らんかみち

童話から老話まで

長老たちの注連縄

2011年11月23日 | 暮らしの落とし穴
 しめ縄作りも最難関の菰作りを終え、いよいよ佳境を迎えるであろう明日、ぼくは高知に出張です。肝心な行程を写真に収めることが出来なくて残念ですが、何度も出席したまちおこし勉強会の一環なので、吉と出るにせよ凶と出るにせよ、結末を見届ける責任があろうかと思います。

 先日書きかけた「しめ縄用の藁」とは「青田刈り」のことですが、収量調整の減反政策や卒業前の学生に企業が内定を出す意味ではありません。しめ縄を作るためだけに苗を植え、出穂(しゅっすい)の前に刈り取ることをいうのだそうです。

 昔の稲の品種は背が高く、およそ120cmの藁が取れるそうですが、今回の藁は100cmしかありません。しかも色が淡黄土色に褪せてしまっていて、初々しい蒼さが無いのです。この短さがしめ縄作りにおいて由々しき問題であることは、実際に作業をやってみるまで理解できませんでした。



 写真は6年前に作ったしめ縄ですが、なんと見事な。長老たち、やるじゃないか!