古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『喫茶去 ひらいし』に行きました。

2010年11月09日 22時46分18秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から

 広辞苑で〔喫茶去〕(きっさこ)を引くと 
【〔仏語〕禅語。お茶でも飲んで来い。もともと相手を叱咤する語であるが、後には「お茶でも召し上がれ」の意に解され、日常即仏法の境地を示す語と解された。】
と書いてあります。そんな看板のかかった店できょう昼食をとって、『喫茶去』という語をはじめて知りました。
 三木市民病院で診てもらい、どこかで昼を食べようと病院を出たら風雅な庭が見えます。普通の民家のようだけど看板はかかっているし、喫茶店でしょうか。玄関を入ると靴を脱いで上がるようになっており、中はアンティークな応接間という感じです。古希の年寄りには、ほっとくつろげる空気感がなかなかいい。
 お客さんはなくて、ぼくたちはカレーを注文してゆっくり食べました。フルートのBGMに気持ちがしっとりします。どんぶりに控え目に入れられたカレー、味噌汁とたくあんが付き、半分に切ったミカンが付き、さり気ないおもてなしのセンスを感じます。この前寄った画廊喫茶『風らん』と似た雰囲気ですが、こちらは大震災の頃からやっておられるそうです。
 昼食後ビデオカメラを買おうとミドリ電化に寄りました。でも品薄で購買意欲がわきません。改装のためあと数日でしばらく閉店するというので冷蔵庫を安売りしていました。見てまわりましたが「これなら買ってもいい」と思う機種に出会わず、山田電気にまわって買いました。道子さんは値の張る買物でどきどきしたといいます。いまの冷蔵庫は地震直後に買ったもので使い勝手がよくありません。15年近くつかっているし買い替えどきでした。
 つづいてビデオカメラを買うつもりで品物を見てみました。そのときになってふっと「ビデオカメラなんかそんなに使うかなー」と思い直しました。たしかに沖縄に行ったとき、ザルツブルグ・チェコに行ったとき、モンゴルに行ったとき、ビデオカメラは旅先の空気をよく写してくれました。現地の空気をしっかり撮ろうという情熱があのときはありました。いまは海外旅行を当分しそうにないし、空気感を写すといっても国内旅行もほとんどしないし、余分なわずらわしさを背負い込むような気がします。宣伝に乗せられてあまり使いそうにないビデオカメラを買うところでした。子どもの運動会用に買ってちょっとだけ写し、あとは押入れで眠っているビデオカメラって多いでしょうね。
コメント (1)
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