朝に(混声合唱組曲「光のために」より) 2021年02月07日 | 立原道造 おまへの心が 明るい花の ひとむれのやうに いつも 目覚めた僕の心に はなしかける ・・・ ”おまへ”とはアサイさんのことだ。 立原道造の「優しき歌」は十一編の詩から成るソヌットで、アサイさんに優しく語り掛けるようなフレーズから始まる。 だから、最初の一行ですっと詩の世界に引き込まれていくのである。 立原道造詩集 「優しき歌」から序の歌 「朝に」 「五月の風をゼリーにして持って来て..」 結核で死の間際にある詩人・立原道造が恋人の水戸部アサイにかけた最期の言葉となった。