自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

オオヒメヒラタアブのからだ

2015-01-30 | ヒラタアブ

1月下旬。自動車のボディにオオヒメヒラタアブがとまってじっとしていました。息を軽く吹きかけると,弱々しく落下。といっても,いく分飛ぶしぐさを見せながら自動車からすこし離れた地面に降り立ったというわけです。

せっかくなので,被写体になってもらい,クローズアップ写真を撮ることに。

からだを覆う毛が一際目立ちます。頭・胸・腹を見ると,頭の大きさがとにかく大きく,複眼の占める割合に圧倒されます。胸部は運動器官の集合体なので,とてもりっぱな表情に見えます。 

 
複眼はやっぱりスゴイ! 両眼が接していることからオスとわかります。


毛の生えようのスゴサ! 横から見ても。 


前から見ても。 


複眼をもっと拡大して見ると,個眼の整然とした並び方が“ふしぎ” を増幅します。複眼の間,奥に単眼が行儀よく配置されています。外界を視覚的に感知するのに,これだけ緻密なしくみが必要なのです。


いったい何個の個眼があるのでしょう。個眼は胸部側にもカーブを描くように配置されていますが,視野角は180度以上なのでしょうか。

小さないのちをくわしく覗くと,“ふしぎ” と“未知”が広がり,もっと知りたい好奇心にかきたてられます。