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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

「こんな奇跡的なサヤがあるのよ!」

2011年10月28日 01時25分37秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 ぼくはウッドデッキで大工仕事をして畑にこの数日行ってません。道子さんが畑で落花生やサツマイモを掘り、小豆のサヤを収穫して暗くなる頃に帰ってきます。先日道子さんが「こんな奇跡的な小豆があるのよ」と見せてくれたのが写真のサヤです。小豆はサヤがだらだらと実が入り、枯れていきます。大豆みたいに全部の葉が落ち、サヤが枯れ、豆がはじけて落ちる、という実り方をしません。だから七分くらい枯れたところで刈り取って収穫するようです。
 しかし我が家では枯れたサヤを順次とっていく収穫方法です。道子さんだけがやるのですが。このサヤのどこが奇跡的かって? ムシが入っていないのですよ。一匹も! 
 無農薬で小豆をつくると、全部のサヤにムシが入ります。アズキノメイガが卵を生みつけ、それが幼虫となって茎に入って食い荒らして枯れさせ、サヤに入ってやわらかい、おいしい小豆を食い散らかします。例外のサヤは一つもありません。人間なら見落としますがムシは見落としません。だから無農薬で小豆をつくるのは、ほんとに絶望的な仕事です。
 それでも収穫できていたのは、小豆は一つのサヤに豆が5個も10個も入ります。そのサヤを開け、ムシ食いをのけて収穫していたからです。ところがムシ食いでないサヤがいくつもかたまってついている。いままで考えられなかったことが小豆のうねで起こっている。それが「奇跡的」だというわけです。わかっていただけましたでしょうか。
 なんでそんな奇跡が? あの青い4ミリの防風ネットのお陰なんですよ。それと道子さんの日々の精進。彼女は毎日防風ネットの内側に入り、昆虫を捕る網でアズキノメイガという蛾をとり(防風ネットの中だと捕りやすい)、あるいは葉にとまった蛾を両手で叩きつぶし、葉や茎を点検して幼虫の入った茎やサヤを排除し(たくさん糞をするからわかります)、アセビの煎じ薬を散布し、どれだけの時間と労力をかけたことか。
 アズキノメイガの幼虫は実に移り気でぜいたくです。一つのサヤを全部食べつくして他のサヤに入るのならまだ許せますが、サヤの三つか四つの豆を食べると、いっぱい糞を出して、次のサヤに移ってまた食い散らかします。
 でも無農薬小豆でつくった赤飯は、そりゃーうまいですよ。ほんとうの小豆のうまさは、赤飯で味わうべきでしょうな。老舗の和菓子といっても小豆のうまさより砂糖で甘ったるくしてあるだけだったりして。
 今年はじめて張った防風ネットは完璧ではありませんでしたが、地上150センチ以下を飛ぶアズキノメイガを排除するのにかなりの成果はあったようです。カマキリくんもこの網にとりつくとバッタを捕まえやすかったようでよく止まっていました。うちは魚とか草食系中心の食事をしますが、畑ではムシを食べてくれるカマキリ、テントウムシ、蛙など肉食系の動物を応援しています。あっ、ヘビは応援してませんけど。
 以上、小豆を食べるだけのワタクシが現場から報告いたしました。
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しっかりした足場をつくって大工仕事をしました。

2011年10月27日 02時02分54秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                     
 先日東京でタクシーの事故がありました。ブレーキの痕がなく、アクセルとブレーキを踏み間違えたのかもしれない、と報道されていました。運転手の年齢が74歳と聞いて、ドキッとしました。ぼくと同い年じゃないですか。ふだんから慎重なベテラン運転手だったそうですが、こんなことがあるのですね。
 さて、ウッドデッキの一部に屋根をつける大工仕事をしています。デッキの床から2、7メートルの高さの軒下に、屋根をつけるのです。きのうは、8尺のポリカーボネートの波板を打ち付けました。6枚の波板を打ち付けるのは、ぼくにとっては大仕事です。こわごわ脚立を上ったり下りたりしていたのでは仕事になりません。そこで時間をかけ、ありあわせの材料でしっかりした足場をつくることにしました。写真の脚立は2,1メートル。足場の高さは1,7メートルです。
 上ってみると足がすくみます。この年齢になると、落ちた瞬間に猫みたいに身をひるがえすなんてことはできません。そうですね。ちょうどぼた餅が落ちるように、ボテッとそのまま落ちます。当然ケガをするし、骨折もするでしょう。それが治ればまた工事をすればいい、というのは若い人の考えることで、年寄りはそこで仕事はおしまいです。下手すれば命もおしまいです。
 その自覚がありますから、とにかく慎重の上にも慎重に、屋根枠につかまりながらナマメモノのようにのろのろ動き、波板を張りました。全部張り終えたときの達成感ですか。無し! 
「やったぜ!」でなく「やれやれ、ケガしなくてよかった。もうこんな危ない仕事は絶対にしないでおこう」でした。もうしません。
 
 
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大工仕事に打ち込んでいます。

2011年10月25日 06時11分18秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                 
 今年の落花生です。鉛筆の左はジャンボ、右はふつうの落花生です。ジャンボは、味は同じなのですが立派に見えます。近年掘りたての落花生を塩茹でして食べる『枝豆』に人気があり、産地の千葉では出荷が増えているそうです。食べはじめたらついつい手が出てしまう独特のうまさがあります。
 去年はジャンボ落花生のタネを買って、20粒を苗にして植えました。しかしイノシシが出ると聞き、動物に食べられるくらいなら少々実入りがわるくても人間が食べようと、9月のおわりにあわてて掘ってしまいました。案の定サヤはできていても実がまだ大きくなっておらず、大部分は駄目でした。
 そこで今年はタネでなく、ジャンボの苗を5株買ってみました。ポット苗がひと株400円! でもジャンボは特に枝豆として食べるにはいいですね。落花生は毎年100株植えていますが、来年は今年の豆で苗を育て、半分以上をジャンボにしようかな。ただ、家で苗立てしたものは先祖帰りしてふつうの粒の大きさに戻ってしまうかも。
 まだサツマイモ、安納芋などを掘りきれていませんが、ウッドデッキの一部に屋根をつける工事にとりかかりました。大工仕事はイメージができないと仕事のパワーが出ません。しかし一旦イメージがわくと次々と智恵が出てきて、気持ちが仕事に入っていきます。いま心はそんな状態です。きのうは柱を立て、ポリカーボネートの波板を張るための壁面をつくりました。脚立に上り、木材のビス止めをしながら、「こんな仕事はもうできなくなるかも。これが最後の(ぼくにとって)大がかりな大工仕事かなー」と感じていました。
  
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ラスカルくん、最後の晩餐をどうぞ。

2011年10月21日 04時56分19秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 これは二年前の写真です。「アライグマが出没するから」と市の農政課で檻を借りました。そして数日後につかまったのがこのアライグマでした。以後何度か檻を借り、畑に仕掛けますが猫を6回、キツネを1回捕獲しただけです。どちらもすぐに解放しました。(それ以前にはヌートリアを8匹捕獲したことがあります)
 いまサツマイモにはネットをかぶせ、イノシシも寄せつけないようにしよう、と夜はラジオを流しています。檻は餌を仕掛けても駄目なので放置していましたが、そろそろ市役所に返そうと思います。そこで返す前にもう一度仕掛けてみようと、最後の御馳走を買ってきましたよ、ラスカルくん。
 骨を鍛えてもらおうとジャコを買い、甘いものが好きかなと思って『飛火野』という和菓子を買いました。名前がいいでしょ。どちらもおじいさんがつまみ食いしてみたらなかなかおいしかったよ。
 さあ、掛かっているでしょうか。朝明るくなったら行ってみます。
 この小形動物捕獲器というのは、一つあってもいいのですね。あれば畑がアライグマから守られる、というものではありませんが、人間のほうがなんとなく安心するのです。15000円ほど出せば頑丈な網の捕獲器が買えます。その商品名が『タスカル』というんですって。だれがタスカルんでしょうね。
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リコリスは500球以上葉が出ています。

2011年10月20日 02時54分05秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 お葬式の帰りに新長田に寄りました。秋の空をバックに鉄人28号がポーズを決めています。今ごろになってこんな写真を恥ずかしげもなくアップするところが「老人」ですね。老人が、しっかり老人のポーズを決めていると思って写真を見てくだされば、ぼくはしあわせです。
「リコリスが枯れたから土手の草刈りをしよう」と思っているうちに葉が出てきてしまいました。いまから刈ると、せっかく伸びてきたリコリスの葉を削ってしまうことになります。枯れた花の茎はまだ立っていますが、肩の部分は刈らないことにします。結局9月18日に、花がよく見えるように肩だけ草刈りをして(ちょっと遅かったのですが草刈り機を修理に出していたので)、以後刈っていません。土手の斜面はいまから刈ります。
 刈る前に、どれくらい葉が出ているか、きのう数えてみました。509球のリコリスが葉を地面に出していました。見落とした葉やこれから出る葉もあるでしょうから、やはり埋めたリコリスの球根は全部活着したのでしょう。「リコリスはものすごく強い」と読んだことはありますが、500球以上埋めて全部出るとは。今年は花が108球咲いただけですから、あとの球は「お休み」の年だったのでしょう。来年は交代して108球は休み、今年休んだ401球が花を咲かせる番ですぞ、リコリス殿!
 収穫の秋たけなわです。まわりの田んぼは稲刈りがほとんど終り、柿が色づいてます。道子さんはその秋の恵みで酵素飲料を仕込みました。畑でつくった野菜、ヤーコンや小芋の茎、野草、村の人にいただいた柿や裏山で実った栗も入れ50種類くらいの植物が入っています。十日ほどで秋の酵素飲料が飲めます。
 今年は春に仕込んだ酵素飲料は9月いっぱいで飲み切ってしまいました。夏、酵素飲料を炭酸水で割り、氷を入れた水筒に満タンにして畑に持っていきます。ブルブル汗をかいて、ひと休み。ひと口、またひと口。またまたひと口。生き返ったように「シャキッー!」とします。炭酸水で割った味にはまってしまったもので、はやく飲み尽してしまいました。
 うちの畑も収穫期ですが、なかなか手がまわりません。安納芋、7月にツルをとって植えたサツマイモがまだ少し残っています。落花生も掘り頃になりました。小芋は50株ほどあるので、霜が降りて葉がしおれたら、モミガラ(「アラモミ」といいます)をかぶせて畑で保存します。夜の冷え込みとともに大豆の葉が落ちはじめました。11月はじめには抜いて稲木に架けます。
 というようなわけで、大工仕事はまったく進んでいません。ボチボチでんな。
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こんな絵を描かれた人の葬式に行きました。

2011年10月19日 01時50分36秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 仲人をしていただいた方の奥さんが亡くなられた、とお子さんから、朝、電話がありました。故人の住所録を見て連絡したけど通じなくて(前に住んでいた神戸の電話に)、ご主人に確かめて三木の住所と電話がやっとわかったとのことでした。あの人が亡くなられたとあってはどうしても葬式に行かねば。神戸の教会で行われた葬儀に二人で列席しました。
 奥さんは、二科展に入選され、長年二科会の会員として絵を描きつづけ、何度か個展をひらいてこられました。退職記念にもとめた、岡山の国分寺を描かれた絵は、いまも我が家の壁に掛けています。葬儀の行われた教会に絵が置かれていました。人のきずなやぬくもりの感じられる絵で、葬儀のあと写真に撮りました。
 これからも何度か、どなたかの葬儀に並び、「そして」自分の番がやってきます。「そして」のところに、「やがて」と入れようか、「いずれ」と入れようか、「ほどなく」と入れようか、「そのうち」と入れようか、と迷い、とりあえず「そして」にしました。必ずその時が来るのは確かです。
 いまのような生活をしていると「きょうは何をしようか」と退屈して思い悩むことはありません。机を見ても、部屋を見ても、山を見ても、庭を見ても、小屋を見ても、畑を見ても、前の空き地を見ても、体を動かしてすることが山ほどあります。「とりあえずしようと思うことを100書き出せ」と言われたら夫婦ともに1時間掛けずに書けるでしょう。三文にもなりませんが、本人にとっては「やり甲斐」があり、たのしんでできる『仕事』です。
 願わくは元気に、たのしんで仕事のできる日の、一日でも長からんことを。
 
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口吉川町の黄金の穂波を見てまわりました。

2011年10月18日 02時56分32秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 お昼まえ、秋の酵素飲料を仕込むために、東条町のマックスバリューに買物に行きました。酵素飲料は自分の住む土地でとれる野草・野菜・果物でつくるのですが、春は野草を、秋は果物を多めに入れます。しかし他の土地の果物や甘きつ類を入れると味がよくなるので、スーパーで買ったバナナやグレープフルーツも我が家では入れて仕込みます。
 軽トラのほうに乗って出掛けたので、買物帰りに口吉川町の稲刈り状況を見てまわろうという話になりました。いま口吉川町は稲刈りの真っ最中です。どのの田んぼでもコンバインが走りまわっています。県道の20号線から篠原神社のほうに入り、そのまま旧道を笹原・久次と走り、奥の白鳥の池に行ってみました。いません。20号線を横切って里脇に入り、吉祥寺から槙に出て細い道を大島に抜け、南畑から保木・東のほうに走りました。
 横の道子さんが「軽トラで走るとよその村でも村人の視線がやわらかいね」といいます。田舎に暮らすようになってぼくたちも散歩してて軽トラとすれちがうと、乗っている人にあいさつします。見なれない赤い車が通ると「だれだろう」と緊張します。街では車が通っても乗ってる人のことなんか考えず、ただ「車」としか認識しませんが。
 さて写真は桾原の山のほうの、まだ刈っていない田んぼです。薄曇りの真昼、まさに黄金の穂波でちょうど刈り頃です。大地に足をつけて秋の田んぼを見ていると、実りの秋に体がすっぽりつつまれていい気持ちです。あと一週間もすればこの穂波は見られなくなります。
 午後はウッドデッキに作業台を据えて、買っておいた荒材に電気カンナを掛けました。前から使っている電気カンナは長年使っているし、刃の調整ネジが動かないので、ホームセンターで買った新しい電気カンナを使いました。はじめは調子よく削れましたが、中国製だから無理して使うとモーターが焼けてしまいます。それに前のカンナの調整ネジもさわっていたら動くようになりました。
 電気カンナで板は削れるけれど、木くずがいっぱい出ます。新しいカンナには集じんバッグがついているから散らからなくていい、と思ったのはまちがいでした。一枚の板の片面を削る途中で小さい集じん袋はいっぱいになってしまいました。はずして空にするのに時間がかかります。あんなものまったく実用になりません。
 ひとつ失敗。彼岸花の濃い緑の葉が出はじめました。まだ花の枯れた茎が残っているし、こんなに早く葉が出るとは思っていませんでした。もっと寒くなってから出る、と思っていました。いまから土手の草刈りをするとせっかく出た葉を刈ってしまいそうです。10月の草刈りと年末の草刈りを考えていましたが、彼岸花を避けて刈るしかないですね。
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『山田錦』の稲刈りがはじまりました。

2011年10月17日 02時26分12秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 日本木管コンクールの本選が午後コスミックホールであり、聴きに行きました。でも二次予選のモーツアルトのクラリネット協奏曲とちがい、課題曲が現代音楽風の曲だったりして聞いていてもしあわせ感が遠い。居眠りしかけたり、本を読もうかなと思ったり、それでも上手な人のクラリネットをいいホールで聞こうと4時間ねばりました。
 やっぱり曲目を見てから行くことにします。それにしても2006年暮れに三木市に引っ越したのですから、翌年からはこの木管コンクールを見に来れたのに、コンクールの存在を知りませんでした。コスミックホールと同じ建物内にある加東市の図書館で本を借りるようになって、コンクールを知りました。事業仕分けでいつまで開催されるかわかりませんが、ここであるうちは聴きに来ます。
 帰りに畑に寄ってみると、暮れかかったそばの田んぼでコンバインが山田錦を刈っています。倒れた稲も起こしながら大きな機械がぐんぐん刈ります。思わず見とれて写真を撮りました。となりの田んぼを刈り終ったコンバインもこちらの田んぼに入ってきて、二台のコンバインで見る見る大きな田んぼの稲刈りがおわりました。
 そうそう。「イノシシやアライグマを来させないようにするにはラジオを夜中につけておくのがいい」と聞きましたので、きのうはまだ薄暮でしたが畑にラジオを置きました。現在夜中の2時。いまも深夜放送を畑に流しているのでしょうね。少々耳が遠くなったぼくらとちがい、アライグマやイノシシが耳がいいでしょうから、ボリュームを下げています。そばの道を人間が通りかかってもほとんど聞えないでしょう。だれも歩いて通りませんが、猫は夜中によく通るようです。
 ウッドデッキの左翼を改造して、屋根のある諸道具、諸野菜を置く場所をつくるつもりで材木を買ったのですが、仕事がはかどっていません。荒材に電気カンナを掛けただけです。立てる柱の土台をつくらねば。木材にキシラデコールを塗ってから作業にかからねば。広げるためにもう少し土も削らねば。どう組むか細部を考えて木材を切らねば。シンプソン金具を買い揃えねば。……。そんなモロモロが雑念のように浮かんでは消え、整理ができない。見通しがすっきりしないからやる気が起こらない。あー、年をとるってこういうことなんだなー。
 決まりきったことならいままで生きてきた惰性でやりますが、新しいことを秩序立ててやるのは億劫(おっくう)になります。心に残っている「なにくそ! 頑張るぞ!」というカケラを掻き集めてやる気を起こそうとしますが、そのカケラが骨粗しょう症のように消えちゃってます。ま、無理しないでおこう。
 
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日本木管コンクールでクラリネットを聴きました。

2011年10月16日 02時47分49秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 いま我が家から車で10分の加東市コスミックホールで、『日本木管コンクール』≪クラリネット部門≫が行われています。きのう15日(土曜日)は第二次予選がありました。第一次予選に参加した160人の参加者の中から16人が選ばれ、その人たちがモーツアルトのクラリネット協奏曲(KV622)を演奏します。30分の曲をピアノ伴奏で演奏するのです。(もちろん暗譜して)
 モーツアルトのクラリネット協奏曲はぼくの好きな曲なので、それを一日中聴けるのをたのしみにしていました。でも朝から晩までとなると退屈してしまうかもしれない。居眠りしていびきをかいたりするかもしれない。心配です。そこで退屈なときに読む本をカバンに入れ、しっかり昼寝をしてから午後出掛けました。
 コスミックホールは生の音楽がきれいに聴こえることでは日本屈指のホールです。写真のようにコスモスをあしらった簡素なステージで、つぎつぎと若い出場者が精魂こめて演奏します。ぼくらが聴くとみんな上手すぎてただ感心するばかりです。ピアノ伴奏の人も舌を巻くほどうまい。クラリネットに合わせて曲を引き立ててくれます。予選を通過したら知り合いのピアノ教室の先生にでも頼むのかな。それにしてもうまいな。
 帰ってから伴奏者の名前を入力してネットで調べてみました。上手いはずです。みなさん輝かしい経歴の方で、中央で幅広く演奏活動を展開しておられます。16人の二次予選出場者の伴奏をされたのは、中島由紀、小澤佳永、森本麻美、石橋尚子、大島史子、仲地朋子と6人の美しきピアニストでした。失礼いたしました。
 結局ぼくは午後2時半から6時半まで8人の演奏を聴きました。どの人がうまいかなんて考えないで、ただ心に浮かぶいろんな思いを映画を観るように流しながらすごした4時間でした。退屈したり眠くなったりしませんでした。しあわせでした。
 きょうはコスミックホールで本選が行われます。
 
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兵庫芸文センターの音楽会に行きました。

2011年10月15日 04時00分03秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 兵庫芸文センター管弦楽団(PAC)の定期演奏会9回シリーズを購入しており、きのう金曜日の演奏会は2回目でした。雨で畑仕事はできないし、ちょうどいい休養になると思って早めに西宮北口に出かけました。行きも帰りもよく降っていて、緊張して運転しました。特に帰りは雨が激しく降るので、こわごわ帰ってきました。西宮北有料道路のトンネルを出てから中国道の西宮北インターチェンジまでは、ぼくに道路のイメージがなく、5時半を過ぎると暗いし、ほんとにこわかった。11月、1月の演奏会は帰りがもっと暗くなるので、いつか天気のいい日に走って、「道路のイメージ」を自分に覚えさせておきたいと思います。
 プログラムは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とショスタコーヴィッチの交響曲第15番。あとでネットで調べてみたら交響曲第15番の録音は世界でも9回と少なく、この曲を一番多く録音しているのはきのうの指揮者ザンデルリンク(三回)です。この曲は、いままで聴いたことがないし、これからも聴くことはないでしょう。そうか。一生に一度の出会いだったか。
 でも考えてみるとクラシック音楽を聴くのが趣味といっても、モーツアルトだベートーヴェンだといっても、長い人類の歴史の中のほんの数十人の作曲家の音楽を、繰り返し繰り返し演奏し、それを聴くだけ。この地球にはたくさんの人間が生まれ、生き、音楽をつくり、歌い、演奏し、死ぬのに、クラシック界はいつまでも同じ作曲家にしがみついている。
 1998年の秋、ザルツブルグでモーツアルトの『レクイエム』を歌うツアーに参加しました。南チェコフィルとの練習や観光で三日間ザルツブルグに滞在し、ミラベル庭園やお城や教会を見てまわりました。モーツアルトの生家の通りを歩いていたとき、世界中からやって来た大勢の人たちとすれちがいながら、本に書いてあった文を思い出しました。
「バッハやモーツアルトは宇宙からやってきた。彼らは宇宙からのメッセージを、地球の人間にわかるように翻訳してくれた。それが彼らの音楽である」
 案外ほんとうかもしれませんね。
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朝もやの景色を見ながら秋の足音を聞きました。

2011年10月14日 03時53分42秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 いつも同じような写真でごめんなさい。朝起きて、シャッターを開け、窓を開け、朝の空気を吸いながらしばし眺める東の景色です。太陽が朝もやにかすみ、遠くになだらかな山山、小さい木立ちのシルエットはうちの村の鎮守さま、電線にカラスが二羽とまって鳴き交わし、また一日がはじまります。
                
 こちらは同じ時間に窓から撮った裏山です。去年今年と竹を切って、てっぺんまで見通しがきくようになりました。いまコスモスが咲き、あとひと月たつとクヌギやコナラが落葉します。
 風がなく、秋の空気は息をひそめるようにじっとしているのに、なんの前触れもなく高い枝から一枚の葉が落ちてくる。めずらしくない秋の景色なのに、去年の秋、しずかに落ちてくる一枚の葉を見て、天啓のように自然がぼくのなかに入ってきました。
 ありふれた田舎の景色です。そう。ありふれているからいい。そんな景色にかこまれて今年の秋も暮れていきます。
 犬を散歩させていつも通るとなり村の人が教えてくれました。
「うちの畑はイノシシが出て荒らしたけど、夜、畑にラジオをつけておいたらイノシシもアライグマも寄って来んみたいや」
 そこで畑のそばの家に話して了承してもらい、ラジオを買いに行きました。そのおじさんの「これくらいの広さの畑なら、あっちとこっちと二台あるほうがええな」というアドバイスにしたがって。ビニールにくるんで濡れないようにして。夜の8時になったら畑に行ってラジオを置いてこようと準備万端。
 ところが夕食が終って8時過ぎには眠くなります。そしてそのまま寝てしまいます。
 いまから軽トラで畑に行くのは面倒だ。ラジオは明日の晩からにしよう。
 そう思って三晩過ぎてしまいました。今夜こそ行くつもりです。
 

 
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明日から稲刈り。イチゴのうねをつくりました。

2011年10月13日 02時12分22秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 先日ウッドデッキでバーベキューをしたとき、先輩が「山田錦は稲刈りが遅いんやな。氷上の田んぼなんか稲は一本も残っとらへんで」と話していましたが、うちの村の営農組合は13日から稲刈りをはじめます。きのう撮った写真を見ると稲穂が「刈り頃だよ」と言ってます。この、うちの畑からの眺めはいいでしょう。田んぼと民家と遠くの山と。なんでもない田舎の眺めなのに。
 手前のうちの畑に並んでいるのは燻炭の大袋です。イチゴの二うね、ソラマメとエンドウのうね用にJA豊地で燻炭を買ってきました。品切れになっていましたが、今年のモミでつくった燻炭が入荷したので。ここは今年サツマイモを植えたところですが、土がねばいので土壌改良しようと一うねに一袋ずつ入れることにしました。十日ほど前に苦土石灰を薄く撒いて耕運していたので、ここに燻炭とコープ瑞穂農園の堆肥を入れました。
 イチゴのうねには割肥えを入れ、ジョレンで整形しました。イチゴの二うねは四月末には防鳥ネットを張りますから60センチ超の広い畝間にしなくてはなりません。ソラマメ、エンドウのうねには元肥を入れて整形しました。なおイチゴの苗はランナーから180株とって植えてます。11月に本植えするつもりです。
 元株はそのまま残していますので『宝交早生』を希望される方は採ってください。10月いっぱいそのまま置いておきます。ホームセンターにもイチゴの苗が並び始めましたね。『とよのか』とか『さちのか』とかさまざまな苗が出ています。うちでも「違う品種を混ぜてみよう」と数株買ったことがありますが、収量や甘みで宝交にかなう品種はありません。去年から宝交オンリーにしています。
                 
 道子さんが「これが散らばったら大変だった」と見せてくれたのは、ブロッコリーの葉の裏に産み付けられた夜盗虫の卵です。きれいに並べて産んでいますね。感心します。これがみんな夜盗虫になって葉っぱを食べると一晩で大きな葉っぱを食べ尽くしてしまいます。夜盗蛾母さんにはお気の毒でしたがサツマイモのツルなどを燃やして火葬にしました。
 
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アズキノメイガは日々食い荒らしています。

2011年10月12日 02時53分48秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 彼岸花は枯れて目立たなくなり、いまはコスモスが花盛りです。写真は我が畑の円形の堆肥容器そばに生えた一本のコスモスです。草刈りのときうっかり刈ってしまったりして一本だけ残ったコスモスが、土手をバックに咲きました。コスモスの茎は行儀が悪く、わがまま坊やのように暴れて伸びますが花はいいですね。しかも一度こうして咲くとこぼれ種で来年も咲いてくれます。この花が終る頃にはセイタカアワダチソウの花の黄色が冴えるようになり、まわりのなだらかな山山のクヌギやコナラが紅葉しはじめます。
 畑では実り、まわりの自然は色づき、秋はいい。
 ところで小豆ですが道子さんは毎日防風ネットの中に入ってアズキノメイガの幼虫を点検しています。地上150センチ以下のところを飛ぶというアズキノメイガですが、2メートルのネットを越えて入っているようです。ネットなしのいままでに比べると格段に蛾は少ないと道子さんはいいますが、それでも蛾の幼虫は茎やサヤを食い荒らしています。
 アズキノメイガの害は小豆のすべてのサヤを例外なく食い荒らすほどひどく、この蛾の防除をネットで調べるとスミチオンなどで幼虫を殺すとしか書いてありません。散歩して家庭菜園を見ていると、ゴマや落花生はめったに見かけませんが、小豆はときどき見かけます。よく見るとムシに食い荒らされずきれいに育っています。クスリをかけたのでしょう。
 いま話し合ってるのは、来年は防風ネットで囲うだけでなく上からも入らないようにしようという方法です。2メートルのネットをつないで完全に囲ってしまおうというのです。4ミリの防風ネットで蛾は入れないでしょうが、熱がこもることは考えられます。でも1ミリ以下の防虫ネットとちがい、防風ネットの内側に入っても風は通ります。試してみようと思います。
 で、大豆や黒豆のムシの防除はどうなっているのか。こちらには手がまわっていません。でもカメムシもあまり見かけず元気に育っています。葉っぱはムシが食っていますが、サヤは順調にふくらんでいます。枝豆として少し食べた大豆はこれから粒がかたくなります。かわって黒豆が枝豆として食べられるようになります。落花生はあと二週間くらい先に収穫したほうがいいでしょう。枝豆として食べてみたらちょっと若かった。
 
 
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ホウキグサが紅くなりました。

2011年10月11日 02時42分27秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 花好きの道子さんはいろんな植物を買ってきて植えます。ホウキグサも去年くらいに植えたのでしょうね。その枯れた草をホウキにして庭を掃いていたら、タネが落ちてたくさんの苗が生えてきました。それを移植して、いまでは大小さまざまな大きさのホウキグサが山の小径や庭に生えています。
 そのホウキグサが紅葉してきました。写真は夕日に映える鉢植えのホウキグサです。ネモフィラという青い花を一面に咲かせることで有名な『国営ひたち海浜公園』では、高さ80センチのホウキグサ(『コキア』と呼んでいます)3万株がいま紅葉して多くの観光客が訪れているとか。見事でしょうね。
 ホウキグサをネットで見ていたら小さい実は『とんぶり』といって食用になるそうです。プチプチした食感から『陸のキャビア』『畑のキャビア』とか『オカキャビア』と呼ばれることもあるんですって。食べてみたいとは思いませんが……。
 さて畑仕事は一段落したことにして、ウッドデッキの右翼を屋根のある収納棚に改造することにしました。そこできのう材木や波板を買いに行きました。どこに行ったかって? むろんホームセンター『ナフコ』です。資材館のほうに行って、4メートルの桟や3メートルの2×4材、8尺のポリカーボネートの波板などあれこれ買って積み込みました。
 といえば自分でテキパキ材料を揃えて買ったように聞えますが、ぼくはメモを見て店内をウロウロし、「これが三本」「トタンの波板9尺を3枚」とかいうだけ。店のレジの前まで入れた軽トラに、二人の店の人が雑多な材料を要領よく積み込み、ロープをかけてくれます。74歳(になりました)のじいさんが一人でひょろひょろ長い材木を積み込むことなどおそらく不可能だったでしょう。ほんとに助かりました。「神サマ・仏サマ・ナフコサマ・軽トラサマ」への感謝の気持ちを忘れず、なるべく元気に暮らします。
 
 
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敬老席で孫の運動会を見ました。

2011年10月09日 04時11分22秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 来年小学校一年生になる大志くんの保育園で運動会があり、おじいちゃんとおばあちゃんは神戸まで出掛けました。保育園の運動会なんて、走るはずの子どもが「ビービー」泣いたりしてクソ面白くもないと思うのに、おじいちゃんとなるとまた別ですね。おじいちゃんたちは敬老席でビデオや写真を撮り、親たちも保護者席で写真を撮り、たのしませてもらいました。写真は組体操で、左のオレンジのパンツが大志くんです。どうでもいいことでしょうが。
 10月になったので小芋を試し掘りしてみました。前回の試し掘りより生長しており、掘り頃になった感じです。落花生はジャンボのほうを試し掘りしてみました。掘り出した殻はジャンボというだけあって粒が大きい。近年はおつまみの落花生は中国産が多く、国内産はゆでて食べる枝豆に人気があるようですが、我が家でもまず枝豆として試食してみます。
 去年は10月はじめに「イノシシが出た!」ときいて慌てて落花生を掘って稲木に架けてしまいました。でも掘るのが早かったようで未熟のサヤが多く失敗でした。イノシシはたしかに山のほうには出ますが、うちの畑までは下りて来ていません。それに落花生を食い荒らすかどうかもわかりません。出たら出たときのことで、掘り頃になるまで畑で生長してもらいましょう。
 大豆の枝豆はもうおしまいです。これからは硬くなります。黒大豆のほうは枝豆として食べるにはまだ少し早い。あと一週間くらい生長してもらってから月末くらいまで枝豆として食べることにします。
 サツマイモは全部掘る頃です。アライグマに襲われたし、ツルボケ気味で数は少ないけど、今週と来週で掘りあげることにします。安納芋はよくできています。我が家では安納芋に人気があります。
 
 
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