古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

わが畑に新兵器が登場します。

2010年11月07日 06時21分11秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から

 アライグマの檻は、猫が立て続けに三匹かかったので市役所に返しました。アライグマがいま畑に出没しているかどうかわかりませんが被害は出ていません。猪も来ていないようです。野犬もこの近くにはいません。跋扈(ばっこ)しているのは猫とカラスです。でも動物の被害を少なくしようと、このたび畑に新兵器を導入することになりました。
 写真は90センチ×120センチのコンパネに垂木で枠をつけた重いパネルです。いまは稲木に立て掛けていますが、これを畑の遊歩道の四隅に設置します。設置するには『こぶつ』という仕掛けを使います。写真中央のパネルに立て掛けてある50センチほどの竹の棒です。ブログを通して知己を得た又八さんにつくっていただきました。
 この『こぶつ』はなかなかのスグレモノです。斜めにパネルを置き、こぶつのレバーで支え、少しでもえさにふれるとパネルが動物の上に落ちます。動物はパネルの下でもがいてなんとか脱出しますが、深く反省し、あるいは恐れて、二度と畑に近づかなくなる。動物の命とこれからの生き方を思いやった仕掛けです。これをつくった又八さんは宮本武蔵の故里・作州の出で、この秘伝の仕掛けも武蔵の頃から伝わる強力兵器なのでしょう。
 なおパネルは黄色を塗ってマスキングテープを貼り、その上から赤を塗りました。晩秋の山は色づきますが、落葉とともに灰色の景色になります。そんなときハッとするようなパネルがあればいいかな、と思いつきました。図柄や模様には何の意味もありませんし、宇宙にもアライグマにも何のメッセージも発していません。村の人たちは得体のわからないパネルに興味を持ち、散歩や墓参りの途中に尋ねられるでしょうから説明して差し上げます。
 なお市役所に檻を返しに行ったとき、受け取りに下りてきた人がこんなことを言われました。「この檻は洗ってありますがさらに特別なスプレーをかけてきれいに洗浄してから貸し出します。動物は捕まったときに危機ホルモンのようなものを出し、それが檻に付着していると次の動物が警戒して掛かりませんので」それにしては飼い猫は馬鹿なのか鈍感なのか次々と掛かりましたが。 
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1 コメント

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素晴らしい出来栄えですネ (又八)
2010-11-07 09:48:41
おはようございます。
いただいた苺の苗も活着し新芽が出てきました。来年が早く来ないか 子供の正月を待つ気分に似ています。

素晴らしいこぶつが完成しましたネ~
すごい!すごい!
これで来年からアライグマの被害はゼロでしょう。あとはカラスとヒヨドリ対策・・・

私のほうも4個セットしてあれから2回少し反省してもらっただけで、まったく寄り付きません。毎朝確認するにも、楽しみがなくなりました。冬季はやめて、早春から活動してもらいます。

危険信号のホルモン、また新しい課題ができました。そう言えば 猪の罠で毎年10頭以上捕獲する友が言っていました。
「猪というやつはどえらい頭がいい。それに臭覚が格段に優れていて、罠の鉄分から発散するカナケをかぎ分けて罠にかからん。このカナケのニオイを消すにはホオの木の葉っぱを採って来て重ねて醗酵させたものを罠を仕掛けた上にかぶせておくとカナケを消すことがわかった。」何ともすごい研究家ではありませんか?

足にワッカをかける罠は小さく持ち運びに適しているため50箇所以上かけるそうで、「この罠は左の前足にかかるヨ」とまで予言できる人です。山肌の傾斜と風向きも研究し、猪が風下に位置しないように、それも考えます。風下だと罠のあるところを発見するらしいのです。それも真夜中の真っ暗闇で判断するのですから、賢い動物です。猿の赤ちゃんを背中に背負って走り回り、手当たりしだいに鼻でかき回しひっくり返している姿をみて、山の中で何年も無事に生き延びてきている猪とは全く違うことがわかります。

余談になりました。それではまた、楽しいブログ記事を読ませてください。又八

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