自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬のキクと訪花昆虫たち

2015-01-17 | 昆虫と花

隣家の畑に,キクの花が咲いています。「今頃?」とふしぎに思えるのですが,遅咲きのキクのようで意外と多くの花を付けています。

おもしろいことに,その花に昆虫がたくさん吸蜜に訪れています。ここは冬の昆虫を観察できる格好の場です。気温のせいで動きが鈍いのもありがたい限り。 

いちばん目立つのはツマグロキンバエ。「冬にもこんなにいるのか」とびっくりするほど,とにかく多いのです。

 

 
トゲバエのなかまがいました。これは数匹だけ。写真のハエを見ると,背中に花粉がすこし付いています。


ミバエのなかまも来ています。これはせいぜい体長4mm程度なので,よくよく見ていかないと目に付きません。口吻を蜜源に向けると,態勢が逆立ち風になります。この体型ですから,すぐに満腹するほど栄養分が得られることでしょう。 なんとも贅沢な話です。

 

 
やや小型のハエがいました。口吻の長さには驚かされます。もっと大きなキンバエのなかまも来ていました。

 


今頃咲く花というのは種類が限られています。それを目敏く察知して訪れ,栄養を補給しながら成虫で冬を乗り切ろうと昆虫がいるのです。真にたくましいなあと感じ入ります。

 


わたしの1月17日

2015-01-17 | 日記

1月17日(土)。阪神・淡路大震災20年目にあたりますが,20年前に1月17日という日は,わたしにも忘れられない日です。当時築後間もない我が家は震度5の揺れに見舞われました。あの日の行動は脳裏にくっきり刻まれています。家族とのやりとり,近くの国道にできた亀裂のことも鮮やかに残り続けています。室内の壁にできた亀裂は,当時のまま。今も震災時の恐ろしさを語っているかのようです。

今朝,例年しているように早起きをして,地震発生時刻の午前5時46分に黙祷。その後壁の亀裂を改めて見て,地震で失われたたくさんのいのちのことや,災害からいのちを守ることについて思いを馳せたのでした。

土曜日は出勤日。午後,『探検活動』をしました。やって来た子は5人。活動内容は裏山に入って探検し,ものと遊びを発見することでした。

みぞれが降る中,山に入りました。危険はまずない山なので,見つけたことをあれこれ伝え合いながら,ゆっくり進んでいきました。すべては子どもが発見の主体者。わたしはガイド。

自生しているマンリョウに実が付いているもの。落ち葉の下から這い出してきたムカデ。


ヒイラギで風車作り。木の幹から滲み出しているヤニ。枯れた木から生えたキノコ。谷の流れが作った大きな窪地。


登りたくなる急斜面・崖。幹に,びっくりするほど棘が付いた樹木。


腐ったクリの実・イガ。シカの糞。……。そんなものがいっぱい。

これだけ見つかれば,子らの冒険心がかきたてられるはず。そのとおり,2月の探検活動で,急斜面を登ることにまとまりました。

子どもは,やはり群れて風の中で活動するのがいちばん。