩崎弥太郎?と、ようやく検討がついたのでした。財閥として名を挙げた岩崎弥太郎しか知らなかったのでビックリです。
ちなみにこの映画には、最後に短いメイキング映像が付いているのですが、
その中で田中光敏監督が「天外者とは、鹿児島では赤ちゃんが生まれた時に今でも『これは天外者だ』と言い、天からの授かりもので、大きな才能を持った者という意味で使う」というような説明をされていたことが印象的でした。五代友厚が目指した「誰もが夢を見ることのできる世の中」は、「誰もが自分の才能を発揮できる世の中」なのかもしれませんね。