屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

生きる

2007年09月11日 | 映画
秋ドラマ特別企画「生きる」
黒澤作品のリメイク版の第二弾であるが、
前日の「天国と地獄」と比較して出来はよかったと思う。
脇の俳優さんの演技がダラッとするところを引き締め、
地味だがユースケサンタマリアの存在は一服の清涼剤のようであった。
しかし、役所は昔から”休まず遅れず働かず”というが、
昭和20~30年代を現代に置き換えて、無気力さを精一杯デフォルメしたとしても、
違和感は拭えない。

「天国と地獄」「生きる」、黒澤作品をもう一度みたいと思う。



ヒメリンゴのすぐ近くに小さな公園があった。
錆びたブランコにのって、酔った顔を風にあてながら鼻歌を口ずさんでいたが、
いま思えば「生きる」のラストシーンのようだね。
その公園にブランコがあったのも、座ったのも偶然ならば、
同じ夜に「生きる」を見たことは不思議な因縁であった。
もっとも、鼻歌は”ゴンドラの唄”ではなかった、と思う。

ツユクサはもう秋の色である。