自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬のキクと訪花昆虫たち

2015-01-17 | 昆虫と花

隣家の畑に,キクの花が咲いています。「今頃?」とふしぎに思えるのですが,遅咲きのキクのようで意外と多くの花を付けています。

おもしろいことに,その花に昆虫がたくさん吸蜜に訪れています。ここは冬の昆虫を観察できる格好の場です。気温のせいで動きが鈍いのもありがたい限り。 

いちばん目立つのはツマグロキンバエ。「冬にもこんなにいるのか」とびっくりするほど,とにかく多いのです。

 

 
トゲバエのなかまがいました。これは数匹だけ。写真のハエを見ると,背中に花粉がすこし付いています。


ミバエのなかまも来ています。これはせいぜい体長4mm程度なので,よくよく見ていかないと目に付きません。口吻を蜜源に向けると,態勢が逆立ち風になります。この体型ですから,すぐに満腹するほど栄養分が得られることでしょう。 なんとも贅沢な話です。

 

 
やや小型のハエがいました。口吻の長さには驚かされます。もっと大きなキンバエのなかまも来ていました。

 


今頃咲く花というのは種類が限られています。それを目敏く察知して訪れ,栄養を補給しながら成虫で冬を乗り切ろうと昆虫がいるのです。真にたくましいなあと感じ入ります。

 


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