東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

アフィニス終了

2016年08月27日 22時31分03秒 | 山形交響楽団

 長いような気がしていたアフィニス音楽祭も、始まってみればあっという間に終了。本日は最後のコンサートでした。各方面の努力の甲斐あって、集客も例年を上回っていたように思います。次回への更なる成果に繋げたいところです。

 コンサートの後はフェアウェルパーティー。共に音楽を作り上げた者同士、讃え、労い、感謝し、そして名残を惜しむ貴重な機会です。

 今回これに参加するにあたり、どんなに腰がひけてもこれだけは絶対してこよう!と思ったのが「ホッホシルト氏にお礼を言うこと」。なんだそんなこと当たり前でしょ、そんな大上段に構えるようなことでもなし、と思われるでしょうが、そうでもないのです。同じくヴァイオリニストの四方氏は、日本人だし、女性だし、そもそも以前アフィニスで一緒に室内楽をしたことがあるのでとっても話しかけ易い。しかしホッホシルト氏には、やはり言語の壁が大きい。勿論人柄は大変温和な紳士で、どれくらい紳士かというと、演奏会終了後、コンサートマスターで舞台上手にいたにも関わらず、わざわざ下手のセカンドヴァイオリンセクションに来て、一人一人握手をしてお礼を言って下さるというほどです。しかし、あれほどの一流ヴァイオリニストで、その上人柄まで言う事無しとなるとかえって緊張して、ただでさえ出て来にくい英語がますます出て来なくなるのですよ。たとえそれが中学生レベルの英語であっても、です。

 そしていざパーティーが始まると、当然ながらとても人気のある彼は常に誰かしらと話しており、「うん、今は忙しそうだしね。。。」という都合の良い言い訳に事欠かない。気付けばパーティーも終盤、ようやく私が意を決して氏に話しかけられたのは、殆どおひらきになってからでした。

 楽しかったハイドン、そして素晴らしかったベートーヴェンの室内楽演奏へのお礼を一息に言ってようやく安堵。するとどこまでも紳士な彼は、こちらこそ山響の皆さんのサポートにお礼を言いたい、山形は本当に居心地が良くて是非また来たいとおっしゃって下さったのでした。印象的だったのは、「アフィニスでは皆とても良い演奏をするので、終わるといつももっと勉強しなくちゃと思います」と伝えた時の嬉しそうな顔!根っからの演奏家で教育者なのですね。

 そしていよいよ、勉強の秋の到来。芸術の秋でもあり、一年で一番仕事の忙しい季節でもありますが、それに埋もれてしまわないように自己研鑽していきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする