きのうは、三田のワーナーマイカルに映画『ワルキューレ』を見に行きました。ぼくは若い頃からヒットラー関連の本を読むことがあり、加瀬俊一の『評伝アドルフ・ヒトラー」は何度も読み返しています。この著者は戦時中ドイツ大使館に勤務し、大島大使らといっしょにナチス要人に会った人です。彼の文面からは、ヒトラー、ゲッペルス、ゲーリング、ヒムラー、リッペントロープなどナチス要人の実感が伝わってきます。
その本の中でもつよく印象に残っている『ワルキューレ』のヒットラー暗殺事件は、好漢シュタウフェンベルクのイメージとともによく覚えています。
映画など何年も見たことがなかったのに、昨年秋には『パコと魔法の絵本』を、2月終りにはアカデミー賞に刺激されて『おくりびと』を見に行きました。そのときにこの映画のチラシを見て、ぜひ見たいと思ったのです。
映画は歴史を忠実になぞって、事件を知らない人にもわかるように描かれています。あの時代の緊張感がよく伝わりました。
ヒットラーは映画が好きで、いつもカメラマンがついてまわって撮影し、ぼう大な映像を残しています。その記録映画をよく見ているのでヒットラーの映像は覚えていますし、それだけのオーラがあります。1944年はドイツがつぎつぎと戦争に負けていくときです。7月といえばもう連合軍はノルマンジーに上陸し、東部戦線でも西部戦線でも敗北を重ねています。この映画のヒットラーは、そのときの彼の雰囲気をよく出していました。宣伝相のゲッベルスもすぐにわかりました。でもゲッベルスはもうちょっと似ていてほしかったなー。
シュタウフェンベルクはこの映画に描かれている通りの人だったのでしょう。この事件ではのちに7000人が逮捕され2000人が抹殺されました。またヒットラーが政権を奪取してからの10年間で体制を批判した人たち20万人が抹殺されました。アウシュビッツとは別のゲシュタポの弾圧の恐怖。その恐怖を乗り越えてナチスを批判し、暗殺するしかないと国を憂えた人たちの気概に感動しました。特に同じ時代の昭和陸軍の生き様を読んでいるときだけに、日本の軍人の官僚体質や責任逃れの卑怯さと対比して。
その本の中でもつよく印象に残っている『ワルキューレ』のヒットラー暗殺事件は、好漢シュタウフェンベルクのイメージとともによく覚えています。
映画など何年も見たことがなかったのに、昨年秋には『パコと魔法の絵本』を、2月終りにはアカデミー賞に刺激されて『おくりびと』を見に行きました。そのときにこの映画のチラシを見て、ぜひ見たいと思ったのです。
映画は歴史を忠実になぞって、事件を知らない人にもわかるように描かれています。あの時代の緊張感がよく伝わりました。
ヒットラーは映画が好きで、いつもカメラマンがついてまわって撮影し、ぼう大な映像を残しています。その記録映画をよく見ているのでヒットラーの映像は覚えていますし、それだけのオーラがあります。1944年はドイツがつぎつぎと戦争に負けていくときです。7月といえばもう連合軍はノルマンジーに上陸し、東部戦線でも西部戦線でも敗北を重ねています。この映画のヒットラーは、そのときの彼の雰囲気をよく出していました。宣伝相のゲッベルスもすぐにわかりました。でもゲッベルスはもうちょっと似ていてほしかったなー。
シュタウフェンベルクはこの映画に描かれている通りの人だったのでしょう。この事件ではのちに7000人が逮捕され2000人が抹殺されました。またヒットラーが政権を奪取してからの10年間で体制を批判した人たち20万人が抹殺されました。アウシュビッツとは別のゲシュタポの弾圧の恐怖。その恐怖を乗り越えてナチスを批判し、暗殺するしかないと国を憂えた人たちの気概に感動しました。特に同じ時代の昭和陸軍の生き様を読んでいるときだけに、日本の軍人の官僚体質や責任逃れの卑怯さと対比して。