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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

草刈りの美学

2009年08月30日 03時24分56秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 8月になって二度目の草刈りが終わりました。写真は刈りたての土手です。いままで坂の下から土手を見上げるように写真を撮って、「こんな高い土手の草を刈ったんだよ」と伝えたかったんですね。今回は坂の上から土手の写真を撮りました。
 ちょっと写真の説明を。借りた田んぼの道路沿いの土手は、道路に沿っていません。途中で田んぼに食い込むように曲がっています。耕地改善をするときにどうしてこんな土手にしたのか不思議でした。でも雨が降ってみてわかりました。
 上から流れてくる雨水は土手下の側溝だけではあふれてしまい、下の家に流れ込みます。そこでV字谷を流れてくる水を一旦大きな枡で受けて、太い土管で道の反対側に流します。その枡の設置が土手の斜面を複雑にしているのです。
 刈りたての土手には、散髪したばかりの丸坊主のようなすがすがしさがあります。それが土手の微妙な曲面のおかげでとてもいい。「そうか。ぼくはこの刈りたての眺めが気に入っているんだな」ときのう気づきました。
 数年前、丹波の山奥に暮らす友を訪ねたときのことです。まだ田舎暮らしの空き家をさがしていた頃でした。谷間のいちばん奥の彼の家に近づくにつれてなんとなく気持ちがいい。それを彼に伝えたら、新聞に載った自分の詩を見せてくれました。
 スイスの高地を旅してあのなだらかな草地とすがすがしい空気に感動した。あの風景を自分の住む田舎に創りたい。手いっぱいの農作業の合間にしっかり時間をつくって草刈りに精を出している。そんな詩でした。
 草は刈ってもすぐ伸びます。また刈らねばならない。徒労感がないではない。しかし数日で消えてしまうあの刈りたての土手のすがすがしさはいいものです。ぼくも草刈りのキャリアは大豆畑トラストをやっていた頃から10年超。通りがかりの村人に「きれいに刈っておられますなー」と声をかけられたことがあります。
 草刈りのできる健康に感謝してお彼岸まえにはまた刈ることにしましょう。
 
 
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窒素には気をつけよう

2009年08月27日 03時53分17秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 うちの畑のとなりは一反余りの田んぼですが、この数年稲をつくらない休耕田でした。土手の草はときどき刈り、雑草の根が太くなって田んぼを荒らさないよう、毎年トラクターで引っかいてありました。
 その田んぼに今年は稲が植えてあります。勤めを定年で退職され、田んぼをつくることになったのです。
 畑の行き帰りに見ると、稲が青々と伸びています。よその田んぼより稲の緑が濃く、稲の背も高い。久しぶりに米をつくる田んぼだから、張り切って立派な稲を育てておられる。感心して見ていました。
 ところが昨日びっくりしました。田んぼの中に入って、草刈り機で稲の頭を刈っておられます。植えてあるのは酒米の『山田錦』です。ふつうの稲と背の高さがちがいます。20センチは高い。山田錦は植えるのは6月の中頃で、収穫も10月中旬と実りの遅い稲です。だからまだ穂は出ていませんが、それにしても立派な稲を上から20センチくらいのところで刈ってしまうとは。
 仕事が一段落したところでたずねてみました。
「休耕田で肥料を入れなくても稲が育つのに、ふつうの田んぼと同じように肥料を入れてしまったんです。だから窒素過多になって、稲が育ちすぎて米の出来がわるくなる。葉が繁りすぎて穂に日が当たらん。せめていまからでもなんとかしようと頭を刈ってるんですよ」
「こんなになってから頭を刈っても大丈夫ですか」
 稲を一本抜き根元の皮をむいて、穂になる部分を見せてくださいました。
「ここが伸びて穂になるので、まだ大丈夫です」
 サツマイモは窒素過多だと葉ばかり繁って芋が根のように細くなってしまうけど、作物はみんな窒素に気をつけないといけないんだな。
 勉強しました。
  
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冬瓜をいただきました

2009年08月26日 04時24分24秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 畑の近くの方に冬瓜(とうがん)をいただきました。長さ50センチ直径は20センチあり、持つとずっしり重量感がすごい。でも料理して食べた記憶がないのでうれしい気持ちにならない。というか白状しますと「こんなでかいシロモノ、どうやって食べるかなー」と内心困った気持ちでした。
 実は去年も冬瓜をいただきました。「冬までもちますから」と奥さんが両手でかかえて畑まで持ってきてくださいました。「冬までもつならそのうちにどうやって食べるか調べるとしよう」とデッキに置いておきました。秋が深まり師走になっても、正月が過ぎ節分になっても、冬瓜はそのままデッキにありました。ウグイスが鳴きだした頃に見ると中が痛んできたようで、そのまま処分しました。
 そんなことにならないようにしようと、きのうは道子さんがインターネットで料理方法を検索して調理し、夕食に食べてみました。
 とろけるようでクセがなく、いくらでも食べられる。味がしみておいしい。おかわりをしながら、去年いただいたのは冬が過ぎた頃に処分したのを後悔しました。それにしてももらったその日に食べたのだから今年は素早い勝負だった。
 来年は冬瓜をつくってみようかな。つくり方をまた教えてもらおう。たくさんできたらだれかにもらってもらおう。
 写真は半分に切った冬瓜です。野菜コーナーでは輪切りにして売ってありますね。もし丸ごと一つの冬瓜がドカーンと売ってあったら、買う人は勇気がありますね。なにしろ存在に迫力がある。
 
 
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やっぱり草刈りは手が抜けない

2009年08月25日 05時53分05秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 今年は6月に雨の降らない時期がありました。草の勢いがなくて6月は草刈りをしませんでした。「一回パスできたな」という気分でした。ところが雨が降り気温が上がり、7月から8月にかけて土手や畑の草がぐんぐん伸びてきます。7月はじめに刈り8月は5日から三日かけて草を刈ったのですが、20日もたつともうしっかり伸びてきました。
 それにこの時期はコオロギやバッタが増えて、昼はまわりの草むらにひそみ夜は畑に出て、作物を食い荒らします。まわりの田んぼや黒大豆畑(JAの指導で米をつくらず二町六反を転作)でも草刈りの最中です。他の田んぼよりもきれいに! 村人が墓参りするときに気持ちよく歩ける畦道を! そんな願いをもっているぼくとしては草刈りをしないわけにはいかなくなりました。6月にパスできたと思ったけど伸びるだけはしっかり伸びる。伸びるパワーを控えたりしませんね。
 お盆の墓参りのときは刈ってから一週間以上たって、この写真のような刈りたての土手のすがすがしさが薄れていました。(写真はイチゴのネットを張っていた5月終りの刈りたての土手です)お彼岸の墓参りには刈りたての土手を歩いてもらおうと考えて、9月は直前の20日頃に草刈りをしようと思っていました。でもこちらの思惑通りにはいかないですね。明日から刈って、彼岸の直前にまた刈ることにしましょう。草刈りのできる健康に感謝して。
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田んぼの雑草は元気いっぱい!

2009年08月21日 03時11分26秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 先日はラジコンのヘリコプターが薬剤を散布しました。業者の人がヘリコプターを軽トラックに積んできて、田んぼから3メートルくらいの高さをゆっくり飛んで散布していきます。でもマスクもしないで田んぼのそばで散布の様子を見ているくらいですから、そんなにきつい農薬ではないかもしれません。
 いま田んぼの稲はきれいに伸びて穂をつけようとしています。まわりの土手は自走式四輪駆動の草刈り機できれいに刈られています。虫を寄せないために月に二度あぜの草刈りをするところがあるくらいですから、いまの時期手が抜けません。
 公民館前の小さい田んぼはここ数年、雑草伸び放題で放置してありました。ところがだれが世話したのか、去年は代かきをし、稲を植え、米をつくりはじめました。しかし稲を植えたというだけであとの世話する人はなく、どこに稲が植えてあるのかわからんくらい雑草が茂っていました。それでも相当な収穫があったと村の人が話していました。
 その小さい田んぼには、今年も稲が植えてあります。娘や孫たちと朝の散歩をする途中に寄ってみました。雑草が稲より数十センチ高く伸びています。目をこらして見ると、稲も穂をつけて頭を垂れています。写真に撮ってみましたが、雑草の勢いは伝わりそうにありません。不掲載。
 田んぼの雑草はこんなに勢いよく生えるのですよ、という見本のような田んぼです。昔は田の草とりが大変な労働でした。腰をかがめて田んぼを這いずりまわるように草をとりました。除草剤というのはありがたい。そして実に強力です。
 合鴨農法では田んぼに鴨のひなを放し、雑草の芽を食べさせます。稲が実ったあとは鴨鍋でいただきます。無農薬のおいしいご飯とともに。なんというかため息をつきたくなることが、人の世にはたくさんありますね。
 
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コープみずほ農園の堆肥

2009年08月19日 05時41分45秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 スイカやマクワウリの畝を片付けて耕運しました。ここを燻炭・コープみずほ農園の堆肥・草木灰をすき込んだ畝にして、ジャガイモと大根を植えるつもりです。
 きのうはみずほ農園に堆肥をもらいに行きました。家から車で15分かからない道を覚えたので、ほんのひとっ走りです。
 前回は65センチの立方体になる袋に三分の二ほど堆肥を入れたのですが、重すぎて車に積み込むのが大変でした。そこで今回は70リットルのビニール袋に堆肥を入れて、それを車に積み込んで持ち帰ることにしました。
 ここの堆肥はパワーシャベル一杯が3000円です。コンクリートの床にどさっと山にしてもらい、それを手でビニール袋に入れていきます。いっぱいにすると持ち上げられないので適量でとめます。
 作業しているうちに「もうちょっと。もうちょっと」と欲が出て、大き目のビニール袋が16袋もできてしまいました。全部軽自動車に積めるでしょうか。
 なんとか積み込んだのが写真です。天井まで袋を三段積み上げました。それでもまだ三分の一は残っています。今回も2000円分もらったことにして帰ってきました。でも堆肥の量は前回よりかなり多い気がします。
 みずほ市民農園で畑作りをしている人たちは、ここの堆肥を自慢します。「犬が食べに来るほどおいしい」「民主党の管さんが見学に来たしたときに食べた」という話は伝説になっているらしく、複数の人にききました。
 この市民農園で畑作りをしている人はここの堆肥が使い放題です。大きな枠に山ほど入れてあり、自分で自由に畑に撒きます。堆肥で畑の土が見えないほど撒いている人もあり、とてもぜいたくな使い方をしています。いわば堆肥付き市民農園です。それが一区画15000円で何年でも何区画でも利用できるのですから、他の市民農園から見るとうらやましい話です。
 その堆肥を分けてもらって畑作りができる我が家も恵まれています。
 近くに田んぼを借りられ、村人と気持ちよく交流でき、元気に畑仕事ができ、子や孫も『おじいちゃんおばあちゃんの暮らす田舎のうち』と思ってよくやって来てくれる。そんなことをすべて見通して田舎暮らしをはじたのではありませんが、人生の廻り舞台はいい回転をしています。
 となりの墓地の草刈りをし、裏山の愛宕さん新社殿にお参りして、この村のご先祖と産土神にしっかり感謝を伝えることにします。
 
 
 
 
 
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you tube にはまる

2009年08月18日 02時57分31秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 数日間いた孫たちが帰り、96歳の耳の遠い母と『アラ古希』の夫婦の生活に戻りました。畑仕事が追いかけてきますが、それなりに家のまわりの仕事をして時間が過ぎていきます。
 このところ夜中に起きて『you tube』を見たり聞きするのにはまっています。こんなものが年寄りにも簡単に扱えるなんて、ほんとにびっくりします。10月に神戸のコンサートに行く予定のヘイリーの歌、サラ・ブライトマンのヘンデルのアリア、スラヴァの歌うカッシーニのアヴェマリアを『お気に入り』にストックしたり、起きてきた道子さんがのぞいて川田正子・古賀さと子・近藤けい子などをクリックして古い童謡を聞いたり、際限なく広がる世界に感心してばかり。
 元々動画をパソコンで見ることには興味がありませんでした。電車好きの孫に頼まれて、阪神電車・阪急電車・JRの電車・新幹線・「ひっつく新幹線」(新幹線の連結)・プラレールなどを you tube で見せてやり、もう一人の孫が『yes プリキュア go go 5』『でこぼこふれんず』を見たいといえば、なんのことかと訳もわからず出してやる程度でした。テレビニュースでスーザン・ボイルが話題になったときはのぞいてみましたが。
 夜中に起き出しブログを書こうとして、たわむれに you tube をクリックしてから病み付きになりました。数日前のことです。
 ほんとになんでも出てきますね。ふるさとの鳥取県倉吉市をクリックしたら道路をドライブしてる様子が出てきました。いまは幽霊商店街のようになっている町並みは出てきませんでしたが、近くの三朝温泉をクリックすると露天風呂の眺めが出てくるし、いろいろ見ているうちに一時間二時間が過ぎてしまいます。
 そういえば長いこと倉吉に行ってないなー。どうなってるかなー。
 それにしてもこんなに簡単に、居ながらにして心の世界が広がっていく。
 スゴイ時代になったものです。
 同年輩の年寄りはパソコンでメール・インターネットを見る人と『縁なき衆生』とに分かれますが、それによってあまりにも心の住む世界がちがってきます。
 こんなに大きな不公平があっても仕方がないのでしょうかねー。
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愛宕さん新社殿にお参りしました

2009年08月17日 05時22分30秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 裏山のてっぺんには愛宕さんがまつってあると村人に聞いていましたが、だれも登る人はなくて、ぼくらも登ったことはありませんでした。
 秋になるとクヌギやコナラが色づき、なんともいえない深い色合いの里山になります。引っ越して10ヶ月ほどたった2007年秋のある日、道子さんと探検気分で登ってみました。
 てっぺんは木や竹の生えていない平らなスペースになっていて、二か所に小さい社の跡のような石の台がありました。その上に木の骨組みの一部が残り、瓦も二、三枚申し訳程度に載っている小さい社の痕跡があります。でもこんな吹きさらしの傾いた柱に神様が宿っているとは思えないし、拝む気になりません。写真は撮りましたが、拝まないで下りてしまいました。
 それから、ときに「あのお社の痕跡はもう崩れただろうか」と思い出すことはありましたが、登ってみようという気にならないまま二年近く過ぎました。
 今年の6月になって、その『愛宕さん』のお社を石で新調する話がの役員会で出され、全戸集会でも承認されました。
 となりの石屋さんが御影石で新社殿をつくり、運び上げました。神主さんも登って、神様を招来してもらいました。
 その話を聞いてぼくらも登ってみました。幅は30センチ、高さ60センチの小さいお社です。お酒と掘りたてのサツマイモをお供えして一礼二拍手で拝みます。立ったまま見下ろすように拝むのはどうかと思い、しゃがんで拝みました。神様になにか願いごとをしたくなる雰囲気があります。なかなかいい。というようなことで二日つづきで登っています。 
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『魔弾の射手株式会社』

2009年08月10日 22時14分49秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 ウエーバーの歌劇『魔弾の射手』には、悪魔ザミエルと契約して主人公の射手が鋳造する『魔弾』が出てきます。「7発のうち6発は射手の望むものに命中するが7発目はザミエルの望むものに当たる」という契約です。
 都合の悪いその7発目のことは考えないことにして、『魔弾の射手株式会社』をつくり、魔弾でアライグマや川鵜などを駆除する。
 それがぼくの空想上の株式会社です。世のため人のために魔弾の力を利用し、ついでにお金も儲かるというムシのよすぎる会社なので人に話したことはありまんせん。それに魔弾はどこでだれが鋳造するのかという肝心なことはあいまいなまま。
 夢物語にもならない、突飛な話にちょっとだけ付き合ってください。
 駆除しないと困る動物がいまの日本にはたくさんいます。
『アライグマ・ラスカル』以降日本の風土に定着してしまったアライグマは、いまも爆発的に増え、農業被害は拡大しています。なす術なく被害に手をこまねいている高齢の農業従事者。三木市ではいくつかのがぶどう栽培をしており、道端で売り、観光ぶどう園にお客を呼び込む季節になりました。そのぶどう園もアライグマが入り込むと一晩で壊滅的な被害にあいます。100匹の雄雌のアライグマは12年で一万匹を越えます。なんとかしなくては。そこで『魔弾の射手』株式会社の出番です。業者に頼むと一匹の駆除に数万円というのが相場ですが、うちの会社は一匹千円くらいでやっつける。射手は後期高齢者も雇う。少々の白内障でも大丈夫。なにしろ魔弾だから。いい給料を払うとしよう。
 琵琶湖の川鵜は増えすぎて滋賀県が駆除予算を削ってしまいました。なんとか二万羽を減らそうとしてたのに、ほどなく七万羽になるそうです。竹生島は川鵜の糞で太古の原生林が枯れ木の山になりつつあります。ここの鵜は200キロくらい先まで飛来し、生存領域と被害が拡大しつつあります。散弾銃くらいではどうにもならんらしい。魔弾の射手社の散弾銃だと千発の鉛の弾が全部当たる。一度に千匹が落ちる。ということにしようかな。
 長野県の『美ヶ原』高原は牛を放牧しておいしい牛乳をしぼれるようになりました。でもいま鹿が増えています。鹿は牛の食べる草を食べ、糞をします。牛は鹿の糞のあるところには行かないし、草も食べません。鹿を駆除しなければ。佐用町の知人は夜中に帰宅する途中家の近くで鹿の群れに遭遇したそうです。暗闇に光る目を数えてみたら26頭の群れでした。こわくて車の中で群れが去るまでじっとしていたそうです。鹿の食害は言うに及ばず。人間が鹿ハンバーグをつくって売っていますが、そんなことではどうしようもないほど増えてます。そこで音楽に乗って魔弾の射手が颯爽と登場!
 マングース・ブラックバス・ブルーギル・台湾ザル・ハクビシン……。ヌートリアもそうだなー。でもこうして書いてみるとバカバカしくて白けるなー。やっぱり自分の胸にそっと秘めておくべきだったかな。  
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アイディア・イメージ・現実

2009年08月08日 00時39分52秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 サツマイモのツルがよく茂っています。ツル上げをして少し切らないとツルボケになりそうです。どんなふうにしようか、と考えているうちに『押し切り』を使うことを思いつきました。
 畝間に押し切りを置き、レバーを上げて突き進む。畝をまたいで伸びているツルがまとまったところでレバーを下ろしてバサッと切る。まさに一刀両断です。次に左右にツル上げをして畝間に草木灰を撒く。それがサツマイモをおいしくしてくれる。
 写真はそのようにしてツル上げをしたところです。押し切りは撮影用に横にすえていますが、ほんとうは縦位置になります。数日前からこのアイディアが浮かび、戦車のように進んでゆく押し切りのイメージがふくらんできました。
 ところがきょう実際にやってみると時間がかかり、ひどく疲れる作業です。一畝終ったところで休憩し、また頑張ってなんとか二畝は押し切りでやりました。しかし『頑張らない』がモットーのぼくに残りの五畝は無理だと思いました。
 午前中の作業は終ったことにして家に帰って昼寝をしてしまいました。でも夕方になっても『押し切り戦車作戦』をやる気になりません。そこで鎌でツルを切りながらツル上げをしようと畑に行きました。やってみるとこのほうが体はらくだし、時間もかかりません。二時間ほどで残りの畝を仕上げてしまいました。
 ふつうにやればいいものを、自分のアイディアやイメージに自分が振りまわされることがありますが、まさにそんな日でした。
 そういえば先日の土手の草刈りでも同じことがありました。土手の草をナイロンコードで刈ろうとアタッチメントを買ったのです。ナイロンコードは以前使ったことがありますが、新芽のようなやわらかい草では能率が上がります。コードを四本もつけるアタッチメントでしたので(ふつうは二本)、「これなら鋸歯の倍ほどの広い範囲を短時間で刈れる」とスイスイ草を刈る姿をイメージしていました。実際に刈ってみると夏の草は丈夫で、同じところを何度も刈らねばなりません。かえって時間がかかってしまいました。
 アイディアが浮かんだ。イメージがふくらんだ。うまくいかなかった。みんな、そんな経験をしているでしょうね、きっと。人間って一生そんなふうに生きるのかなー。
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もしまたヌートリアが池に住みついたら

2009年08月07日 01時34分19秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 ついにアライグマがやってきたか。
 いくらか緊張し、いくらか敵がい心を燃やし、いくらか好奇心がうごめき、いくらか大変困ったことになったと思って、畑から家への日暮れの道をタラーリタラーリ帰っていたら、道子さんが「もしまたヌートリアが池に住みついたら、今度は檻を仕掛けないでそのままにしようね。畑の大根や人参はカバーするから」と言います。
 たしかにビニールのようなものでカバーするだけで、ヌートリアは大根などを食べることができません。ヌートリアの前足には水かきがついていて、泳ぐのに適しています。でも高いものに上ったり土を掘ったりすることができません。それに冬は食べるものが乏しくなって、池から100メートル離れた我が家の畑まで出張してきますが、夏はまわりの草や葦を食べるだけでやっていけます。池のそばには野菜を植えるけどあまり収穫しない畑もあります。食べ物に不自由はないでしょう。
 写真のヌートリアは小さいほうの子どもです。ものを両手でささえて食べるしぐさがかわいく、村人たちに人気がありました。うわさを聞いてわざわざ散歩コースを変更して池のそばを通る人。学校から帰ると連れだって見に来る小学生。「あんたもはよ見に行きなはれ。そりゃかわいいもんですぜ。わたしゃはじめて見せてもらいましたわ」と声を掛けられて自転車で来たおばあさん。
 古い写真でごめんなさい。今年のはじめに撮ったものです。それが一メートルのところに立って心ゆくまで見られるのですから、みんな感動し興奮します。よその畑の大根や人参がちょっとかじられたって、世の大勢にかかわりないし。
 村人やヌートリアに、ツミなことをしたかなー。
 孫たちがおじいちゃんのうちに来たら、ヌートリアを見にいくのが大きなイベントだったなー。こんなに間近に、しかも昼間からヌートリアを見られるスポットがあるとは、聞いたことも見たこともないなー。「うちの村はヌートリアがすぐそばで見られるんだぞー」と学校で自慢した子もいたかもなー。
 でも3月10日過ぎのブログを読み返してほしい。
 はじめは、一匹の大きなはぐれヌートリアがいると思いました。そのうち二匹が夫婦で住んでるようだと思いました。いや、ちょっと大きくなった二匹の子どもが。いやいやさらに、小さくてかわいい子どもが4匹いる。……
 4ヶ月で数匹の子が生れ、また4ヶ月で次の子が生まれ、年中増えつづけます。
1970年代、イギリスでは10年かけて100万匹を駆除したそうです。そういえばアライグマ捕獲のために檻を借りにいったとき、役所の人が「アライグマが増えてるようでそのうち三木市の人口より多くなるかも」と冗談のような本気のような調子で独り言を言ってたなー。やっぱり『魔弾の射手』株式会社の出番かなー。この会社のことはまたご紹介します。
 
 
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檻に引っ掛かったのは猫でした

2009年08月06日 00時13分42秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 やっと梅雨が明け、畑仕事が忙しくなります。畑の近況を報告します。
① おととい市役所から檻を借りて、早速チキンラーメンを針金で結びつけて破片は周辺に撒き、仕掛けました。きのう午後草刈りに畑に行ってみるとなにか檻にかかっています。白と黒の猫です。野良か飼い猫か不明。おとといの晩かかって一日炎天下にいたのかきのうになってかかったのか不明。猫にきいても返事しないし、とにかく檻の戸を開けて逃がしてやりました。猫はぐたっとしていたので心配しましたが、熱中症にもなってなくて弾丸のように土手を駆け下りていきました。このあたりだと野犬、狸、狐、ヌートリアなどは檻にかかる可能性があるし、どうしようかなー。なお動物用の網で保護したマクワウリとスイカは無事でした。きょうも買物の帰りに土手でカラスを見かけたし、やっぱり……。
② 写真の一番高いのは3メートル近いヒマワリ。次に高いのは160センチほどの胡麻。その間にあるのがコイモの畝です。雨宿りするにはまだちょっと。でもたくましく、大きく、高くなりました。脇芽を切り、草を抜いて土寄せし、たまごが生みつけられていないか葉を調べ、じめじめし過ぎる畝を乾かそうとコイモプールの水をかい出しています。ヒマワリの横のブルーシートは堆肥づくりの枠で、50度超まで温度があがり、堆肥化がすすんでいます。手前はサツマイモの畝が八畝。ツル返しをして除草したのですが、どこが畝かと思うほど勢いよく茂っています。そこで近く畝の間に『押し切り』を入れて引きずり、畝をまたがっているツルを押し切りで切ろうと思います。
③ 畑の向うの土手は草を刈ったばかり。となりの田んぼの土手ですがぼくが刈りました。墓参りをする村人はこの土手の上を近道して行きます。お盆まで10日ほどあるから、またちょっと伸びるかもしれない。ナイロンコードで上から新芽を刈ろうかな。気持ちよく墓参りしてもらうために。
④ ブルーシートの手前は落花生の四畝です。いまちょうど花が咲いています。これから花が地中に根をおろして落花生のサヤができる時期です。除草はいましかできません。今年は株数が増えたけどタイミングよく除草ができて、収穫がたのしみです。そういえば先日村内を散歩していたら、落花生を菜園でつくっている畑を見つけました。胡麻やコンニャクをつくっている畑はまだ見かけないけど、落花生は我が家と同じく100株ほど。張り合いをもってたのしく、をモットーにタラーンタラーン仕事をします。
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ついにやられたー!

2009年08月04日 02時35分08秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 写真を見ればわかりますね。そう。真っ赤に熟れたスイカがアライグマにやられたのです。畑でこのスイカを見つけて写真を撮り、市役所の農業振興課に持っていき、アライグマの檻を貸してもらいました。
 市役所の人は写真を見て「中味を繰り抜くようにして食べていますか」とたずねます。そういえばアライグマが食べたのと同じ形の穴ですが、中味を繰り抜くようには食べられていません。「カラスもこんな穴をあけてつつきますからね」と言われて「そうかもしれん」と疑惑の芽が心に。でもとにかく檻だけは借りて帰ることにしました。
 市役所からの帰りに畑をみると、草を刈ったばかりの土手に二羽のカラスが止まって我が家の畑を見ています。先日もテグスの間からトマトがつつかれた形跡があり、これはカラス以外の犯人は考えられません。スイカもテグスを張っていたのですが隙間だらけなのを見破られて、カラスに食べられたのかもしれない。
 思い返してみると、最初にスイカの穴を見たときはたしかに「アライグマにやられた!」と思いました。でも奥まで繰り抜くように食べていないのを、おかしいな、と思う気持ちはありました。それに食べたのは一つだけ。まだ七つもゴロゴロしてるのにつついた形跡がありません。
 しかしとにかく動物から作物を守るために、杭を四本打ち針金を渡して、その上に網を張ってトンボで地面に止めました。それを二箇所。これで十個余りのマクワウリと六個のスイカはとりあえず保護しました。
 アライグマは濡れ衣を着せられたかもしれませんが、とりあえず檻は仕掛けて、これでしばらく様子を見ます。
 濡れ衣といえばこのブログでは『夜盗虫』がやたらに悪者にされています。でもネキリムシというのは別にいて、畑のヤーコンやオクラの苗を食い倒したのは夜盗虫ではないようです。本で調べると。ネキリムシというのは『カブラヤガ』の幼虫など四種類いる蛾の幼虫です。でも面倒だから夜盗虫にやられたことにしておきます。わるいけど。夜盗虫だって「おれは夜盗虫だぞ。なんでもかんでもおれのせいにするなよ」とは思ってないでしょうし。
 
 
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久しぶりの棟上げ見物

2009年08月03日 03時34分03秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 神戸の新しい住宅地・名谷に住んでいたときは、散歩に出掛けてよく『棟上げ』を見物しました。基礎工事をしているとろをマークしておき、資材搬入や足場づくりの仕上がり具合から棟上げの日を予想します。そして当日は見物時間を一時間以上予定して散歩に出ました。
 数人の大工さんがめざましく動き、クレーンが資材をつり上げ、見る見る家が建ち上がっていく工程は、どこの家が建つときであろうと見ていてワクワクします。
 ところが二年半前に田舎に引っ越してからその棟上げがめったに見られなくなりました。この二年間にうちのでは新築の棟上げが一軒だけ。近隣のであった棟上げはわずかに二軒。いずれも棟上げの日はしっかり見物しました。
 写真は数日前にあった棟上げです。下から組み立て積み上げていく工法で、屋根のコンパネを打ち付ける前に日が暮れてしまい、雨にあって数日経過しています。このあとは足場にシートが張られ、中でなにをしているのか見えなくなってしまいます。
 8月になりました。村人に気持ちよく墓参りをしてもらえるよう、きょうから三日かけて我が家の畑の草刈りをします。やっぱり古希ともなると、一日の仕事を三日でこなす心構えが大事です。70代になったばかりだからもう少し無理できないことはないけど、刈払い機を使うのは一日にガソリンタンク一杯と決めました。時間にすれば二時間足らず。『頑張る』ことはしません。『たのしむ』ができなくなったらやめます。でも「もうちょっとやろう。仕上げてしまおう」という気持ちは大事にしよう。『気』があると体が動きます。気に素直に生きたい。
 村の老人会の方と話していたら、去年夏の総出の草刈りの日、朝7時からタンク三杯の草刈りをぶっつづけにやってしんどかったと話しておられました。若い衆とといっしょの仕事で勢いがあってやれたことでしょうが、それでもしんどい気持ちは心と体にしっかり残ります。そんなマイナスをなるべく溜め込まないようにしたいと思っています。
 
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