自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

葉裏に産付された正体不明の卵(まだ)

2015-01-28 | ホトケノザ

1月24日(土)。生糸でつづられた巣の様相が変わってきました。さらに手入れがなされて,目が密になっています。驚いたことに,まだその手入れ作業が続いているのです。


よく見ると,太めの糸が骨のようにあって,そこに無数の細い糸が張り巡らされています。まるで葉脈のよう。いえ,それよりずっと細かな目に見えます。丹念な作業振り!


1月26日(月)。糸を完全に張り終えたようで,個体は直線に近い状態で横たわり,からだが引き締まって見えます。 網状のネットをとおして見る姿なので,はっきりしたことはいえません。

1月28日(水)。まだ蛹化していない様子。


このままだと,なんだかベールに包まれたままという感じがします。そのうちにわたし本来の好奇心が膨らんできて,「貴重な機会だ。見逃すな」と呟いていました。迷ったのですが,好奇心の呟くままに,中を覗いてみることにしました。すると,一目で「これぞ,前蛹!」とわかる体型をしていたので,すっかりうれしくなりました。胸脚がギュッと縮んで見えます。明らかに蛹化が近づいている兆候です。観察は正解でした。

 
冬季は,何事も変化が緩やかに進んでいきます。この幼虫もそうです。そうでありながらも,大変化が刻々と近づいています。どんな蛹が現れるでしょう。