古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

まさに慈雨でした。

2012年05月31日 04時40分05秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 五月の後半は「ひと雨ほしい」とずっと思い暮らしてきた気がします。畑の水やりに毎日1時間をとられて、裏山の木々・花々にまでなかなか手がまわりませんでした。それが久しぶりのしっかりした雨で一挙に生き返りました。『慈雨』ってあんな雨をいうのでしょうね。
 きのうは病気平癒や雨のお礼参りをかねて、龍神さまに「お願い」をしてまわりました。またまた人の病気平癒や諸諸(もろもろ)の願いです。それをいちいち言葉で思い浮かべて拝むと長くなってしまうので、「ふだんお願いしていることをよろしく」と一括してお願いしました。まず生卵・清めの塩・清めの水を池にふりかけます(これは龍神にくわしい人の作法です)。次に手を合わせて不動明王の真言を三回となえます(ぼくの勝手な作法です)。
  
   のうまく・さんまんだばざらだん・せんだ・まかろしゃだ・そわたや・うんたらた・かんまん
 
 不動明王の真言は一番力があり、よくとなえられるそうです。ぼくが知ったのは比叡山千日廻峰業のビデオです。長くなりますがその場面の説明をします。
 比叡山千日廻峰業では700日目を終えると根本中堂に10日籠もります。これは10日間文字通り「飲まず食わず寝ず」の修行です。毎朝桶を担いで井戸まで水をくみに出ますが、7日目くらいになると自分が立って歩くのがやっとです。牛歩のような歩みで、支援のお坊さんたちに囲まれて井戸を往復します。そのときお坊さんたちがとなえるのが、不動明王の真言です。地から涌(わ)くような低い声で「のうまくさんまんだ……うんたらたかんまん」ととなえながら修行僧をかこんで歩きます。
 大勢の信者が、早朝から井戸と根本中堂の間の沿道に並んで、修行僧に手を合わせます。ビデオを見るだけで命が透けて見えるような鬼気迫る場面です。不動明王の真言だけが聞こえます。僧はその真言の力だけで歩いているように見えます。
               
 今年は裏山のタケノコが沢山生えてきます。去年は冬に竹を切られ、タケノコを生やす準備が間に合わなかったけど、今年は危機意識をもって早くから準備したのでしょう。去年と勢いが違います。きのうはそのタケノコや竹を刈払い機で刈ってまわりました。
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六条大麦を刈りました。

2012年05月29日 02時51分19秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
『麦秋』といえば6月のような気がしていましたが、この六条大麦の畝は夕日を浴びて「そろそろ刈ってもらおうか」とつぶやいているようです。他にも六条大麦の畝があるのできのう全部刈りました。
 大麦は三か所に播きました。この畝は12月下旬に播いたので芽が出るのが遅く、麦踏みをしながら「11月中に播いたほうがよかった」と反省していました。ところが春になるとグングン伸びて、一番立派な畝になりました。
 どんなふうに刈ったかというと、刈払い機でなぎ倒したのです。むかし風にやるなら、腰をかがめて鎌で刈り、わらで束ねて稲架に掛けて干します。でもわずかな量ですから穂先だけをシートに広げて干すことにしました。倒れた麦を持ち帰り、穂先をハサミで切って干し、シートの上から踏んで麦を落とします。
 フルイにかけて穂先のヒゲを集め、これはゴマの苗のまわりに撒いてネキリムシをシャットアウトします。大麦は焙煎して麦茶にします。麦茶は麦を直接飲むわけではありませんから、チクチクやワラゴミが混じっていても大丈夫です。焙煎した大麦を袋に入れて煮出します。あるいは水出しします。
 味は格別です。「ああ、麦茶ってこんな味だったなー」と思いが幼い頃に帰っていく味がします。
 道子さんはゴマを播きました。畝はカラカラなので筋をつけて水をやり、ていねいにゴマを播いて乾いた土と燻炭をかぶせます。乾かないように朝夕の水かけを欠かせませんが、気温が上がってきたので数日で芽を出すでしょう。その頃にはチクチクを集めて、芽を出した苗のまわりに撒けるようにしておきます。ネキリムシはなぜかゴマの苗がお好きで、よく茎をかじります。
 写真の大麦の手前が遊歩道です。ツボミオオバコがびっしり生えていましたが先日刈って草を乾かし、レーキでかき寄せて燃やしました。ここはあの最強の雑草『ハマスゲ』の領土です。もうすぐ地面をハマスゲがびっしりおおい、他の雑草の生える余地はなくなります。
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『ツボミオオバコ』がはびこっています。

2012年05月28日 04時39分04秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 写真は『ツボミオオバコ』というオオバコです。北米から帰化した雑草ですが、いま猛烈な勢いで広がっています。うちの畑の遊歩道にも写真のようにびっしり生えてます。ここは最強の雑草『ハマスゲ』の領地です。これから暑くなるとハマスゲの天下になりますが、いまはツボミオオバコの天下です。このオオバコはほんとにびっしり生えます。ハマスゲに負けないほどの密度です。ネットで調べるとここ20年で急速にはびこったそうです。短い毛がびっしり葉をおおい、白っぽく見えます。
 遊歩道には水をやらないからカラカラなはずなのに、よくもまあこんなにびっしり生えたものです。
 ご心配いただきましたが、道子さんは完全に元に戻りました。畑仕事、山の花植え、収穫したものの処理などに励んでいます。どうかお立ち寄りください。
 雨が降りませんね。田植えの6月が近づき、まわりの田んぼに水が入りはじめました。いまはため池や用水のお陰で水の心配はありませんが、昔でしたら気をもんだでしょうね。
 畑に気をとられていましたが裏山も水不足です。それでもタケノコは伸び、木は茂っています。雑草が繁ってきました。裏山にはろうと買ってきた芝生もそのまま。草刈り機で地面を刈ってとりあえずはってしまいます。
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畑の水やりに時間をとられます。

2012年05月27日 04時31分41秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 日曜日は娘たち孫たちがイチゴ目当てにやってくるので、快気祝いの御馳走をつくろうと明石の『魚の棚』に買物に行きました。3月にイカナゴを買いに来て釘煮を少しつくりました。そのとき以来です。イシが下りたので快気祝いをしようという気分です。
 というわけで日曜日の昼ご飯の準備をしました。イチゴ摘みはまかせるとしてまずソラマメを採りました。大粒でボウルに山盛りです。
                
 スーパーで売っているソラマメは、いい値がついてますね。それをどんぶりに山盛りにして食べる。さらにエンドウをいっぱい採ってご飯を仕掛けます。タケノコの吸い物に魚の棚で買った魚でおかずをつくる。しっかり<イナカのおじいちゃん・おばあちゃん>してます。
 ところで金曜日は雨が降るかと思ったのに駄目でした。畑はカラカラです。サツマイモを補植して水をやり、ナスビ・キュウリは畝間潅水をしてしのいでいます。
 裏山もカラカラです。植物はなにもいいませんが雨を熱望しています。
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ニワゼキショウが花盛りです。

2012年05月25日 03時30分08秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 定年退職して畑仕事をはじめた頃、畝間にいっぱい生えた草を抜いていたら一輪の『ニワゼキショウ』が目にとまり、「なんてかわいい花だろう」と見とれたことがあります。道子さんはこの花をわざわざ移植したというし、花を見て感動した人は少なくないでしょう。ネットにも「ニワゼキショウの育て方」というのがあり、株立てした小鉢を売ってます。そのニワゼキショウがいま畑の通路いっぱいに咲いています。
 サツマイモは日がたつにつれ、寒さにやられて枯死したのがはっきりしてきました。まだ苗を売っていますから補植します。というわけで軽トラを運転してホームセンター「ナンバ」に苗を買いに行きました。となりの席では道子さんがルンルン気分でメールを打ってます。そう、炭坑節のふしで、 ♪イシが~出た出た~イシが~出た~ ヨイヨイ と手拍子で歌うような気分でしょうか。体験したことのないいろんな痛みに半年間耐え、ようやく解放されたのですから。
 破砕手術はうまくいき、ステントをとったら結石が排出したのです。二度三度と破砕手術をする人もよくあるらしくうちも覚悟したのですが、一度目で成功しました。これから畑仕事は二馬力に戻ります。我が家へもどうぞ遠慮なくおいでください。お待ちしております。
 
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ひと雨欲しいですね。

2012年05月23日 03時12分32秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 雨が降りません。三木は乾燥注意報が出っぱなしで、畑の土はカラカラです。ジャガイモも下の葉はしおれ、もうすぐ収穫するソラマメも葉がしおれています。植えた夏野菜の苗、サツマイモにも水をやらねばなりません。そこで先日から一部の畝の両端に堰(せき)をつくって水を流しています。このまま雨が降らないようなら、ひと畝おきに堰をつくって水をためるようにしなければなりません。農業用水を畝間に入れるのに19ミリのホース2本をつかっていますが、42ミリホースに付け替えるほうがいいか。こんな調子では夏場が思いやられます。
                
 我が家の玄関先のプランターです。連休前に道子さんが退院したとき、花たちは精いっぱい咲いて帰宅を祝してくれました。ぼくがつくった幅1メートルのプランターを何連か並べているのですが、大きなプランターでも水は毎日やらねばなりません。それが手間なのでプランターは山に移し、玄関先は植え込みにしてしまおうかと道子さんは思案中です。前庭は花畑にし、裏山を庭風に木々や花を配することのほうに気持ちが動いているようです。
 さてご心配いただいておりました道子さんの結石ですが、きのうが破砕手術後の診察の日でした。レントゲンでは結石は粉々にはなっていませんが二つに破砕されており、ステントはとって石の排出を待ちます。まだ予断はできませんが新たな展開になりました。
 母・妙子さんはぎっくり腰の痛みがうすらいだようです。自分で起き上がり、便所にいくようになりました。介助はするときもしないときもあります。介助しようとすると「自分で立ち上がるからほっといて!」と自分から動く気力も出てきました。でもそうなると転ぶのが心配です。大腿骨頸部を骨折したら確実に寝たきりになります。妙子さんも九十九歳になってだんだん筋力は落ちてくるし、甘えようとする心が出たり引っ込んだりしているのでしょうね。
 世の中のできごとはすべて「なるようになる」と思います。
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畑仕事に精を出しています。

2012年05月22日 02時05分25秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 毎日畑仕事に精を出しています。きのうは刈払い機や耕運機は使用せず、クワとジョレンで畝づくりをしました。しばらく雨が降らないので土がカラカラになっています。畝間に水を流しました。
                 
 写真の中央はキュウリ・ナスビの畝です。道子さんがゆっくりゆっくり動いて、夏野菜を植え付けました。その右はコイモの畝ですが、植え付けが遅かったのでまだ芽を出しません。水やりがひと仕事なので、コイモプールにして水をためました。写真では水が畝の底を通って反対側にしみ出しています。畝の上はカラカラですが5センチも掘れば土はぬれています。
 なお左の二うねはゴマ用です。草まみれだったところを刈払い機で刈り、耕運機で何度も往復して耕し、ジョレンで畝にしました。半日仕事でしたがこれでゴマを播くことができます。
                 
 こちらは畑のメイン水路です。右側の土手の上はとなりの田んぼですが、もうすぐ田に水を張ると、水が土手からこちらの畑にしみ出してきます。その水を側溝に流してしまう水路はなかなか乾きません。カラカラになっているいまがチャンスです。おととい耕運機で掘っておいた水路の土を片付け、写真のように水路ができました。
 去年はコイモをひと畝半、55株植えました。でも冬越しの処理をしたり掘るのに手間取りました。多すぎます。今年はひと畝40株にします。落花生はこの畑になってから毎年100株以上植えていましたが、これも10メートル3畝で75株程度にします。
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サツマイモを植えなおします。

2012年05月19日 03時51分25秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 うちの庭の石垣に一本の花が咲いています。セメントのすき間にたまった土に根を下ろして、精いっぱい咲いています。どうしてこんなにひたむきに咲くのか。ふしぎです。
 サツマイモを植えて一週間水をやってきましたが、消えた苗、立ち上がれない苗がはっきりしてきました。寒さにやられたのです。きのうナルトキントキとベニアズマの苗を買い足しました。でも天気予報を見ると三木の最低気温は11度。おそらくここは10度以下になるでしょう。苗は夜玄関に入れました。
 いま夜明け前。ウッドデッキに出て寒暖計で気温をたしかめたら10度です。空を見上げると大熊座が西に傾き、白鳥座が真上です。北極星は……。ありました。あの星は太陽の1400倍の直径だそうですね。とんでもない大きさです。
 宇宙があるっていいなー。思いが宇宙に飛ぶだけでらくになる。
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遅れていた畑仕事もなんとか平常に復帰しそうです。

2012年05月18日 04時34分53秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 退院した道子さんを、一番うれしそうに迎えたのは我が家の庭の花でした。芍薬のつぼみや庭の花花を写真のようにさして「みんなうちの庭に咲いた花よね」と道子さんは目を細めて話しかけています。きのうは近くの花の好きな方をお訪ねしてゴマの種を渡し、しばし花談義。畑の神さん(大将軍神社)にまわり、お参りして帰ってきました。16日にお参りできなかったので。なお6月は田植えがあるので神社の当番はありません。(稲刈りのある10月もです)
 遅れていた畑の仕事ですが、ようやく平常に戻りました。5月の草刈りは終り、畑のうねも手入れができました。ただいつもなら焼いてしまう枯れ草などが山になっています。
 サツマイモには毎日水をやっていますが、ベニアズマ・ナルトキントキは半分以上枯死しています。やっぱり先週の土曜日・日曜日(11・12日)の最低気温が低かったのでやられました。三木は最低気温が<9度>になると予報が出ていましたが、明け方にウッドデッキの温度計で見たら7度になっていました。テレビの三木の予報よりここは1、2度低くなるのです。
 気温が7度にもなったのではサツマイモの苗は生きていけません。ところが同じときに『ナンバ』で買ったシモン一号は見事に活着しています。実は『シモン』は、一度植えると5年は同じところに植えられないそうで、どこに植えるか迷い、うねをつくるのに手間どったのです。他の苗より植えるのが2日遅れ、しかもその苗を外の流し台に置かないで、夜は玄関の下駄箱の上まで持って入ったのです。
 サツマイモの苗の枯死はあの寒波のせいです。仕方ありません。植えなおします。
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『イチゴ天国』を味わいました。

2012年05月16日 03時03分33秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 13日の日曜日、孫たちがイチゴ摘みにやってきました。一週間まえにやっと赤いネットを張ったネットハウスに入り、まずイチゴ摘み。でも孫たちは途中で土手のほうに遊びに行ってしまいました。
                
 イチゴを洗い、一人ずつ皿に盛り分けて食べました。食べ方もいろいろ個性があって、大皿に盛ったのでは速度差に対応できないものですから。それにしても宝交早生はやわらかくて甘い! おじいちゃん・おばあちゃんのつくった『イチゴ天国』はやっぱり一番だよね。                                            
 お持ち帰り用のイチゴは別にちゃんと取り分けました。お昼ご飯はタケノコをつかったレタス包み。おじいちゃん・おばあちゃんはにぎやかなお昼の食卓に、ほっこりした気持ちで腹いっぱいになりました。
 とまあ、ここまではほほえましいお話ですが、世の中そう甘いことばかりじゃない。翌14日は午前中土手の草刈りをしました。例年なら村でも率先してきれいに刈るのに、今年はまわりの土手はみんな第一回目の草刈りが終っています。一番最後になってしまいました。
 午後は道子さんの結石の破砕手術です。病院で待機していると母のショートステイ先から「熱を出されましたがどうしましょう」と電話が掛かってきました。重なれば重なるもので「付き添い」やら「様子見」やらでバタバタ。
 元気に動きまわれたことに感謝して就寝しました。ま、できることを、たのしんでやる。頑張らない。
 火曜日は雨。畑仕事はお休みです。朝、村の交通安全指導員なので、黄色い制服を着て交差点の立ち番に出ました。というと年中活動しているようですが年に2回だけまわってくる当番です。
 そうそう、『子連れ狼』の70数話のビデオは、一日一話のペースをくずさず、先日見終りました。全編をしっかり見て、子連れ狼の全容がわかりした。満足です。なおDVDは画面サイズの編集上の都合でしょうか、冒頭の語り・歌が改編されており、「小高い丘の城跡の崩れかけた東屋で……」の語りや子どもの歌声「シトシトピッチャン……」が入っていませんでした。あの世界に引き込まれる道具立てに不満が残りました。
《you tube》では英語版・中国語版の『子連れ狼』なら見られます。中国語版は吹き替えなのでセリフがわかりませんが、英語版は字幕なので日本語のセリフです。いまもチェックしてたら、つい最近見た筈のストーリーと画面に引き込まれてしまいました。やっぱりあのストーリー、作り方はすごかったんだなー。
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これからのさらなる『老い』のために。

2012年05月13日 04時49分19秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 九十九歳の誕生日の数日前に「ぎっくり腰」になった母・妙子さんには、4泊5日のショートステイを利用してもらうことにしてきのう入所しました。道子さんの結石・破砕手術をひかえているものですから。
 考えてみるといままで「高齢の母と暮らしている」といっても、自分で顔を洗い、着替え、食事をしていたのですから、急に全面介護になって本人もこちらも戸惑いました。でも遅かれ早かれ対応すべきことですから、早速買物に出ました。写真のように母の寝床はベッドにし、コロのついたベッドをまたぐ机を買いました。
 買ってきた机を組み立てながら、「自分のさらなる<老い>の勉強をしているんだ」と思いました。このまえ『PPK』のことを書きましたが、そう都合よく「コロッ!」と死ぬわけありません。いろいろ学びます。
 いま明け方の4時半。さっきウッドデッキに出てみたら外の気温は7度。植えたサツマイモがかなり駄目になるでしょう。「5月中旬になったのでもう大丈夫」と思って6うね全部にこの二・三日で180本の苗を植えてしまいました。この寒さを越えてから植えればよかったのですが、いまさらそれを言っても仕方ありません。
 おととしは4月下旬にサツマイモを植えました。ところが連休前に寒さがやってきて、沢山の苗が枯死してしまいました。『ダイキ』というホームセンターがしなびた苗を安売りしていて、それは40本植えましたが全部枯死しました。毎年『コメリ』の苗は小ぶりでもよく生長するので、今年は50本ナルトキントキを買って植えましたがどうでしょうか。かなりの補植を覚悟したほうがよさそうですね。
 イチゴは真っ赤になって孫たちを待っていますよ。おじいちゃんは、きょうこそ土手の草刈りをします。
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畑仕事はぼちぼちです。

2012年05月12日 01時46分37秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                 
 うちの畑の入口に、写真のように三本の茎が立ち上がって伸びてきました。まだ30センチ超ほどですが、今年は1メートル以上になりそうです。マメ科の多年草で『クララ』という名前です。クラクラするほど苦く、猛毒をふくむ草で、人が死に至ることもあるとか。『オオルリシジミ』という絶滅危惧種の蝶の幼虫が食べる草です。いまこの蝶が見られるのは安曇野と阿蘇のどこかだけ。2011年10月3日、このブログでも『クララ』のことを書きました。
 むかし日本ではあちこちに見られた草だそうですが、農地が増え、機械による草刈りが行われ、クララは見られなくなってしまいました。どうしてここに生えているか。ホームセンターで買ってきて植えたのです。一株ではどうしようもないし、野菜につく虫退治に使えるほどには増えないでしょうが、生えてるだけでなんとなくうれしい。
 ホームセンターの『ナンバ』に『シモン1号』の苗を売っていたので買ってきました。サツマイモ類の一種で、『カイアポ芋』という商品名で売られています。ブラジル原産の芋で地中の栄養分を吸収してしまい、一度作るとその畑には5年シモン芋は作れないとか。いままでにこの畑で二度作り、一度目は多量に収穫、二度目は場所を変えたのに根ばかりで芋が採れませんでした。他のサツマイモ類とちがってそんなに甘くありませんが、栄養は豊富で、売ってあるシモン芋は高価です。控え目の上品な甘さがあり、天ぷらや味噌汁の具にすると忘れられない味です。
 きのうは土手の草刈りを少しだけしました。ほんとに〝ぼーちぼーち〝です。
















です。
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ソフトクリームをひと口食べたいな。

2012年05月11日 03時14分52秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                
 三木の旧ジャスコ(現イーオン)店で、肩掛けカバンを斜めに掛けたまますわったおじいさんが、うれしそうにソフトクリームを食べています。このソフトクリームは百円玉一つで10円おつりがあります。小ぶりで、もてあますことなく食べられます。
「ソフトクリームをひと口食べたい暑さだな」と思っても、350円もすると「やめとこう」と思うし、250円だと量が多すぎます。食べ残してカバンにしまっておくわけにもいかないし、捨てるのは「もったいない」し、無理して食べるのはいやだし、どうしようもありません。ここのはちょうどいい。
 後ろは先日閉店してしまったマクドナルドの店です。若者が少ないのでしょうね。近くアイスクリーム店として開店するみたいですが。おじいさんといたしましては「90円ソフトクリームよ 永遠なれ!」とひそかに声援を送りたい。
 きのうは先日退院した道子さんの診察日でした。結石の破砕手術を先月予約したのですが、退院して間がないので予定通りできるかどうか診る日だったのです。予定通りできることになって、いわば内祝いというつもりのソフトクリームでした。破砕もどうかうまくいきますように。池池の龍神さまや裏山の祇園さん愛宕さんや、いろんな神さまや仏さま・宇宙の大いなる存在にお願いいたします。
 さあ、遅れている畑仕事に精を出そう。土手の草刈りにも、やっと手がまわるかな。
 
 
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《ゴマ》を自分でつくりましょう。

2012年05月10日 01時51分59秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 母の介護や道子さんの養生はありますが、畑仕事に専念してなんとか夏の野菜畑になりつつあります。写真の右側は3月にゴマ用につくっていた20メートルの2うねです。土寄せをしてつくったときは畑の中でいちばんきれいなうねでしたが、ご覧のように草が生えてしまいました。黒いマルチ(ビニールのおおい)をかけておけば草は生えなかったのですが、雨やら病院や養生やらでこんなことに。
 きれいなうねに戻すには、刈払い機で草を刈り、掻き寄せてから耕運機をかけ、ジョレンで土寄せしなければなりません。半日仕事になりそうです。西脇にゴマを専門につくっている人がいると聞いて、お訪ねして学びたいと思いますが、まだ行けていません。
 道子さんは、つくったゴマを「おすそ分け」するより、ゴマの種を渡して自分でつくってもらうようにしています。ゴマの収穫は大変な手間がかかります。でも自分で収穫してゴマのおいしさを味わってもらいたい。「そうそう! ゴマってこんな風に炒って、スリコギで摺って食べた。とっても香ばしいものだった」と昔の体験を思い出せる人が、いまならまだいます。
 売ってあるのは外国産のゴマ(炒ってある)ばかりで、日本国産のゴマ(炒ってない。食べる直前に炒る)は絶滅危惧種のような書かれ方をしています。でも家庭菜園づくりは盛んですし、ほんとうのゴマのおいしさを知れば、自分でつくってみようという人は増えるはずです。ゴマは自分で簡単につくれる、と知ってもらうのがねらいです。10年も前のことですが、神出の畑でゴマをつくっていたとき、二人で散歩していた農家の人がゴマの花を見て、歓声をあげました。「まー、ゴマの花ですな! あんた、ゴマってこんな花が咲くんやで。知っとるか」
 このブログでは何度かゴマの栽培をとりあげて、道子さんの苦労を書いてきました。あのクロメンガタスズメ(蛾)の、背筋のゾクッとするような巨大幼虫のことも。でも一番知ってほしいのは、食べる前に「炒って摺る」あのゴマの香ばしい「美味さ」です。ゴマは5月末に播き、9月はじめに収穫します。うちは金ゴマをつくりますが、お宅の畑でもつくってみませんか。
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畑仕事の合間には昼寝をしっかりします。

2012年05月09日 02時23分04秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのう8日は一日中畑仕事をしました。道子さんもきのうは畑に出てきて、「力仕事はしない。苗を置くだけにする」といっていたのに、ぼくのつくるうねに次々と植えていきます。トマト、ナスビ、キュウリ、シシトウ、トウガラシなどちょこちょこ買っておいた苗をほとんど植えました。ぼくは、といえば草だらけになっているうねを、<① 草を刈り払い機で刈る ② 草をレーキでかき寄せて片付ける ③ 耕運機でうねの左右と中央を2回耕運する ④ 肥料を入れる(フジワラファームの鶏糞・草木灰・コープ瑞穂農園の堆肥。ナスビのうねは割肥をする) ⑤ 土寄せをしてうねを整える>という作業を一日中しました。
 しばらく手をかけられなかった畑が、少しかたちになってきました。トウモロコシは道子さんが100本苗をつくったので、それを植えました。トウモロコシは蛾が卵を生みつけ、それがウジムシになって実を食い荒らします。植えたままにしておけば全部のコーンが駄目になります。いちばんいい方法は、アワノメイガの卵を見つけ、卵が小さいウジムシになる前に除去することですが、なかなかむずかしい作業で、道子さんでないと見つけられません。
 そこで今年はアワノメイガそのものを寄せつけない方法をとることにしました。去年『小豆づくり』でつかった4ミリの防風ネットで囲んでしまおうというのです。去年は天井はオープンだったので上からの蛾は出入り自由でしたが、今年は天井も防風ネットで囲むことにしたのです。ぼくが作業しますが、幅1,5メートル・長さ10メートル・高さ2メートルのうねを防風ネットですき間なく囲います。結構手間のかかる作業になるでしょう。
 コーンはアライグマの大好物ですから、これでアライグマもシャットアウトできれば一石二鳥です。でもその一石が大仕事。もう一つ心配なことが。防風ネットというのはふつう天井部分はオープンで、空気がこもることはありません。でも全体をすき間なく覆うとなるとこれから中の熱が高くなるでしょう。防鳥ネットとちがって糸は太く4ミリ目の網ですから。それがコーンの生育にどう影響するか。
 道子さんがコーンをつくる苦労を知るだけになんとかしようと思いますが、これでアワノメイガをシャットアウトできるでしょうか。
 
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