虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

防衛大綱有識者懇談会

2010-02-17 | 新聞・テレビから
私的諮問機関だが、このメンバーが防衛大綱の報告書を作るらしい。
昨日の朝日に名前だけ出ていた。責任をはっきりさせておくため、名前を書いておこう。

しかし、有識者といっても、新聞の読者、国民のどれだけがこの人たちを知っているのだろうか。肩書きだけ書かれてもわからない。で、せめて生まれた年を調べてみた。

座長、佐藤茂雄(京阪電鉄最高経営責任者、大阪商工会議所次期会頭)1941年生まれ。

岩間陽子(政策研究大学院大学教授)1964年生まれ。この人は、安部・福田内閣でも防衛について意見をいっていた人らしい。
白石 隆(日本貿易振興機構アジア経済研究所長)1950年生まれ。この人も政策研究大学院大学副学長らしい。
政策研究大学院大学って、官僚をめざす人のための学校だろうか。

添谷芳秀(慶大教授)1955年生まれ。
中西 寛(京大院教授)1962年生まれ。麻生内閣の防衛懇談会のメンバー。大阪池田の出身らしい。
広瀬崇子(専修大教授)生年不明。原子力委員会の委員らしい。
松田康博(東大准教授)1965年生まれ。もと防衛庁主任研究員。
山本 正(日本国際交流センター理事長)1936年生まれ。
伊藤康成(元防衛事務次官)1945年生まれ。防衛庁。
加藤良三(前駐日大使)1941年生まれ。外交官を辞めたあとは、三菱商事の重役。
斎藤 隆(前統合幕僚長)1948年生まれ。

学者では、国際関係論とか国際政治学とかを専門にする人が多いようだが、国の防衛を論議するのに、そんな知識が役に立つとは思えない。前政権とかわりばえのしない人選のようだ。

戦後生まれの上昇志向の強い学者が大半。この人たちが国の戦争と平和を語る。

私的諮問機関に参集する学者、わたしは、徳川家康が大坂の役の前に大坂方へのいいがかりを考えさせるために集められた五山の僧たちを連想する。おそらく家康も内心では軽蔑していた学者たちだ。

政府が私的諮問の懇談会を作るなら、在野の学者は、なぜ、もうひとつの国民の側の防衛大綱(戦争と平和の大綱)を作って国民に提示しようとしないのだろうか。