1月10日(土)。雪後雨,後曇り,後晴れ。変な変な天気でした。
午後,本来だと土曜探検で子どもたちと森林探検に出かけることにしていました。しかし,小雨。山に入っても,足元がよくないと予想できたので,急きょ特別メニューに変更しました。そのメニューはマイギリ式発火法で火を起こすというもの。これまで二つの発火法に挑戦してもらっているので,三つめとしてこの方式を取り上げたのです。
参加した子は6人。3人一組で活動しました。このうち,2人は12月に一度挑戦して発火までいっていますが,他の4人は初心者です。
はじめにわたしが手本を見せました。それに続いて,子らが挑戦。わたしがサポートしたのは,杉板に切り込みを入れる,弾み車が滑らかに回転するように手を添える,この2点だけです。あとは「問題が起こったら,自分で解決する。ヒントは教える」と伝え,すべて子どもに任せました。
おもしろいことに,子らは次々に自力で火を起こすのに成功していったのです。3年生の子どもができた点には相当な意味があります。
学校の体験学習あるいは,自然学校のような野外学習での体験談を聞いてきた範囲では,うまくいかなかった例が意外に多いなあという印象があります。もちろん,高学年です。6年生の社会科学習で,博物館専門員を招いて教えてもらったのに,ほとんどがうまくいかなかったという話さえありました。
しかしマイギリ式は実に簡単です。子どもでも,慣れればほんの1分で火種を作ることができます。もちろん,ポイントさえ押さえておけば,の話です。今日は早い子で2分ぐらいだったでしょうか。初心者でさえそうなのです。
わたしたちが行う土曜日の探検活動は1時間だけ。探検活動を重ねながら,子どもには,かしこく,たくましく生きていく知恵を授けたいと願っています。