今年は株間を40センチと広くとって一本ずつ苗植えしました。そのため二本植えした去年が28キログラムなのに今年は18キログラムと収穫量は減りました。畝の長さは同じく80メートルです。
大きくちがうところは、今年は大豆についてはほとんどムシ防除をしなかったことです。元々有機無農薬栽培ですから化学農薬は一切使用しませんが、今年はアセビなどの煎じ薬も大豆には散布しませんでした。黒大豆と小豆のほうに道子さんがせっせと煎じ薬を散布しました。
ムシのほうも小豆が一番おいしいのでそちらに集中してとりつきました。今年は夜盗虫が小豆について、サヤを食い破って中の小豆を食べました。いままで夜盗虫が小豆についたことはありません。「夜盗虫にしてみたら、サヤに穴をあけてやわらかい小豆を食べてみて、『こんなにおいしいものを食べたことがないわ』と感動したでしょうね」とつぶやいていました。
さて18キロの大豆を、いい大豆、カメムシが汁を吸ったり褐斑病にかかった大豆(写真)、紫斑病や黒い食い痕のついた大豆に分けて、紫斑病の大豆などは捨てました。紫斑病大豆は少量でした。褐色の斑点があるのは、①カメムシが汁を吸った大豆 ②褐斑病にかかった大豆 で、1,6キロありました。有機栽培ではよくこれもいっしょにして豆腐や豆乳をつくるのですが、今年はきちんと仕分けました。
褐斑病の大豆は皮に色がついているだけだから煮て味見してみようと、煮豆をつくりました。新豆なのですぐにやわらかくなるだろうと煮るのですが、どうも固さが残る気がします。味はいいと思うのですが、どうかわかりません。そこで選別したいいほうの大豆を煮てみました。すぐにやわらかくなり、味もちがいます。二つを食べ比べてみるとはっきりします。やっぱりこの大豆も捨てるしかありません。
今年のいい大豆は16キロの収穫です。去年と同じく7,5キロで味噌を仕込み、あとは煮豆として食します。豆乳や豆腐をつくるようになれば足りませんが煮豆として食べるならこれで充分です。来年も畝間を40センチにしてつくることにしましょう。ただ苗植えはしんどかったので、種を播いて防鳥ネットを張ることにします。
そうそう、きのうは口吉川町の保健衛生委員によるクリーン作戦をしたのですが、そのとき「久次のほうで鹿が出た」という話を聞きました。鹿が出ると野菜類は全滅です。困ったなー。