らんかみち

童話から老話まで

知らぬ神より慣れた鬼

2015年01月05日 | 暮らしの落とし穴
 なんという名のキャラだったか忘れたけど、スレンダーな女性が段ボール箱に顔の絵を描いて被り、ジェスチャーと筆談でコミニュケーションする。魅力的な身のこなしと達筆で注目を集め、箱の中の人はどんな美人だろうと興味がそそられるようになったころ突然の引退宣言。
「箱を被って築いた関係が無に帰すのは寂しい」みたいなコメントを残してメディアから消えた。

 損長引き継ぎのため各方面に挨拶回りしていて、ぼくがリスペクトされているとしたら、それは立場に対してであって人となりにではないということに気づかされる。たとえ相対することがあった人や企業も交渉相手であり、敵ではない。仮に敵だとしても「知らぬ神より慣れた鬼」という格言もある。鬼ヶ島から去るのは寂しい気持ちもあるけど「渡る世間は鬼ばかり」っていう人もいるからね。