今年は11月はじめの冷え込みが少なく、紅葉の色が冴えないと報道されていますが、ここ口吉川町でも雑木林の色合いがしっとりした感じになりません。写真は去年の11月下旬に撮ったものです。郷土史講座の参加者でウオーキングしていた曇りの日に、「桾原」から「東」の山々を撮りました。曇りなのでいまひとつ色が冴えませんが、それでもクヌギやコナラの落葉前の色合いがしっとりしています。
その感じが今年はないのです。紅葉の色が浅く、そのうち茶色の落葉になってしまいます。この地に移り住んで、こころをしっとりくるんでくれる秋の彩りに、一番のしあわせを感じていたのに、ちょっと残念です。
でも「イチョウ」だけはしっかり黄色になってくれています。細川町のJAのガソリンスタンドから県道20号線越しに西の山を見ると、山のふもとにかつて新興住宅だった家家が数軒建っています。そこにイチョウが一本立っています。だれがいつ植えたものかわかりませんが、かなり大きな木になっており、かたちがいいので散歩の途中に何度か見に来たことがあります。
きのう宅急便を送りに出た帰りに、運転しながらあのイチョウをチラッと見たらいい色になっていました。きょうは軽トラで散歩に出掛けて、細川町の高篠、金屋、藤原惺窩の生誕地の桃津、それに蓮花寺のあたりをドライブし、気に入ったところで車をとめて歩いてみます。
黒大豆の葉が枯れて、落ちてきました。営農組合では早く出荷するためにもう脱粒・選別にとりかかっていますが、うちでもそろそろ収穫作業をします。まず、枝が折れないように囲んでいたマイカ線をはずし、竹の杭を抜き、黒大豆の木を草刈り機で刈ります。抜いてもいいのですが、我が家では草取り・土寄せを三度しているのでしっかり根を張っており、抜くのはしんどい。
去年はそれを稲木に架けて干し、12月12日にシートを広げて脱粒しています。黒大豆の木をビール瓶で叩き、脱粒するやり方です。でも黒大豆は木は太いし枝は張ってるし、無駄なところを叩いている感じです。そこで今年は、大豆と同じようにシートに干すやり方に変更しようと思います。木は刈り、サヤだけちぎって、シートに干します。サヤをちぎるのは手間のようですが、たいした量ではありませんからぼちぼちやります。それがパリパリに乾いたら踏んで脱粒します。そしてフルイにかけて、選別します。大豆はシートで干したらよく乾き、簡単に脱粒できたので味をしめたのです。
畑の仕事をしながら、頭では「あそこに棚をつけよう」とか「雨どいはやっぱりつけたほうがいいな」とか大工仕事のつづきを考えています。しあわせな時間です。