本日は音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」でした。
名曲あり、音楽物語ありの盛り沢山の内容の中で、なんといっても一番の目玉は、山形県内の児童合唱団との協演、合唱組曲「あめつちのうた」だったと思います。
時々著名な演奏家に対するインタビューで、「もし何か別の楽器をするとすれば何をやりたいか」というような質問を見聞きすることがありますが、楽器ではなく「声楽」と答えている確率がとても高いように思います。これは大変頷ける回答で、我々が悪戦苦闘して様々な楽器をかき鳴らそうと、一人の歌手が朗々と歌声を響き渡らせれば、もうすべてがかっさらわれてしまうくらいのパワーを感じます。(第九はその典型!)これは勿論音量の問題ではなく、やはり「人の声」というのが、一番人の体に染みるのでしょう。母親の子守唄に始まり、なにかDNAに訴えるところがあるのではないかと推察します。
今日はこどもたちの無垢で清々しい歌声に、演奏している我々もとても癒されました。同時に、演奏家は少なくとも「歌心」を忘れずに演奏しなければ、と反省した一夜でした。