古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

今年も草は勢いよく生えてきます。

2011年08月25日 03時49分26秒 | 古希からの田舎暮らし

 北条鉄道の終着駅である『北条町駅』の写真です。広くきれいな道路をはさんだ向かいには、図書館やコープの入った大きなビルがあり、感じのいい町です。ビルに通じる陸橋から眺めると、ホームセンターのコーナンやショッピングセンターのイーオンの看板ももすぐ近くに見え、清潔で近代的な街に来たような気分になります。しかし北条鉄道で来ると一時間に一本しかありませんから、またいつか車で、どんな町は見てまわることにしましょう。
 芭蕉が「夏草や 兵どもが 夢のあと」と詠んだむかしから、年年歳歳畑の草の勢いは同じなのでしょうが、それにしても畑の草はよく生えよく伸びます。「先日根元からこっきり刈ったのに元気だね」と心の中で声をかけながらもため息がもれます。でも「草を刈ったあとはムシが少ないよ」と防除担当の道子さんにいわれると、「月に2回畦の草刈りをして減農薬の米づくりに精を出している」というお百姓さんを思い、草刈りに精を出すことにしましょう。
 去年の冬土手の肩に植えた曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が、今年はいくらか増えているしょう。しかし多分お彼岸より秋にずれ込みます。10月上旬か。とすると土手の肩を刈るのはお彼岸のあとがいいか。せっかく土手のぐるりに500球あまり植えたのですから、なるべく見栄えよく咲くよう刈る時期を考えます。
 去年は7月下旬から9月まで雨が降らず、太いパイプをあけて、畑全体を水びたしにする畝間潅水を数回しました。今年は適度に雨が降り、42ミリホースで畝間に走水(はしりみず)をするだけでしのげそうです。
 裏山の木々もこの間の雨でひと息ついています。竹やぶに植えたいろんな樹木ですが、一年目は「なんとか枯れないで生きてる」のが、二年目からその木の持つ「育つエネルギー」を発揮してぐんぐん伸びてきます。ひなひなした苗木の面影は消え、大地にしっかり生えている姿に感動します。でも「この樹勢が予見できたらこんなに近くには植えなかったのに」と反省することもたびたび。
「せっせと植えてもオレの生きてる間は繁って困るようなこともないだろう」とタカをくくっていたのに。「竹やぶに木を植えたってほとんど育ちませんよ」と植木屋さんにさんざんおどされたのに。植物が本来の勢いを発揮したときのエネルギーに圧倒されています。
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神戸電鉄・粟生線と北条鉄道に乗りました。

2011年08月23日 03時50分39秒 | 古希からの田舎暮らし
               
 口吉川町の住民説明会が、公民館で行われると回覧板がまわってきました。その議題の一つが「神戸電鉄・粟生線の存続について」です。「たくさん赤字があり廃止やむなしか? と話題になっている粟生線に一度乗ってみよう」とまえまえから思っていたので、きのう思い切って一日がかりで乗ってきました。
 最盛期には年間1400万人を越える人たちが利用した神戸電鉄粟生線ですが、いまでは半分の700万人に落ち込んでいるそうです。少子高齢化と自動車を利用する人の増加、他の交通手段の利用が主な理由です。神鉄としては赤字路線の補助金がなくなれば廃線するしかありません。
 車を押部谷近くの駐車場にとめて、『押部谷』駅から乗ってみました。なおこの駐車場というのは『西盛口』の信号から坂を上った辺鄙なところにあり、駐車料金が一日300円です。でも看板に「一日とめ放題300円」とあるのは正確ではありません。だって300円払って一度駐車場を出て再駐車すれば、また300円払うことになるでしょう。「食べ放題」とかいう宣伝がよくあるから、筆がすべって「とめ放題」となったのでしょうが、駐車場の中で車が寝そべったりでんぐり返ししてもよいというわけありません。
 はじめての粟生線乗りをしっかり記録しようと、ぼくは電車の一番前の窓に貼りついて、粟生までのすべての線路をビデオで撮影しました。前方両側にひらける沿線風景もちゃんと写ってます。DVDにしましたから、それを見ればどんなところを走ったか思い出せます。ぼんやり乗っただけだと忘れてしまいますので、繰り返し見て、記憶にとどめておこうと思います。
 粟生線はいま15分間隔で走っています。押部谷から終着駅の粟生までは単線になるので、いくつかの駅ですれちがうようになっています。ぼくらが乗ったのは昼間でしたから電車がガラガラでした。
 神鉄の粟生駅はJR加古川線の粟生駅でもあり、加古川行や谷川・西脇行に乗り換えることができます。(ただし電車は一時間に一本です)そしてかつてJRの北条線で、いまは第三セクターの北条鉄道に乗り換えることもできます。
「粟生まで行くなら北条鉄道にも乗ろう」とはじめから思って出てきたので、11時10分発の北条鉄道に乗りました。一両だけの気動車が一時間に一本走っています。この車両はディーゼルの燃料に食用油の廃油を利用しているエコ電車です。電車の中にはすず虫が飼ってあり、涼しい声で鳴いてくれました。
 終着駅『北条町』(ホウジョウマチと読む)に着いて駅前に出てみると、広い、きれいな道路と大きな建物があり、昔からの田舎町という雰囲気はありません。10分ほど歩いて大きな大きな『イオン』ショッピングセンターに行ってみると、これまたピッカピカ! 北条というと五百羅漢とかフラワーセンターに来たことがありますが、そんな田舎の感じとつながりませんでした。
 写真は道子さんの撮った北条鉄道のすず虫列車(一両だけ)です。
 さ、一日遊んで骨休めしたので、きょうは8月の土手の草刈りをします。   
 
 
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