らんかみち

童話から老話まで

狸も食べられるんだ!

2011年11月06日 | 暮らしの落とし穴
 今治市広報によると、うちの島にも鹿と猪は昔から住んでいたのだそうです。1677年の資料をひもとくと、鉄砲の名手であった庄左エ門さんが殿様の命を受けて鹿を撃ったことから顕彰碑が建てられた由。
 織田信長さんが長篠合戦で鉄砲を活用したのが1575年らしいですから、その100年後には地方にも鉄砲が普及したということですか。堺や近江の鉄砲鍛冶たちによる努力の賜でしょうね。というより、天下太平になって鉄砲が余ったのかも。

 先日ハンターに会ってこの話をしたところ、「半年ほど前に鹿を目撃した」とおっしゃる。猪だけで往生しているというのに、鹿まで繁殖したらどうなるんでしょう。烏も一向に減る気配がないし、狸も増え続けているんです。
 鹿肉は奈良県と和歌山県の境目辺りの山中で食べたことがあって、半ば凍っていたけど実に美味しいものでした。

「狸も食えるんよ」とハンターはおっしゃるので、「狸汁のタヌキっていうのは、ムジナのことでしょ。この辺りに住んでいる狸は食えないと聞いたけど」と答えました。
「それは◯◯さんの言うことじゃろ、本当は食えるんよ」と、ハンター仲間の名前を出したので、こりゃ間違いない、食える!
「じゃあ烏は食えないんですか」
「赤い肉でね、烏と聞かなかったら食えるじゃろね」

 彼によると、この辺りの猪豚と四国本土の本物の猪は見た目も違うし、俊敏さでは本物が断然上なのだとか。撃ちやすい上に脂が乗って美味いのは猪豚だろうと想像できますが、狸はどうなんでしょう。あれが食えてもねぇ、なかなかに可愛いんですよ。近く狩猟が解禁されるそうですので、とりあえず猪豚を何とかしていただきたいと願っております。

自分の命の他に失うものないし

2011年11月05日 | 暮らしの落とし穴
 島が輩出した、おらが先生(衆議院議員)の国政報告会に出席しました。予算委員会で質問しているのをテレビで見た限りでは「健康不安説」を払拭したんですが、直接お会いした印象では、あのときよりも肥満に磨きがかかったご様子。
「健康に気をつかわれて、一層のご活躍を……」と、来賓の祝辞が述べられるほどですから、う゛~ん……。

 そのあとは祝賀会となりましたが、こんな場面で酔っ払う人はいないわけで、会費の元を取ろうと思うなら、ぼくのような生半可な気合いでは不可能です。なので、自分自身の利害を考えたら出席するはずもないのですが、個人の行動が村人の利害とかぶさってしまっている損長としては、何かを拾って帰らないといけません。

 あら、あの御仁はどこぞで見た……おお、生きながらにしてモニュメントと化しておられる実業家ではありませんか。それも地元企業の総帥とあれば、ここで暴れんでどうするよ! いや、そういう立場で出席しているわけじゃないし、もとより暴れるだけの心の準備もありません。
 今日のところは名刺交換が関の山でしたが、年内にもう一度だけ会う機会が巡ってくるはず。いま折衝している地元企業の出方いかんでは、村のために暴れる覚悟を決めておこうと思う。だってぼく、失うものが無いんだも~ん。

アルマゲドンではありませんようにぃ!

2011年11月04日 | 暮らしの落とし穴
 地震や洪水といった天変地異に相次いで見舞われた今年の地球ですが、今日は中国の炭鉱で地震による事故が発生したとか。これが、小惑星「2005YU55」の接近による影響だとはだれもいってませんけど、1976年ぶりの再接近というのなら、35年前には何か天変地異が起きていたのではないか、と調べてみました。

 1976年1月、周恩来首相が死去。おお、あの年だったのか。ロッキード事件! アップルコンピューター設立! アントニオ猪木とモハメド・アリの対戦、などなど。
 これは懐かしいなと、Wikipediaを読んでいる途中で呆然となりました。その年の中国では7月に唐山地震が発生し、公式記録では死者が242,419人を数えたというではありませんか。しかし実際には60万人から80万人の犠牲者が出たとする説もあるのだとか。

 ついこの前には「C/2010X1(Elenin)」という小惑星が接近し、それに続いて今回の直径400メートルほどの小惑星が地球に向かっているとなれば、「衝突の恐れはなし」とNASAにいわれてもねえ。月より近づくのなら「ただでは済まないだろう」と心配する人も多いと思いますし、ぼくもその一人です。
 衝突の恐れがないのは地球となのか、それとも月とぶつからないのでしょうか。どちらにしても、何が何でも杞憂に終わってほしいと願っております。

へしこの味にぞ おどろかれぬる

2011年11月03日 | 酒、食
「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」
 藤原敏行さんが「秋立つ日よめる」といっても、今年の立秋は8月8日だったのか、夏真っ盛りじゃん! その立秋ごろ、ぼくは枝豆に舌鼓を打っていたようですね。ちなみに昨年の11月3日は叙勲のニュースを見ながらカツオのタタキを食っていたようです。

 秋が来たはずなのに夏の音にぞおどろかれぬる今日この頃ですので、夏の季語にもなっている鯖のへしこを食ってみたいと……冷蔵庫で賞味期限がぁ!
 下の姉がくれたものですが、彼女の場合は賞味期限の近いものをくれることがままあり、なるべく早く食べるようにはしているのですが、うっかりしてました。といっても、へしこの冷蔵保存ですから問題は無いでしょう。といより、千鳥苑のこれ美味しい!

     

 おどろかれぬるのは上の姉で、「賞味期限が切れているけど大丈夫だから」と、ありがたくいただいたこともあります。
 また、兄が冷凍・冷蔵食品などを大量に買い込んではや半年。それらが次々に賞味期限を迎え、もしくは発酵過程に入り、冷蔵庫の大蔵ざらえに腐心する立冬前です。

明治製菓のCM「ショパン」に物申したい

2011年11月02日 | クラシック音楽
 このところショパンのポロネーズ15番が頭の中で鳴り響くのは一体どうしたことかと気に病んでおりましたが、明治製菓のCM『ショパン』3のサブリミナル効果と判明しました。

 通称「別れのポロネーズ」と呼ばれるこの曲は、ロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」から、第1幕第1場のアリア「さあこの腕の中に (Vieni fra queste braccia)」のテーマが中間部に使われているそうです。ショパンが友人と一緒にオペラを観に行ったことを思い出し、友人もそれを思い出せるようにアレンジしてこの曲を贈ったのだとか。

La Gazza Ladra, Viene fra questa braccia


 それにしても明治製菓のCMに「おばさま」役で登場する夏木マリさんの還暦を目前にした魔性の色香はどうよ! 
 おばさまが夏木マリさんだということも分からなかったし、他の登場人物も、執事の「sho-pan」が稲垣吾郎さんだというのは教えてもらったら分かるけど、お嬢様が松本莉緒さんだと聞いても、それはだれ? 
 こんな芸能音痴でも、このCMは夏木マリさんの「おばさま」なくしては成功し得なかった、と思い知らされるほどの圧倒的な存在感。おもわずWikipediaで調べて、ほぅ中島みゆきさんも同い年ですか。

 ロッシーニからショパン、夏木マリ、中島みゆき、と連鎖するのは良いとして、ショパン「ほどけるいちご」「からまるカカオ」「第五番」「第七番」っていうネーミングもだけど、ここまで有名人にあやかるのはどうか。ショパンがChopinではなくsho-panなんだけど、バックに流れるのは紛れもなくChopinの曲ですからねぇ。
 友人だったフランツ・リストにでさえ「自分のオリジナリティーを主張せんかい」とたしなめたほどのショパンですから、このCMを知ったら化けて出るような気もするなぁ……古いCMみたいだけど、今でもショパンが売られているなら買いに行こうっと。

手押しポンプに、あっぱれ!

2011年11月01日 | 暮らしの落とし穴
      

 とある公園のトイレに行きますと、水道がない代わりに昔ながらの手押しポンプが設置されておりました。こりゃまたレトロじゃのぅ、にしても質感が古さを感じさせないのはどうしたわけじゃ? という疑問が湧いて調べてみたところ、なんと現行の商品ではありませんか。しかも様々なメーカーが未だにしのぎを削っている状況のようです。

 考えてみれば電気もガソリンも要らないんだから、こんなエコなポンプは他に類を見ないわけです。子どもの頃、海水浴の後はこんなポンプから水をくみ出して飲んだり頭からかぶったものです。とっくに廃れてしまったとばかり思い込んでおりました。
 いや廃れたどころか、阪神大震災以降、手動ポンプの良さが見直され、導入に踏み切る自治体が増えているのみならず、世界的にも販売されているのだとか。物作り立国日本、あっぱれ!