らんかみち

童話から老話まで

受難の果実

2015年01月21日 | 酒、食
                 

 アボカドって亜熱帯で栽培されているイメージがあるけど、温州蜜柑の栽培できるところならちゃんと実を付けてくれる。当地にもアボカドの巨木があるけど、冬の寒さに慣らすまでには何度も失敗したという。そのアボカドの木について問い合わせが急に増えた。採らないならちょうだいってことなんだね。

 蕎麦も問い合わせが増えた。おっちゃんたちが、蕎麦でも打ってみるかと栽培から始めたいらしい。おやすいご用だ、いくらでも教えてあげる。種も昨年のがあるからどうぞ。アーティチョークを美味しいといってくれる人は少ないけど、蕎麦は静かな広がりを確かに感じる。

 パッションフルーツを勧める人がいる。ぼくがムベを勧めるのと同じで、緑のカーテンになって、しかも果実が食べられるということらしい。パッションというのは、たとえば「マタイ受難曲 (Matthaus-Passion)」などのように、受難といった意味らしい。花の形がイエスキリストの十字架を思わせるんだそうな。

 二つに切ってスプーンですくって食べるといわれてそうしたけど、酸っぱい上に種がびっしり。ムベと同じくらい食べにくい。ネットで調べたら、種も丸ごと飲み込むっていうんでそうしたけど、明日のお尻が心配というか、ちょっとした受難だよ。